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今週(2026年7月18日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、マドンナの約7年ぶりとなるニュー・アルバム『コンフェッションズII』が1位に初登場。TOP10には、7位にケン・カーソンの『エクスペリメント』、9位にシエナ・スパイロの『ビジター』がデビューした。10位には、独立記念日の祝日を受けて故トビー・キースのベスト盤が再登場している。
No.1デビューを飾ったマドンナの『コンフェッションズⅡ』は、前作『マダムX』(2019年)から約7年ぶり、通算15作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では以下に続く通算10作目の首位を獲得した。
・『ライク・ア・ヴァージン』(1985年/3週)
・『トゥルー・ブルー』(1986年/5週)
・『ライク・ア・プレイヤー』(1989年/6週)
・『ミュージック』(2000年/1週)
・『アメリカン・ライフ』(2003年/1週)
・『コンフェッションズ・オン・ア・ダンス・フロア』(2005年/1週)
・『ハード・キャンディー』(2008年/1週)
・『MDNA』(2012年/1週)
・『マダムX』(2019年/1週)
・『コンフェッションズII』(2026年/1週)
同チャートにおいて10作以上の首位を獲得しているアーティストは以下の通り
・19作:ザ・ビートルズ
・15作:ドレイク
・15作:テイラー・スウィフト
・14作:ジェイ・Z
・11作:エミネム
・11作:フューチャー
・11作:ブルース・スプリングスティーン
・11作:バーブラ・ストライサンド
・11作:イェー(旧名カニエ・ウェスト)
・10作:エルヴィス・プレスリー
・10作:マドンナ ※今週記録を更新
新作『コンフェッションズⅡ』が1位を獲得したことで、マドンナはアルバム・チャート“Billboard 200”で10作以上のNo.1アルバム(10作)、ソング・チャート“Hot 100”で10曲以上のNo.1タイトル(12曲)を獲得した、選ばれしアーティストの一人に加わった。
この栄誉を達成しているのは、ザ・ビートルズ、ドレイク、テイラー・スウィフトのみで、ザ・ビートルズはBillboard 200で19作、Hot 100で20曲の首位を獲得している(全アーティストの中で両チャートの最多記録)。ドレイクはBillboard 200で15作、Hot 100で14曲の首位、テイラー・スウィフトはBillboard 200とHot 100でそれぞれ15作のNo.1を獲得している。
“クイーン・オブ・ポップ”の異名を持つマドンナは、本作『コンフェッションズII』で2020年代初となるNo.1アルバムを獲得。2020年代にNo.1アルバムを獲得し、過去3つの年代でも首位を獲得した史上初のアーティストとなった。上記の通り、これまでの年代別の首位獲得数は、1980年代に3作、2000年代に4作、2010年代に2作となっている。なお、1990年代は1位獲得こそ逃したものの、最高2位を記録した5作を含め、計7作がTOP10にランクインした。
90年代に記録した計7作を含め、TOP10入りした作品は本作『コンフェッションズII』が通算24作目のタイトルとなる。同チャートにおいてマドンナより多くTOP10入りした記録を持つのは、ザ・ローリング・ストーンズ(38作)、バーブラ・ストライサンド(34作)、ザ・ビートルズ(32作)、フランク・シナトラ(32作)、エルヴィス・プレスリー(27作)のわずか5組のみしかいない。
『コンフェッションズⅡ』は4月15日に制作が発表され、約3か月後の7月3日にリリースされた。初週(2026年7月3日~7月9日)の集計週にアルバム換算ユニット134,000を記録。その内訳は以下の通りとなっている。
・アルバム・セールス(純粋な売上枚数):114,000(2015年以来自身最高の週間セールスを記録し、トップ・アルバム・セールス・チャートで初登場1位を獲得)
・ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA):19,000
(アルバム収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は2,010万回を記録。自身最高の週間ストリーミング数を記録し、ストリーミング・アルバム・チャートで32位に初登場)
・トラックによる換算ユニット(TEA):1,000
『コンフェッションズⅡ』が初週で記録したアルバム・ユニット134,000は、今年リリースされたダンス・アルバムとして最高の週間実績となる。また、同チャートが2014年12月にアルバム換算ユニットによるランキングを開始して以降では、マドンナにとって最高の週間ユニット数を記録した。
高セールスを記録した『コンフェッションズII』は、12曲と16曲収録の2つのバージョンでリリースされている。初週セールスを後押ししたのは、15種類のアナログ盤、4種類のCD、カセットテープ1種、そして6バージョンのデジタル・ダウンロードという網羅的なラインナップで展開されたことによる。
初週の売上114,000のうち、アナログ盤の売上枚数が59,000を占めていて、ルミネイトが1991年にデータ追跡を開始して以降、マドンナにとって最高のアナログ盤による週間セールスを記録した。
本作は、2005年にチャート首位を獲得した名盤『コンフェッションズ・オン・ア・ダンス・フロア』の続編で、当時のプロジェクトでメイン・コラボレーターを務めたDJ兼ライター、プロデューサーのスチュアート・プライスと再びタッグを組んでいる。本作のリリースに先駆けては、サブリナ・カーペンターをフィーチャーしたリード・シングル「ブリング・ユア・ラヴ」がソング・チャート“Hot 100”にランクインするなどチャートを賑わせた。
