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故デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズが父の死以来初めてソーシャルメディアに復帰し、苦痛をやわらげる緩和ケアの専門医がボウイに宛てた“感謝の手紙”をシェアした。
18か月におよぶ闘病の末の父の死を1月10日に世界に知らせ、「しばらく更新を止めます」とのメッセージで締めくくっていたジョーンズ。その沈黙を破り、緩和ケア・コンサルタントのマーク・トーバート医師(英国ウェールズのカーディフを拠点)が掲載したエッセイにリンクを貼った、マリー・キュリー協会のツイートをリツイートした。
「あなたの死という現実が2016年1月の灰色で冷たい日々に染み入る中、私たちの多くは日常業務を続けました。その週の初め、私は生の終わりに直面しているある患者と話しました。私たちはあなたの死やあなたの音楽について話しているうちに、死に直面した人とは率直に話さないような多くの深刻なテーマについての話になりました。実際、あなたの話で私たちは、医師や看護師の多くが話題にするのに抵抗を感じる死について率直に話し合うことができるようになったのです」とトーバートは綴る。
また、彼はボウイに対し、自分や多くの人々の人生のサウンドトラックとなったその音楽へ感謝を述べるとともに、ボウイの“自宅での穏やかな死”が、緩和ケアで働く人たちや人生最期の時を過ごす人々にいかに力を与えたかと続ける。
トーバートは、「“ラザルス”や『★(ブラックスター)』をありがとう。私は緩和ケアの医師ですが、あなたが死に際してしてきたことは、私や共に働く多くの人々に多大な影響を与えました。あなたのアルバムには、引文やヒント、暗示が散りばめられています。いつもどおり、解釈は簡単ではありませんが、きっとそんなことは問題ではないのでしょう」とも加えている。
評価が高く、25枚目にして最後のアルバムとなった『★(ブラックスター)』は、ボウイの69歳の誕生日である1月8日に発売され、アメリカ、イギリス、オーストラリアのアルバムチャートでNo.1となった。
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