<ライブレポート>mibuki、感謝のメッセージから新たな夢へと飛翔したワンマンライブ【Twilight】

2026年2月3日 / 18:00

 シンガーソングライターのmibukiが、【mibuki ONEMAN LIVE「Twilight」】を2026年1月29日、東京・渋谷WWWにて開催した。満員の観客を前に、感謝のメッセージを込めた歌をバンド、ダンサーと共に届けて、次なる新たなステージへのサプライズ発表も行った。

 mibukiは、SNSでの弾き語りを中心に、路上ライブや都内でもライブ活動を行っているシンガーソングライターだ。この日のワンマンライブは、2025年3月に行われたバースデーライブで開催を宣言、1年近くのライブ活動を経て、見事300人を集めてチケットはソールドアウトとなった。入場時には、ライブタイトルに「Twilight」を掲げた想いが綴られたフライヤーが配られて、集まった観客にメッセージを伝えていた。後方までギッシリ埋まった場内のBGMには片平里菜、SEKAI NO OWARI、Hump Backらの曲が流れており、mibukiがどんなアーティストから影響を受けているのか想像しながら開演を待った。

 ライブはバンドセットで行われ、開演時間に場内が暗転するとバンマスの中村康宏(Gt.)、翔揮(Pf.)、廣瀬雪那(Ba.)、はらまきさき(Dr.)がステージへ。ピアノが静かにイントロを奏で、ギターが微かに弦を鳴らし、拍手に迎えられてmibukiが登場すると客席に向かい一礼して、「Twilight」を歌いだした。幻想的な雰囲気に包まれて、息遣いも聴こえる生々しい歌声が空気を震わせる。ドラムのフィルインからベースも加わりノイジーなギターが呼応する。バンドと共に徐々に熱を上げて歌い上げるmibuki。〈何者にもなれずに 今日がまた過ぎていく〉と、夢を追う者が誰しも抱える感情の機微がリアルに伝わってきた。

 グレッチのホワイトファルコンを抱えると、「みなさんこんばんは!【mibuki ONEMAN LIVE「Twilight」】はじめます!」との第一声から、「「おはよう」」へ。疾走するバンドサウンドに乗せて軽快にギターをストロークしながら歌い、会場中からクラップが沸き上がる。続く「イマジン」では、8名のキッズダンサー(テアトルアカデミー)たちがmibukiの周りを踊りだす。そのなんとも微笑ましい光景と躍動感たっぷりな歌と演奏に、観客は手を振って盛り立てる。ピアノが軽やかな鍵盤を叩き「人生ゲーム」へ。ハンドマイクでタオルを手にステージを歩きながら、サビではタオルを回して歌うとフロアもタオル回しで埋め尽くされた。

 MCでは、チケットがソールドアウトになったことを報告し、感謝を伝えて大きな拍手に包まれた。この日を成功させるために行ってきた企画【road to WWW】について触れると、「出演してくれたアーティストやライブハウス、お客さんからもらったたくさんの愛を、今日は音楽でお返しできたらいいなって思ってます」と思いを明かす。「次の曲は、友だちの結婚式で歌わせていただけることになって、せっかくなら何十年も何百年も残るようなウェディングソングを作ろうと思って作った曲です」と紹介して、「愛贈り」を披露。ダンサーがステージに上がり、シンフォニックな演奏に乗せて歌うmibuki。歌、バンド、ダンサーで素敵な景色を描いた1曲となった。

 アコースティックギターを弾きながら歌った「ラブソング」は、〈本当の愛を世界は知らない〉と歌う。タイトルからは想像できない、社会的な事象と自身が愛を歌うことについて向き合った歌詞が耳に残る。シンガーソングライターとしての矜持を感じさせる1曲で、しっかりと寄り添うバンドの演奏も相まって強く印象に残った。ミディアムチューン「涙の成分」ではギターを置き、タイトな演奏に乗せて身振り手振りを交えて熱唱。バンドメンバーを紹介すると、「一緒に音楽をがんばっている大好きな友だち」と、シンガーソングライターのtamiを呼び込んで、共作の「Second Stage」へ。tamiが歌いだしmibukiへとマイクリレーして、飛び跳ねながら弾けるように歌う2人に観客も「Oh, oh」と歌い手拍子を送って盛り上がる。歌い終わった2人は、抱き合ってエールを交換した。

