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Rush×300、4周年ワンマンライブを開催

5月4日@渋谷WWWX (okmusic UP's)

長い休みはいつだって人々をわくわくさせる。お盆休み、正月休み、もちろんゴールデンウィークもだ。休みというだけで格別なのに、とびきり楽しみなイベントはさらに気持ちを高揚させる。Rush×300にとって5月4日(金)は、間違いなくそういう日だったに違いない。

この日、渋谷WWWXにてRush×300の『4周年ワンマンライブ』が開催された。多くの観客が会場に訪れ、フロアが前から後ろまで人の頭で埋め尽くされる。開演前には長島が“今までと違う曲調の新曲を持ってきたので、歌でも新しい自分を見てもらえる”と嬉しそうに語っていた。

SEが流れ始めると“うりゃおい!”というファンの掛け声が響く。それに導かれたように白い衣装に身を包んだメンバーが登場した。王子様のような出で立ちの彼らに、“かっこいい!!”と黄色い歓声が沸く。スタートを飾ったのは、EDM調の「mr.BOY」だ。4周年記念ということもあり、メンバーを呼ぶコールの声が一段と大きく響き渡る。オープニングにも関わらず、千葉(千葉 良祐)はこれでもかと盛り上げにかかり、結城(結城 伽寿也)はステージの端から端まで走り周り、その声を嬉しそうに噛みしめていた。「Red Siren」ではダンスのシンクロ率が格段にあがったことを魅せつける。拍を正確に抑えるリズム感も、ひとつ一つのダンスへのメリハリも今までの彼らとは一味違う。
自己紹介を挟みラップ調の「Invisible Monkey」へと導かれる。飛び跳ねて舞い踊る姿は、アマゾンを自由自在に駆け巡るサルさながらだ。「Rush for your mind~soul of a tiger~」では有働(有働 拓磨)の色っぽい視線は観客の心を射抜き、「灼熱~Despacito IGUANA~」では小笠原(小笠原 慶顕)が以前よりもパワーアップしたラップを披露した。長島(長島 翔平)の歌声が艶っぽく響いたのは、先日発売された「T.O.P ~As King Cobra~」である。腰づかいが際立つセクシーな振付に会場中が悩殺された。

有働が“みんなが怪我しないように座禅してきました!”と和ませMCタイムがスタート。それぞれがユニット4周年に対して熱い思いを語る。その姿は背筋がスッと伸び凛としていて、迷いのない強さを感じた。

しっとりと穏やかな雰囲気を引き継ぎ「Two Face」が披露される。メンバーが真意に歌う姿に会場中がグッと息を呑んだ。長島の歌声がより力強さを増したのは「White Edge」だ。“君に夢の舞台を見せるから”という歌詞は、より大きなステージに向けて覚悟を決めたからこそ真っすぐに飛んできたのだろう。キラーチューンの「SSS」では指の先まで神経を使ったキレのあるダンスで魅せつける。有働と小笠原が共に歌うシーンでは、アイコンタクトをとり自然と笑みがこぼれていた。ノリノリな雰囲気をガラッと変えたのは「Before the Down~YOAKEMAE~」。ミディアムテンポなバラードはとても壮大で、ファンの人たちひとり一人の目を見つめ感謝をこめて歌う姿が印象的だった。

結城の“新曲を持ってきました!”という紹介により、本編のラストソングである「サヨナラ舞い散る」へ。“卒業”をテーマにした新曲は、アコースティックギターを基調としたセンチメンタルな楽曲。ファンのサプライズにより会場はピンクのサイリウムに包まれ、その光景に5人は涙を浮かべていた。春の陽気に包まれるなか、本編は幕を下ろした。
“Rush×300、4周年おめでとう!”というアンコールに呼ばれ、有働デザインのTシャツに着替えたメンバーが登場。そのまま「フルスロットル~psycho Rabbit~」へとなだれ込んだ。メンバーと一緒にファンが飛び跳ねるシーンでは会場が上下に揺れ、クラップもこの日1番の音で共鳴した。ソロのダンスパートもこなすような様子は一切なく、自分の持てる魅力を最大限に発揮する。「Whyell」でのハイキックも、ダンスヴォーカルユニットの名に恥じぬパワフルなものだった。

