ジョージ・マイケル、その輝かしいキャリアを米ビルボード・チャートで振り返る

　現地時間2016年12月25日にジョージ・マイケルが自宅で息を引き取った。ジョージは、これまでソロ、そしてワム！として、数々の曲を米ビルボード・チャートへチャートインさせてきた。

 

　ジョージにとって米ビルボード・チャート初チャートイン曲となったのが、1983年の「ヤング・ガンズ（やりたいことをしようぜ！）」。同曲は、3月19日付のダンス・クラブ・ソング・チャートに初登場。その後、ワム！、そしてソロとして米ビルボード・ソング・チャート“Billboard 100”TOP10に計21曲を送り込み、そのうち10曲は1位を獲得している。

 

　“Billboard 100”で最大のヒットとなったのは、1987年に発表された「フェイス」で、4週に渡り1位をキープした。この曲は、同名のソロ・デビュー・アルバム『フェイス』からリリースされた4曲のシングルのうちの一つ。米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”を12週制した同アルバムは、RIAA(アメリカレコード協会)によるとアメリカ国内で自身最高枚数となる1000万を売上げ、1988年の【グラミー賞】で＜最優秀アルバム賞＞を受賞した。

 

　これまでジョージは、10枚のソロ・アルバムを“Billboard 200”にチャートインさせており、そのうち3作『フェイス』、『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス Vol.1』、『オールダー』がTOP10入りしている。一番最近のアルバムとしては、2014年の『シンフォニカ』がエントリー、また同作からの「レット・ハー・ダウン・イージー」が2014年4月26日付のアダルト・コンテンポラリー・チャートで24位にランクインした。最後に“Hot100”に食い込んだのは、1996年の「ファスト・ラヴ」となっている。

 

　マイケルにとって“Hot100”で2番目に大きなヒットとなった「ケアレス・ウィスパー」は、週間チャートで3週1位をマーク。ソロとして初のヒットとなったが、曲のクレジットはなぜかワム！feat.ジョージ・マイケルとなっている。

 

　TOP20圏内にランクインした楽曲には、1990年に8位を記録した「フリーダム’90」などがある。デヴィッド・フィンチャー監督が手掛けた、この曲のミュージック・ビデオにはジョージ本人は出演しておらず、数々のスーパーモデルが曲をリップシンクする内容となっている。他にも、際どい内容のシングル「アイ・ウォント・ユア・セックス」が2位にチャートインしている。

 

　“Hot100”にランクインすることがなかったワム！の「ラスト・クリスマス」は、ベスト20ランク外となっている。同曲は、ホリデー・ソングの定番となっており、2014年の“Holiday 100”では最高位5位を記録し、今年の12月31日付の同チャートでは11位にランクインした。さらには、“Holiday 100”歴代ベストで10位をマークしている。