【前編】GACKT 映画『キングコング:髑髏島の巨神』スペシャルインタビュー「人間の在り様に対して投げかけてるし問いかけてる作品」

2017年3月26日 / 17:00

 3月25日公開の映画『キングコング:髑髏島の巨神』。「この島で、人類は最弱」というキャッチコピーの通り、巨大生物だらけの中で奮闘する人間を描いたアドベンチャー大作だ。また、キングコングの誕生の起源にも迫る作品ということで、往年のファンからも大きな注目を集めている。今回は日本語吹替版で主人公・ジェームズ・コンラッド役を務めたGACKTにインタビュー。ただのアドベンチャー映画では終わらない、本作の深い投げかけやその見どころをGACKTの目線で語ってもらった。

————–
–まず映画を見て、トム・ヒドルストンとGACKTさんの声がとてもマッチしているなと感じました。自身の演技振り返っていかがでしたか?

GACKT:収録自体にそこまで時間はかかっていないんだけど、分量が思ったより多かったのと叫ぶシーンが多くて。最後は監督が「もっと叫んでくれ!もっと叫んでくれ!」という感じだったから。

–叫ぶテンションやどう叫ぶのかにもこだわりましたか?

GACKT:そうそう。叫びすぎると「マイクに近いからもっと離れてくれ」って言われたり。そんなやり取りで最終的に声がガラガラになって終わった(笑)

–(笑)今回のオファーが来た時、なぜ引き受けようと思ったのでしょうか?

GACKT:最初は、映画を見てから決めさせてくれって言ったんだよ。どんな内容かも分かんないのに仕事を受けれない。特にキングコングのイメージがビル登ってるっていうイメージしかないし。

–たしかにそのイメージは強いですね(笑)

GACKT:実際に映画を見てみると、自分の想像してる映画の展開じゃなかったし、途中から「これすごいな」と思いながら前のめりになって、最後のオチを観た時には大笑いした(笑)「これは面白い!」と思って、そのまま映画見た後に「是非やらせてくれ」って感じで。

–なるほど。これまでのキングコングの映画とはちょっと違う内容でしたか?

GACKT:うん、全然違う。今回のキングコングは、もっと掘り下げているというか。コングがキングになるまでを描いてる。

–タイトルも邦題は『キングコング』ですけど、原題は『コング』ですもんね。

GACKT:そう、“コング”なんだよ。だから、まだキングコングって言われる前のコングが誕生するところの話を描いてて、それがすごく面白かった。あと時間軸が2つに分かれて、同時進行で物語が進んでいくっていうのもこの映画が見ていて飽きない1つの理由。それと、コングだけが大きいわけじゃなくて他の色んな生物が巨大なのもよかったよ。

–出てくるクリーチャー、全部大きかったですね。

GACKT:何ていうんだろう、『ジュラシックパーク』を1番最初に見たときのあの感動が、また別の形で蘇ってくるというか。良い意味で「やっぱり共存できないんだな」、「人間って弱い」っていうのをすごく感じたっていうのと、物語が進んでいく上でどっちが悪いのか分からなくなる。

–その通りだと思います。

GACKT:結局人間が壊してるというか、人間がそこにいなければ別に襲われる理由も何もないわけで。この映画自体はすごく色んな映画のオマージュがたくさん入ってて、映画ファンやアニメファン、それに特撮物が好きな人たちも楽しめるっていう一面もありながら、一方ではいまの人間の在り様、自然破壊を自分たちの都合でやってしまうボクらの傲慢さに対する投げかけというか。テーマが『キングコング』っていうタイトルからは想像できない深い投げかけがあって、見終わった後に色々考えさせられるものがある。ただ面白いっていうだけじゃなくて、「何なんだろうなぁ」って自分たちの在り方を見つめ直さなきゃいけないところに来ているんじゃないかな。

–そういうことも含まれている映画。

GACKT:含まれてる。例えば宮崎駿さんとかが映画の中で、アニメを通して人間の傲慢さとかを結構シアトリカルに描いたりするじゃない。で、 ジョーダン・ボート=ロバーツ監督も宮崎ワールド的な表現をしたりとかっていうのは多々あるし。そのあたりも見どころ。

–私は最後のエンドロールが終わったところにとても痺れました。

GACKT:実は、エンドロールが流れた時に1回会場を出たんだ。そしたら「だめですよ出ちゃ!戻ってください!」って怒られたんだよ(笑)「何で何で?」って言ったら「この後が大切なんですよ」って言われて。それで最後まで待って、そしたらそのオチが、「何だよこれ!」って。大笑いしたよ。

–「ここでそれが出てくるんだ!」っていう驚きがありました。

GACKT:ハリウッドって今もうネタがないから、いろんなネタを探してる。それで「ここにきたんだ」、「これをこれからやるんだ」っていうのにちょっとびっくりした(笑)

–いまの技術で『キングコング』と『ゴジラ』がどういう演出で表現されるのかには非常に興味があります。

GACKT:実際さ、『ゴジラ』にしてもそうだけど表現が凄く上手。で、『キングコング』は『ゴジラ』を見た時の印象とは全然違ってて、もっとスケールが大きくて、もっと人間の在り様に対して投げかけてるし問いかけてる作品だと思うわけさ。

–なるほど。

GACKT:で、そこからまた『キングコング』と『ゴジラ』がぶつかるってどういうことなのって思うし(笑)そのあとの展開は一体どうなんのかなーって。

–ただのアクション映画ではないだろうなっていうのは想像できますね。

<インタビュー後編はこちら

◎公開情報
『キングコング:髑髏島の巨神』
3月25日(土)、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他、3D/2D/IMAX公開
監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ
出演:トム・ヒドルストン / ブリー・ラーソン / サミュエル・L・ジャクソン / ジョン・グッドマン / ジョン・C・ライリー
日本語版吹替キャスト:GACKT(ジェームズ・コンラッド役) / 佐々木 希(メイソン・ウィーバー役) / 真壁刀義(レルス役)
配給:ワーナー・ブラザース映画

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