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【テレビコラム】「みるぞう」が見た注目ドラマ  「明日ママ」、CM時間帯にツイート増

 「みるぞう」は、ツイッターのつぶやき数でテレビ番組の盛り上がりが分かるスマートフォンのアプリ。開発スタッフの私、イヨダが、ツイッターから見た注目のテレビドラマを紹介する、短期集中連載です。まず、ツイッターから見た先週の人気ドラマランキングはこちら。

 

◎ツイートしたユーザー数ランキング(1月24日~30日)

 1位 1278 軍師官兵衛(1月26日)

 2位 1239 明日、ママがいない(1月29日)

 3位 979 失恋ショコラティエ(1月27日)

 4位 695 ごちそうさん(1月23日)

 5位 366 S-最後の警官-(1月26日)

 6位 313 福家警部補の挨拶 (1月28日)

 7位 301 ウレロ☆未体験少女(1月24日)

 8位 244 僕のいた時間 (1月29日)

 9位 200 私の嫌いな探偵(1月24日)

 10位 189 夜のせんせい(1月24日)

 ※日付は放送日。同一タイトルの番組が2番組以上ある場合は、最も多い日のユーザー数をカウント

  今回は、2位にランクインした「明日、ママがいない」について掘り下げてみたいと思います。

 児童養護施設を舞台に、何らかの事情によって母親がいない子どもたちが、希望に満ちた未来を夢見て前向きに生きる姿を描くこのドラマ。主演は芦田愛菜さんです。

 児童養護施設の描き方が現実とかけ離れており、子どもたちへの偏見や差別を助長する恐れがあるとして、熊本市の慈恵病院や全国児童養護施設協議会が、日本テレビに対しドラマの放送中止を要請する事態となり、話題になっています。

 第3話の放送前に、全スポンサーが降板することが明らかになる一方、高須クリニックの高須克弥院長が新たなスポンサーとして名乗りを上げるなど、この日のオンエアでCMがどうなるのかという点が注目されており、ツイート参加者数も第1話、2話の2倍近くになりました。

 放送中最もツイートが多かったのは、午後10時12分ごろの最初のCMの時間帯。注目されたCMは、AC(公共広告機構)の3連発。「ACジャパンだらけのCMタイムきたー」などのツイートで埋め尽くされました。

 放送中に投稿された番組関連ツイートの中に登場した単語のランキングを集計してみたところ、

 1位 AC

 2位 CM

 3位 スポンサー

 4位 ドラマ

 5位 芦田

 という結果に。このことからも、CMの動向を気にしている視聴者がいかに多かったかが分かります。

 「ACジャパンのCMがいっぱい見れてうれしいな」

 と、ACのCMが見られることを楽しみにしていた視聴者も多かったようで、

 「ACだけのほうがウルサくなくて良いかも(笑)」

 という声も。震災直後に流れたACのCMの中でも特に印象深かった「ポポポポーン」のCMを待望する声が数多く目に付きました。一方で

 「なんか、ACジャパンばかりで、震災時期のテレビ思い出すよ…」

 という声も。番組後半になると通常の企業CMも流れ出しましたが、すると

 「お!NISSANのCM!」

 「サントリーのCM、流れたぞwwwwwwwwww」

 「エリクシールとソフトバンクがきた!」

 というツイートが飛び交いました。

 番組の内容面については

 「どんだけひどいドラマかと思いきや、普通だった。あだ名だけ聞いたらひどいと思うけど」

 「結構いいドラマだと思うんだけど。1、2話が過激なつかみだっただけ。過激でも無かったと思うんだけどね」

 など、好意的な意見が多く目につきました。もっとも、第3話まで視聴している人たちのツイートなので、好意的な意見が多いのは当然かもしれません。

 「自分が恵まれてるから普通にドラマとして見れるんだろうな…」

 といった意見もありました。

 第3話の序盤は全般的にコメディー色が強かったようですが、この点について、

 「なんで今週は急に爆笑路線なの?これ、コメディーだったっけ?」

 「今までよりBGMがコミカルな気がする」

 などとツイートしている視聴者も。番組に対する批判の影響でトーンを変えざるを得なかったのではないかと、敏感に推測したのかもしれません。

 また、三上博史さん演じる「魔王」への好評価が増えているようです。魔王は養護施設の施設長であり、子どもたちへ暴言を吐く不気味なキャラクターですが、キツい言動の後に見せる優しい一面に「ツンデレキャラ」としての人気が高まっています。

 第3話でも、気になる弁当屋の女性(鈴木砂羽)と親しげに話す別の男性客に嫉妬したり、一度追い出した施設の子供のためにカレーを用意して待っていたりと、人間味のあるところを見せたところ、

 「魔王かわいいwww」

 「魔王は普通に萌えキャラ」

 と、好反応が多数。

 第1話では、俳優・三上博史について言及するツイートが多かったのですが、第3話では登場人物としての魔王に言及するツイートが明らかに多くなっており、このことからも、魔王というキャラクターに思い入れを持つ視聴者が増えていることが伺われます。

 

◎「みるぞう」とは…ツイッターのつぶやき数により、盛り上がっている番組がひと目で分かる、定番ソーシャルテレビサービス。番組を見ながらツイッター実況を楽しむのにも最適。iPhone版、Android版を提供中。

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◎イヨダプロフィール…ソーシャルテレビサービス「みるぞう」のプロデューサー。インターネットサービスの老舗・ニフティ株式会社所属。最近「なぞの転校生」(テレビ東京系)が気になっています。