中上健次の「軽蔑」を高良健吾と鈴木杏で映画化　むき出しのまま生きられる強さに「格好いい」

　「軽蔑」の特別チャリティー試写会でトークショーを行った（左から）大高宏雄氏、廣木隆一監督、高良健吾、鈴木杏　(c)KYODONEWS

　４日から全国公開の映画「軽蔑」の特別チャリティー試写会が５月３１日、都内で行われ、主演の高良健吾と鈴木杏、廣木隆一監督と映画ジャーナリストの大高宏雄氏が登場した。

　今回の試写会は福島県出身の大高氏が主催している、世界唯一の個人主催映画賞「日本映画プロフェッショナル大賞」の第２０回記念として行われたもので、東日本大震災への義援金を募る目的も兼ねて開催された。

　廣木監督は「中上健次原作で映画化したいとずっと思っていた。どの時代でも通じるはず」と思い入れを語った。

　高良は「スクリーンで見られることにすごく意味がある。置きに行くような演技をすると監督からＯＫが出ないので、芝居に苦労しました」と撮影を振り返った。

　また、鈴木は「私は臆病なので感情のままにいけないけど、（演じる）真知子にはむき出しのまま生きられる強さがある。格好いいなって思います」と、歌舞伎町でダンサーとして生きる真知子の役柄について感想を話した。