新アニメが始まる1カ月前ごろになると、ツイッター上では「視聴宣言ツイート」が飛び交います。
「視聴宣言ツイート」というのは、「来期はこれ見るよ! ◯◯◯、△△△、×××」というように、注目しているアニメを自己申告するタイプのツイート。
今回は、そんな「視聴宣言ツイート」を集計し、2014年秋の注目アニメランキングを算出してみました。
(集計期間:2014年8月24日~9月11日)
1位 PSYCHO-PASS サイコパス 2 1420
2位 七つの大罪 1011
3位 Fate/stay night 983
4位 寄生獣 セイの格率 795
5位 弱虫ペダル GRANDE ROAD 758
6位 テラフォーマーズ 733
7位 ワールドトリガー 516
8位 蟲師 続章 469
9位 曇天に笑う 372
10位 四月は君の嘘 335
1位 PSYCHO-PASS サイコパス 2
2012年10月から13年3月にかけて、フジテレビ「ノイタミナ」枠で放送された人気作の続編。
前作を手掛けた本広克行総監督(「踊る大捜査線」シリーズ)、脚本家の虚淵玄氏(「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」)に加え、新たに小説家・脚本家の冲方丁氏(「天地明察」「攻殻機動隊ARISE」)が参加するということで、いやが応でも期待せざるを得ない本作。2位以下を引き離し、圧倒的な支持を得ています。
7月から放送されている「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」(第1期を再編集したもの)、そして10月から放送されるこの「2」、さらに今冬には劇場版も公開されるということで、フジテレビの本気がうかがわれます。
ところで、ツイートを見ていると、第1期で殉職した縢秀星(かがり しゅうせい)の人気が高いようです。第2期で再登場してくれないかな?と個人的に期待しています。
2位 七つの大罪
現在「ハイキュー!!」が放送されている、毎日放送制作日曜夕方5時枠の次回作。
毎日放送制作日曜夕方5時枠といえば、ガンダムシリーズをはじめ、数々の人気アニメを輩出してきた伝統のアニメ枠。その次回作となれば、注目されるのも当然。
原作は、『週刊少年マガジン』で連載中の人気コミック。マンガ大賞2014にもノミネートされた注目作が、満を持してのアニメ化です。
ツイートを見てみると、「キャストがすごく豪華!」という声が多数。梶裕貴さん、雨宮天さんら人気声優が名を連ねています。中でも、ギルサンダー役で出演する人気声優・宮野真守さんに注目が集まっているようです。
個人的には、澤野弘之さんが音楽を担当する点も見逃せません。「進撃の巨人」「キルラキル」「アルドノア・ゼロ」など、立て続けに注目作の音楽を担当している澤野さん。このところ出番が多過ぎて「大丈夫?」と心配にもなりますが、澤野さんの音楽はやはり気分が盛り上がりますよね!
3位 Fate/stay night
これまでにも何度もアニメ化されているFateシリーズの最新作。
「Fateまたアニメ化するのか」なんていう声もちらほら見受けられますが、そうは言っても「見なきゃ」という声が多数。「押さえておくべき定番シリーズ」という評価が固まっているということでしょうか。
「Fate/stay night」はもともと、PC向けに発売されていたゲーム。「セイバー」「遠坂凛」「間桐桜」という3人のヒロインが登場し、ヒロインごとに物語のルートが存在します。
2006年に一度アニメ化されていますが、それは「セイバールート」を中心に描かれたもの。一方今回は「遠坂凛ルート」を中心に描いたものとなるようです。
Fateシリーズといえば、11年から12年にかけて「Fate/Zero」という作品が放送されました。「Fate/stay night」の10年前を描いたこの作品、ツイッターでは常にトップクラスの盛り上がりを記録していました。今回も盛り上がること間違いないでしょう。
その他の注目作
惜しくも10位以内には入りませんでしたが、富野由悠季監督が約15年ぶりに手掛けるガンダム作品「Gのレコンギスタ」も注目されているようです。「面白そう!」という声が多数挙がる一方で、「エウレカセブンっぽい」「ガンダムのデザインがなあ」など、従来のガンダムと異なるテイストを不安視する声も。
ガンダムの生みの親である富野監督が「脱ガンダム」を掲げる作品だけに、どんな化け方をしてくれるのか楽しみです。
文◎伊與田孝志
【伊與田孝志プロフィール】神奈川県出身。ツイッターなどのソーシャルメディアとテレビの連携を探る、ウェブサービスプランナー/ディレクター。今期のアニメでは「アルドノア・ゼロ」にはまっています。