 「たくさんの人たちと一緒に、どんどん大きなステージに羽ばたいていきたいと思っています。みんなと一緒に歌いたい曲を持ってきました」と、1月21日にリリースされたばかりの最新曲「TAKE OFF」へ。mibukiとバンドメンバーに呼応して場内はクラップで埋め尽くされた。mibukiが〈君は1人じゃない〉とポジティブに歌い、「せーの!」とコールすると「TAKE OFF!」と大きな声で応えるオーディエンス。まばゆい照明にステージが照らされて、大きなスケールのサウンドとメッセージで人々を包み込んだ。さらに「HOPE」では「一緒に!」とマイクから離れてフロアに向かって煽るとコーラスでいっぱいに。

 「フリーで、1人で活動していると、あきらめそうな瞬間もあります。そんなときに、前を向いて進んでいるはずなのに、終わりに向かっているんじゃないかと思った瞬間があったんです。でも、ふと思ったのが、まだ自分の音楽を遠くの人に届けられてないなって。私はスタートラインにすら立てていないから、自分の始まりに向かって今は歩いている最中なんだなと思って作った曲です」と心境を語るMCから歌いだしたのは「始まりへ」。アコースティックギターを弾きながら歌いだすと、ダンサーたちが次々とステージに登場して、mibukiが歌う激しい内面の葛藤を立体的に表現してみせた。あたたかな日差しのようなライティングの下、ゆっくりとギターをストロークして届けた「ねこでよければ」は、緊張感のあるシリアスさもあった前曲とは対照的に、さわやかな歌声に癒される1曲になった。

 エレキギターに持ち替えると、「私には目標とか大きな夢があるんですけど、それってずっと頭の中で信じていれば、いつか叶うと思って音楽をしています。みんなもいろんな願いや夢があると思うんですけど、今日はみんなの願いが叶うように、最後に魔法をかけてあげられたらなと思います!」とのMCから、勢いよく「1、2、3、4!」とカウントして「Magic」へ。力強い演奏とこみ上げるメロディに心が引き寄せられる。「Say!」と煽ると合唱が起こり、終盤ではバンドが演奏を止めて、mibukiが耳に手を当ててさらに促すと、〈Make Magic〉と繰り返し会場中が一体となる大合唱となった。

 大きなmibukiコールに応えて、1人でアンコールのステージへ。「いつものスタイルで1曲」とアコースティックギターを持つと、「このWWWを通してちょっとでも前の自分よりもしっかり成長して、今度はみんなを素敵な景色が見える場所に連れて行ってあげられるような、そんな強いアーティストになりたいと思っています」と伝えてから「Heart」を弾き語り。静まり返った観客を前に、パーカッシブにギターを鳴らしながら歌いだすと、途中からストロークしながら渾身のパフォーマンスを見せた。

 Tシャツ姿のバンドメンバーがステージに戻ると、客席をバックに「ダブダブ(WWW)ポーズ」で記念撮影。「今日、みんなが来てくれたおかげで埋まったし、どんどん大きなステージに立っていきたいです。そして、シンガーソングライターがどんどん大きなステージに羽ばたいていくような音楽シーンをみんなと一緒に作りたいです」と意気込みを明かして、1人でギターを爪弾きながら「いつかは幻」を歌いだす。すぐにピタッとブレイクすると、「ちょうど 1年後、 2027年1月28日木曜日、渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブします!」と宣言。思わぬサプライズ発表に、観客がドッと沸きあがると、バンドが加わり手拍子に乗せて走り出すように歌いきった。「1月28日、渋谷CLUB QUATTROで会いましょう!」と改めて伝えたmibukiはバンドメンバーと手をつないで、「ありがとうございました!」と生の声で感謝して深々と一礼。「TAKE OFF」が大音量で流れる中、ステージを降りていき、終演した。ほっこりしたライブになるかと思いきや、心からのメッセージソングを伝えていこうという姿勢と夢の実現へと向かっていく芯の強さ、人間力がひしひしと感じられたワンマンライブだった。

Text by 岡本貴之

◎セットリスト
【mibuki ONEMAN LIVE「Twilight」】
2026年1月29日(木)東京・渋谷WWW
1. Twilight
2.「おはよう」
3. イマジン
4. 人生ゲーム
5. 愛贈り
6. ラブソング
7. 涙の成分
8. Second Stage
9. TAKE OFF
10. HOPE
11. 始まりへ
12. ねこでよければ
13. Magic
EN.1 Heart
EN.2 いつかは幻

◎オフィシャルSNS
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