今後のブレイクに期待!日本語も登場するケント・ジョーンズのレトロ・モダンな「ドント・マインド」(Song Review)

2016年7月17日 / 18:00

 米フロリダ州タラハシー出身の新星ラッパー、ケント・ジョーンズのデビュー曲「ドント・マインド」が、この夏フロアを賑わせている。登場7週というスピ―ドでTOP10入り(7月2日付米ソング・チャート)し、一旦ダウンするも、最新チャート(7月23日付)では9位に粘り強く居座っている。

 ケント・ジョーンズは、大ヒット・シングル「リーンバック」で知られる、ヒップホップ・グループ、テラー・スクワッドの一員、DJ・キャレドが送り出したシンガー兼ラッパーで、ライムのみならず、その歌唱力にも定評がある。というのも、幼少期には地元の教会で音楽に接し、ピアノやオルガンも演奏し、音楽理論も学んでいたというのだから、驚かされる。

 また、プロデュース力にも長けていて、「ドント・マインド」はケント・ジョーンズを中心に、クール&ドレー、DJ・キャレドで制作され、彼が愛聴していたという、70年代を代表するシンガー、バリー・ホワイトの「プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ」を上手くサンプリングし、最新のサウンドの中にも、レトロ感を醸し出している。

 この曲には、英語だけでなく、スペイン語やフランス語、そして日本語が使われていて、「she said “Konnichiwa”(こんにちわ)」と、早口で歌うフックが印象的。ラップに絡めつつ歌うスタイルは、リル・ウェインやドレイクも取り入れ、彼らのデビュー当初も、スタンダードなラップ・ソングではなく、こういった歌モノでヒットしたことから、ケント・ジョーンズのブレイクも期待できそうだ。

 ユルいサウンドが心地よく、プールでビキニ女子と戯れるビデオも、サウンドにマッチして夏らしい。これから、暑さが増すにつれて、エアプレイやダウンロードも上昇するだろう。デビュー曲にしてNo.1獲得なるか、ケント・ジョーンズの「ドント・マインド」に、この夏、目が離せない。

Text: 本家 一成

◎「Dont Mind (EXPLICIT)」MV
https://youtu.be/n49qi-dU9IE


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