井乃頭蓄音団、大盛況の勝負ワンマンに続いて盟友 忘れらんねえよとの対バン実現

　先日バンド史上最大規模となった渋谷WWWでのワンマンを大盛況に導き、快進撃が続いた今年を総括するようなアクトを展開したばかりの井乃頭蓄音団が、12月23日に下北沢 LIVEHOLICにて忘れらんねえよとの対バンライブに出演した。

　2015年は大きな節目だったと言えるだろう。伝説のロック喫茶 渋谷B.Y.Gでの3か月連続ワンマンに、夏のフジロック初出演。そして渾身の3rdアルバム『グッバイ東京』リリースから、冒頭で紹介した渋谷WWWでのワンマン開催と、1年を通して数々のビッグトピックを実現してきた。

　そんな中、12月23日という暮れも押し迫った時期に開催されたのが、かねてからの盟友ともいうべき忘れらんねえよとの2マンライブ【LIVEHOLIC presents miss those days】だ。

　先の出演となった井乃頭蓄音団は、ヒロヒサカトー（エレキギター）の“忘れらんねえよはモテナイとか童貞とか言ってるけど、全然そんなことねぇじゃねえか！”というエモーショナルな雄叫びからスタート。「親が泣く」「素直な自分」といった親への懺悔を歌にした代表曲を畳みかけると、ヒロヒサは「逆上がり」のギターソロをクリスマス風にアレンジするニクい演出も。

　前述の最新アルバム収録のもらい泣き必至バラード「二人の影」でグッとくる一幕をお届けすると、お馴染みオレンジ色のジャケットの襟をグッと引き立てた松尾よういちろう（歌、アコースティックギター）は、“俺ってマジで損してる。何故って？ 俺のライブが見れないから”と客席に流し目を送る。そして「デスコ」「アンゴルモア」「タスマニアエンジェル」と、アッパーなロックチューンを続けて場内を熱く盛り上げた。

　また、「タスマニアエンジェル」の曲間には臨時ニュースとして、12月31日にカウントダウンパーティーを渋谷B.Y.Gで開催することを発表。「東京五輪」「グッバイ東京」と同じ“東京”を題材にした名曲でこの日のアクトを締めくくった彼らだが、年内には忘れらんねえよとの対談記事が掲載されることも決定しており、2016年も引き続き精力的な活動が予定されている。

　中でも注目は、1月29日の福島AREA559公演よりスタートする【井乃頭蓄音団3rdアルバム『グッバイ東京』リリースツアー】で、以降は盛岡、仙台、名古屋、大阪、札幌2DAYS、京都、そして渋谷B.Y.Gでの2DAYSと全国9か所で10公演を行っていく。

撮影：杉岡祐樹

◎井乃頭蓄音団 ライブ情報
【B.Y.Gカウントダウン・パーティー「井乃頭蓄音団のゆく年くる年“2015～2016”」】
12月31日（木） 渋谷 B.Y.G
［2016年］
【New Year Spark Vol.3】
1月17日（日） 新代田 FEVER
出演：井乃頭蓄音団、Controversial Spark、吉田ヨウヘイGroup、ゆるめるモ！

【井乃頭蓄音団3rdアルバム『グッバイ東京』リリースツアー“グッバイ東京ツアー2016”】
1月29日（金） 福島 AREA559
1月30日（土） 盛岡 the five morioka
1月31日（日） 仙台 Flying Son
2月13日（土） 名古屋 K.Dハポン
2月14日（日） 大阪 GANZ toi,toi,toi
2月26日（金） 札幌 Spiritual Lounge
2月27日（土） 札幌 LOG
3月4日（金） 京都 磔磔
3月12日（土）、13日（日） 渋谷B.Y.G

◎アルバム『グッバイ東京』
2015/11/11 RELEASE
INORC-005　2000円＋税