作曲家・久石譲が、チャリティーコンサート　５０００人がスタンディングオベーション

　２５０人のオーケストラとコーラスを指揮した久石譲　(c)KYODONEWS

　映画「となりのトトロ」など数々の映画音楽を作曲し、指揮者としても活動する音楽家の久石譲が９日、都内で、東日本大震災のチャリティーを目的とした「久石譲　３．１１チャリティーコンサート」を開催した。

　このコンサートは、「個人で寄付するだけでなく、もっと社会に貢献できることがあるはずだ」という久石自身の思いから開催に至ったという。

　久石は、「震災から３カ月が経ち、もう癒すとかそんな時期ではなく、音楽そのものを伝える時期になっていると思う」と意見を語った。

　また、「被災地を何度か訪れたが、（津波で）ピアノも何もかも流されているので、そうしたもののためにコンサートの売り上げを贈れたらいいなと思っている」と音楽家ならではの視点から支援を行うことを発表した。

　この日、久石は２５０人のオーケストラとコーラスを指揮。エンディングでは会場に集まった５０００人の聴衆が、スタンディングオベーションで久石をたたえた。