秦 基博×映像作家・島田大介による、スペシャル・ライブが横浜で終幕

2013年12月19日 / 14:00

秦 基博が神戸と横浜で2会場4公演、1万2000人を動員したスペシャル・ライブ『Hata Motohiro Visionary live 2013 -historia-』を開催。12月18日(水)に地元・横浜、パシフィコ横浜 国立大ホールにてファイナルを迎えた。

オープニングは、街の雑踏をSEに記者役のキャストが登場。シャッターを切ると、ほんの一瞬、断片的に美術セットが姿を見せる。4回目のシャッター音と同時に、暗闇の中で照明がステージセンターの秦だけを照らし出す。「Hello to you」の弾き語りからスタートすると、舞台上には次々とセットの輪郭が描かれていく。グラフィカルに映し出された“小屋”と“灯篭”と“歯車”が、実はリアルなステージセットだという事実に観客は程なくして気づかされることになる。1曲目を歌い終え、羽織っていたジャケットを脱ぐと、バンドメンバーが静かに登場。2曲目の「やわらかな午後に遅い朝食を」で、絵画のようなセットがリアルな質感を纏い始め、背景には巨大な一枚絵が出現。ついに舞台美術の全貌が現れる。「Visionary live 2013 -historia-へようこそ!最後まで楽しんで帰ってください!」と秦が第一声を投げ掛けると会場からは大きな拍手が沸き起こった。

今回のライブは、「キミ、メグル、ボク」、「朝が来る前に」、「アイ」、「エンドロール」、「Dear Mr.Tomorrow」、「Girl」など、秦 基博のMVを多数手掛ける映像作家・島田大介とのコラボレーションによるスペシャルライブで、秦のライブパフォーマンスと島田氏の手による美しい映像/コンセプチャルな美術が融合した、今までのステージとは一線を画する幻想的なステージとなっている。

ライブ中盤に披露された「Girl」で、その視覚的要素は精細さを加速させ、躍動感を増した。シルエットの少女が舞台を縦横無尽に飛び跳ね、3つのセットがまるで発光体のような輝きを放っていく。続く「Dear Mr.Tomorrow」「Lily」では上手の灯篭に、絵巻物のようなストーリー性溢れる映像が映し出され、「dot」では星空や雨粒が姿かたちを変える中、惑星が横切り、星が流れたりもする。他、プロジェクション・マッピングと呼ばれる手法で歌とのコラボがフルに活用され、たとえば“歯車”は水車になったり、観覧車になったり、ムービーのスクリーンになったりと、歌に併せ表情豊かに自由自在に変形し、秦の楽曲に一層の彩りと輝きを添え、観客を魅了した。

今回のライブが秦 基博の圧倒的な声と歌の存在感はもちろん、“historia”という名にふさわしい新旧織り交ぜたセットリスト、今年2月から6月にかけて開催した自己最長となる全国ツアー『“Signed POP”TOUR 2013』を共にまわった久保田光太郎(Gt)、河村“カースケ”智康(Dr)、鹿島達也(Ba)、皆川真人(Key)という凄腕バンドメンバーによる卓越した演奏力で絶妙な温度感で表現されていたことは言うまでもない。そこに、島田大介氏の独創的な演出が加わり、まるで絵画や映画や演劇を見ているかのようにその世界の中へ引き込まれてゆくという、まさに“Visionary live”と呼ぶにふさわしい魅惑的なステージが展開されたことは、秦にとっても、そして2013年の音楽シーンにとっても刻み込まれるべきエポック・メイキングなことであったように思える。

本編最後のMCでは「2013年12月で、あっと言う間に1年が終わろうとしています。今年は4枚目のオリジナルアルバム『Signede POP』をリリースして、このメンバーと共に全国31本TOURを回りました。その後、夏フェスにもたくさん参加させて頂き、沢山の人に自分の曲を様々な形で聞いて貰うことのできた1年でした。ツアーのその先、2013年の後半に何か出来たらいいなと考えていて、島田大介さんにお願いして「映像」と「音楽」とのコラボレーションという形で誕生した今日のライブ。 “変わらずにとっておきたいもの”と、“新しい挑戦から生まれるもの”、その融合が今回の“Visionary live”だったと思うんです。今後どうやって育ってくれるか僕自身もとても楽しみです。これからも色んな形で、でも変わらない「歌」を皆さんに届けられるよう頑張って歌い続けたいと思います。今日は本当にありがとうございました。」と語り、本編を「風景」で締めた。

その後のアンコールでは、さらにファンを歓喜させるニュースが発表。アコースティックライブ『GREEN MIND』が来年、2年ぶりに開催され、4月30日スタートで全国12都市を廻ることが決定。日程・会場などは12月25日(水)のクリスマスの夜に明かされるとのこと。秦 基博の真髄とも評価されるシリーズライブの復活だけに、ファンのみならず、熱い注目が集まることは必至だ。アンコールの「アイ」「ドキュメンタリー」2曲を含む全21曲、約2時間30分に及んだ『Hata Motohiro Visionary live 2013 -historia-』は大盛況の中、幕を閉じた。

12月25日には、今年29都市31公演、4ヶ月間に渡り約6万人を動員した自己最長となる全国ホールツアーより、“シューティングライブ”と銘を打ち撮影された岩手・盛岡セミファイナル公演での全22曲を完全収録した『Signed POP TOUR』がBlu-ray&DVDでリリース。緩急自在のポップセンスと独自の視点で描かれた詞世界、そして表情に富む柔らかなボーカリゼーションが見事に結実した一枚と高い評価を受けている4thアルバム『Signed POP』収録曲、全曲に加え、新海誠監督 劇場アニメーション「言の葉の庭」のイメージソングとして人気を博している「言ノ葉」や、代表曲「鱗(うろこ)」「アイ」も網羅した、2013年現在の秦 基博のライブの集大成とも言える映像作品となっている。

【セットリスト】
01.Hello to you

02.やわらかな午後に遅い朝食を

-MC-

03. 今日もきっと

04.青い蝶

-MC-

05. 初恋

06.アゼリアと放課後

07.Girl

08.メトロ・フィルム

-MC-

09.Dear Mr.Tomorrow

10.Lily

11.dot

12.言ノ葉

13.グッバイ・アイザック

14.花咲きポプラ

15.パレードパレード

16.スプリングハズカム

17.自画像

18.綴る

-MC-

19.風景

ENCORE

01.アイ

02.ドキュメンタリー

Blu-ray/DVD『Signed POP TOUR』
2013年12月25日発売

【初回生産限定盤】(Blu-ray)

AUXL-14/¥7,350(税込)

【通常盤】(Blu-ray)

AUXL-15/¥6,615(税込)

【通常盤】(DVD)

AUBL-40/¥5,565(税込)

★ライブ本編:約140分

★Blu-ray初回特典(初回生産限定盤のみ):

[初回仕様]

◇ライブ・フォトブック付属+BOX仕様

[特典映像]

◇スペシャル・インタビュー

◇「Girl-Signed POP TOUR- shooting ver.」Music Video&Making

<収録曲>

1.グッバイ・アイザック 2.トラノコ 3.鱗(うろこ) 4.May 5.現実は小説より奇なり 6.アイ 7.虹が消えた日 8.恋の奴隷 9.花咲きポプラ 10.エンドロール 11.ひとなつの経験 12.自画像 13. Girl 14.キミ、メグル、ボク 15.FaFaFa 16.初恋 17.Dear Mr.Tomorrow 18.綴る

-Encore –

19.Hello to you 20.言ノ葉 21.月に向かって打て 22.水無月

Live at岩手県民会館 大ホール(2013.6.7)


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