やついいちろう曰く『ヤツイフェス』のコンセプトは「自分の家の本棚」

2017年6月7日 / 17:00

やついいちろうインタビュー (okmusic UP's)

今年で第6回目を迎え渋谷の風物詩となった、やついいちろう(エレキコミック)主催イベント『YATSUI FESTIVAL 2017』がTSUTAYA O-EASTを始めとした渋谷12会場で6月17日と18日に行なわれ、270組以上の出演が予定されている。同イベントには今年も日本工学院専門学校コンサートイベント科の学生がスタッフとして参加しており、その学生の代表がやつい本人に『ヤツイフェス』についてインタビューを実施!

ーー2012年にスタートし、今年で6回目となる『ヤツイフェス』ですが、始めたきっかけというのは?

やつい:それ以前にもDJイベントやお笑いのイベントを主催していたんですけど、ある時、サニーデイサービスの曽我部恵一さんから「フェスをやったら?」と軽く言われて。当初は「フェス?」と思ったけど、そのすぐあとに渋谷テレビジョンさんから「O-EASTを使って何かイベントをやりませんか?」とお話をいただいたんですよ。これも何かの縁なのかな?と思ってやることになりました。

ーーリストバンドひとつでO-EASTやO-WESTなどの複数会場を観て回われるのは、まさに『フジロック』などの野外フェス感覚ですよね。

やつい:ただ大きく違うのは、都会のど真ん中の渋谷でやってるということ。他の野外ロックフェスのように、山に行ったり、海に行ったりするわけじゃないので、渋谷に行くということにどうスペシャリティーを加えるかとか、ただ近隣のライヴハウスが連動してやっているだけにならないように一体感が生まれる仕掛けは考えましたね。

ーーそれがロックバンド、アイドル、お笑い、トークショーなど、ジャンルレスでいろいろな催しが観られることで。

やつい:どこよりも自由さがなければいけないと思っています。今年は2日間で270組以上と規模が大きくなったことで、やれることが増えたと同時にやれなくなったこともあるのは確かで…。あまり形式的にならないように、より自由に、ただただ興味の赴くままにという、良い意味での“こだわらなさ”を心がけています。

ーーやついさんは主催者という立場ですが、主催者として一番大変なのはどんなことですか?

やつい:集客することが一番大変です。主催の仕事の9割はチケットを売ることだと思ってますから。

ーーでは、ここからは当日スタッフとして参加する日本工学院専門学校コンサートイベント科の学生、永塚結渚さんと青山玲奈さんから質問をさせていただきます。

やつい:当日、来ていただけるんですね。よろしくお願いします。

長塚:よろしくお願いします。まずは『ヤツイフェス』のテーマやコンセプトを教えてください。

やつい:“ヤツイフェス”という名前の通り、僕がコンセプトと言えばコンセプトです。第一回目をやる時に「アイドルだけとかパンクだけとか、ジャンルを統一したほうが良い」といろんな知り合いから言われたんですね。自分の家にはジャンルに関わらず、いろんなCDやレコードがあって、アイドルもあればパンクもあり、ロックやアンビエント、ジャズもある。もちろん音楽だけじゃなく、小説もマンガもある。それを全部揃えてやったら面白いじゃないかと思って、やったのが最初です。簡単に言うと“個人の家”みたいなイメージかな。自分の家の本棚って小説もマンガもあったり、写真集もあっていろいろじゃない?

長塚:確かにそうですね。

やつい:それを、そのままフェスにしたイメージ。それに、いろいろあるほうがアイドル好きの子がバンドを観に行って好きになるかもしれないし、音楽好きの方が生でお笑いを観て良かったと思うこともあるだろうし。今回もそういうふうにいろいろ興味を持って、好きになるものが増えてくれたら良いなと思ってます。

青山:今年は270組以上と出演者の数が多く、全員を把握するのは大変だと思いますが、出演者はどうやって決めているのですか?