先週2位にランクインしていたオリヴィア・ロドリゴの『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』(103,000ユニット/19%減)は、今週も同位をキープ。エラ・ラングレーの『ダンデライオン』(76,000ユニット/8%減)も先週に続き3位にランクインして、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(75,000ユニット/5%減)は5位から4位、ドレイクの『アイスマン』(68,000ユニット/15%減)は4位から5位に順位を入れ替えた。ノア・カーンの『ザ・グレイト・ディヴァイド』(62,000ユニット/3%減)は6位をキープしている。
続いて今週7位には、米ジョージア州アトランタ出身のラッパー=ケン・カーソンの『エクスペリメント』がデビューして、昨年(2025年4月26日付)首位を記録した前作『モア・カオス』に続く2作目のTOP10入りを果たした。
『エクスペリメント』の初動アルバム換算ユニットは42,000で、そのほとんどがストリーミングによるアルバム換算ユニットだった。収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数4,489万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは6位に初登場している。
伝記映画『Michael/マイケル』の劇場公開を受けて再ヒットしている故マイケル・ジャクソンの『スリラー』(42,000ユニット/前週比12%減少)は、先週の7位から8位にワンランクダウンしたが、本作もTOP10を維持したことで、“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンと、“クイーン・オブ・ポップ”であるマドンナが同時(同週)にランクインするチャート・アクションが展開された。両者が同時にTOP10にランクインするのは、マイケル・ジャクソンの『インヴィンシブル』が4位、マドンナの『グレイテスト・ヒッツ
Vol.2』が7位にランクインした2001年12月1日付のチャート以来で、過去のチャートを振り返ってもその1週しかない。
両者が勢いを振るっていた1980年代には、TOP10に同時ランクインしたことはなかったものの、ニアミスだったことがある。1987年9月19日付のチャートでは、マドンナが牽引する映画『フーズ・ザット・ガール』のサウンドトラックが7位にランクイン(3週目のTOP10入り)、翌週(9月26日付)『フーズ・ザット・ガール』は11位に順位を下げ、マイケル・ジャクソンの『バッド』が1位に初登場した。その翌週(10月3日付)、『フーズ・ザット・ガール』は11位、『バッド』は1位をそれぞれキープしたが、以降同時にランクインすることはなかった。
続いて今週9位には、英ロンドン出身の女性シンガー・ソングライター=シエナ・スパイロのデビュー・アルバム『ビジター』が初登場し、同チャートでの初のランクインにしてTOP10入りを果たした。
『ビジター』は、初動アルバム換算ユニット39,000を獲得。その内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが22,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数2,260万回を記録。ストリーミング・アルバム・チャートでは25位に初登場)、アルバム・セールスは17,000(アルバム・セールス・チャートでは4位に初登場)となっている。初週のセールスは、10種類のアナログ盤(サイン入り2形態を含む)、6種類のCD(サイン入り4形態を含む)、1種類のカセットテープ、そして2種類のダウンロード・アルバムによって後押しされた。
『ビジター』からは、以下の3曲がソング・チャート“Hot 100”にランクインした。
・「ザ・ビジター」(3月に最高43位を記録)
・「ユー・ストール・ザ・ショー」(2月に最高55位を記録)
・「ダイ・オン・ディス・ヒル」(2月に最高19位を記録)
自己最高位を記録した「ダイ・オン・ディス・ヒル」は、ポップ・エアプレイおよびアダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでTOP10にランクインしている。
今週の集計週にあたる7月4日の独立記念日を受けて、故トビー・キースのベスト・アルバム『35 Biggest Hits』が、前週の31位から今週10位に上昇し、TOP10に返り咲いた。本作に収録されている「Courtesy of the Red,
White and Blue (The Angry American)」が、独立記念日の週末に凄まじいストリーミング再生数を記録したことで、前週から82%増加の39,000アルバム・ユニットを打ち出した。同曲は、2002年にカントリー・ソング・チャートで首位を獲得している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月16日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『コンフェッションズII』マドンナ
2位『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』オリヴィア・ロドリゴ
3位『ダンデライオン』エラ・ラングレー
4位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
5位『アイスマン』ドレイク
6位『ザ・グレイト・ディヴァイド』ノア・カーン
7位『エクスペリメント』ケン・カーソン
8位『スリラー』マイケル・ジャクソン
9位『ビジター』シエナ・スパイロ
10位『35 Biggest Hits』トビー・キース
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