赤い照明と攻撃的なBGMに先導され、スクリーンに「重大発表」の文字が並ぶ。そこで、ミニアルバムの発売、三大都市ライブ、TDCワンマンが発表された。期待を越える発表の数々にファンの歓声も鳴りやまない。今までこらえていた有働も“もういいよね、耐えられなかったもん”と目頭を熱くした。改めてRush×300に対する思いを話しあう面々。越えてきた日々を思い出し、口を開く彼らの姿は等身大で純粋にRush×300を愛してるということがすごく伝わってきた。結城がリーダーとしての決意を語り涙をこぼすと、小笠原もそれにつられて男泣き。その光景に長島が“ちょっと待って。俺も感動してるからね?”と笑いを誘った。

しんみりした空気もつかの間、パフォーマンスでは一気に集中するのがRush×300。結城が“新曲を持ってきました!”と話すと、予期せぬサプライズに観客は盛り上がった。この日2曲目となる新曲は犬がテーマとなっている「Doggy man」。可愛らしい名前と裏腹に“裏切り者”の意味を持つ楽曲は、K-POPを想像させるクールな仕上がりだ。ヘドバンをするダンスもあり、新たな彼らの世界が開けたようだった。ラストを飾ったのは、彼らの代名詞ともいえる「Rush!! for your heart!」。ステージを舞うメンバーの表情は清々しく、やりきったという達成感に満ち溢れていた。格段にパワーアップしたパフォーマンスを魅せつけ、4周年を締めくくったのだった。
【Rush×300 インタビュー】

――本日のライブ、重大発表がありましたね。

千葉 良祐(以下、千葉)「2019年1月4日に東京ドームシティホールでワンマンライブが決定しました。」

有働 拓真(以下、有働)「もう既に泣く準備はできてます(笑)」

――新しいアルバムも発売されるということで。

有働「新曲の1曲が、そのアルバムの曲になっています。」

千葉「すごい覚えやすい曲だよね」

有働「今回のテーマは犬。犬って聞くとカワイイ曲のような気がしちゃいますけど、全然そんなことはないですね(笑)。裏切り者っていう意味を持つ曲なので。」

――その曲のMVを、この前のクラファンで撮影されるんですか?

有働「違います、また別なんですよ」

千葉「僕たちは、常に新しいことに挑戦していくので」

――今回の白衣装も素敵でしたね。

有働「白はたまらないですよね。衣装のコンセプトが“5周年に向かって羽ばたいていこう”だったので、羽の代わりにファーをつけました。みんな同じデザインにはしたくなかったので、それぞれに似合わせて違うインナーとアウターになってます。要望を聞いていたら半ズボンがいいなんて声もあって(笑)。上手くまとめて今の形に作りました。」

――小笠原さんと結城さんは、1期からRush×300のメンバーでしたよね。どんな4年間でしたか?

小笠原 慶顕「今のメンバーになって2年なんですけど、Rush×300として大きく変わった2年でした。正直、きつい時期もあったので続けるかどうか悩んだこともありました。でも、2期で良いメンバーが入ってきてくれて本当によかったです。」

――では結城さん、リーダーとして5周年にむけて意気込みをお願いします。

結城 伽寿也「5年目はTDCという大きな目標ができたので、それに向けて頑張っていきます。今の僕らからしたら非現実的かもしれないけど、成功させるしかないので。まずはTDCに向けて全力で頑張っていきます。また、各々の活動を広げるためにもいろんなメディアに出ていけるようになりたいですね。」
TEXT:坂井彩花

PHOT:やわらかゆーすけ(YYman)

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