やつい:最初は知り合いや友達のミュージシャンに声を掛けて出てもらっていたんですけど、最近は各ライヴハウスの店長さんから推薦してもらっています。ライヴハウスってインディーズもメジャーも関係なく日々いろんなバンドが出ているから、“このバンド、良いな”というものをいち早く見つけるのがライヴハウスの店長だったりするんで。店長さんから音源をいただいて、聴いて、僕が良いなと思ったら出ていただいています。だから、今回の270組以上は全員一度は必ず観たり聴いたりして判断していますね。

青山:過去にはアーティストが他のアーティストを連れて来て、飛び入り出演したことがあったそうですが。

やつい:そういう場合もあります。でも、そういうのは大歓迎ですよ。スペシャル感がある上に、飛び入りならタダで出てもらえるんで(笑)。

長塚:私はアイドルが好きで、今回の出演者ではBiSさんやゆるめるモ!さんに注目しているのですが、やついさんが是非観てほしいアイドルはいますか?

やつい:その2組ももちろんですけど、今年は女装アイドル・ユニットのキケチャレ!じゃないかな(笑)。僕を含めたエレキコミックふたりとラーメンズの片桐仁くんのユニットで、アイドルとコラボした曲を収録したアルバム『LIFE』を6月14日にリリースするんですよ。そのアルバムに参加した、あゆみくりかまき、ばってん少女隊、Negicco、手島優さん、むすびズムなどもイベントに出てくれていて。それぞれのステージは、もちろん是非観てほしいです。ただ、手島優さんをアイドル枠に入れていいのかどうか、そこは悩んでますけど(笑)。キケチャレ!のステージでは全組と生コラボをやる予定なので、手前味噌ですけどそれも観どころですね。

青山:私はバンド系が好きで、出演される方ではワンダフルボーイズとマカロニえんぴつが好きなんです。

やつい:ばっちりじゃん!

青山:やついさんが気になってるバンドはありますか?

やつい:ワンダフルボーイズはずっと激推ししてますよ。全身全霊で! ワンダフルは今年2日間とも出るし、ワンダフルのSundayカミデさんには大阪でやられている彼らのイベント『ラブソファー』を渋谷に持ち込むかたちで、その1日1会場をお任せしているんです。共同イベントみたいな感じですね。あと、みなさんがまだあまり知らないと思うのですが、トリプルファイヤーを楽しみにしてください。言葉のチョイスがすごく面白いです。とにかく知らなかったバンドをたくさん見つけてほしいですね。例えば、第2回にはIndigo la Endが出てくれたんですけど、「あの時にあれを観たよ!」と後々人に語れるような場面がたくさんあると思います。来年にはもうチケットが取れなくなってる人もいると思うので、気になったらまず観てほしいです。

長塚:当日は私たちもスタッフとしてイベントをお手伝いをさせていただくんですけど、何かスタッフに求めることはありますか?

やつい:とにかく笑顔でいてくれたら。あと、病気にならないでください。まぁ、ゴキゲンなのが良いと思います。スタッフの機嫌が悪いと出るほうもテンションが下がるんで(笑)。

長塚:笑顔で、ゴキゲンで、頑張ります!

青山:最後に、やついさんにとって『ヤツイフェス』とは何ですか?

やつい:文化祭みたいな感じかな。文化祭って楽しくないですか? 疲れるけど。

青山:楽しいです。この間、体育祭があって。

やつい:疲れたでしょ? 実行委員同士でもめたり、言うことを聞かない奴もいたり。連絡の遅い奴、確認しない奴…とにかく起きることは面倒臭いことばかりで。でも、終わってみると、やって良かったなって思う。お客さんが喜んでくれた顔を見ると、自分の大変さはさておき、またやりたいなと思うんです。不思議な感覚だけど。そんな感じで6年目です。

撮影:キセキミチコ

取材:榑林史章、日本工学院専門学校 蒲田キャンパス コンサート・イベント科 コンサート制作コース 永塚結渚&青山玲奈

『YATSUI FESTIVAL! 2017』
日程:6月17日(土)、6月18日(日)

開場/開演(両日):12:30(11:00リストバンド交換開始)

会場:TSUTAYA O-EAST / TSUTAYA O-WEST / TSUTAYA O-nest / TSUTAYA O-Crest

duo MUSIC EXCHANGE / 7th FLOOR / club asia / VUENOS / GLAD

SOUND MUSEUM VISION / HARLEM PLUS / LOFT9 shibuya(合計12店舗)

<チケット情報>

一般販売発売中!

2日通し券 ¥12,500 (各日ドリンク別)

1日券(6/17分) ¥6,800 (ドリンク別)

1日券(6/18分) ¥6,800 (ドリンク別)

■イープラス

http://eplus.jp/yatsuifes/


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