<ライブレポート>Offo tokyo、ジャンルを越えて鳴らした“自由な音楽”の集大成――【Offo tokyo Live Tour 2025-2026】ツアーファイナル

2026年1月30日 / 18:00

 1月25日、Offo tokyoが東京・渋谷WWW Xにて【Offo tokyo Live Tour 2025-2026】のファイナルを迎えた。昨年末のインタビューにて、同ツアーを“氣がいい”と表現していた4人。その言葉通り、WWW Xにはハッピーな空気が広がっており、彼らの音楽に身を委ねると心が温かくなるような“氣がいい”ライブであった。

  始まりは「世界は今宵を待っている」から。軽快で心躍るビートが一気に広がり、クラップが巻き起こるが、Hiira(Vo.)「東京、そんなもんかい? 思い切って行こうぜ!」と煽る。さらに、「歌える?」と声をかけ、オーディエンスの歌声も広がっていく。

 「Paradise」のイントロが流れると、「東京、まだまだいけますよね?」とHiira。盛り上がりが足りない、とクラップをリクエストする。フロアが温まっていくと、メンバーもごきげんに。Hiiraの歌声は寒さに冷えた耳元を温め、Shota(Gt. / Sax.)のサックスが楽曲に鮮やかな彩りを添える。Seiya(Key.)のキーボードからは「楽しい」という感情が滲み出し、Nemo(DJ)が唯一無二の存在感を放つ。それぞれの個性が重なり合うことで、Offo tokyoの音楽が鳴っているのだと改めて実感させられた。続いたのは2月4日にリリースされる、5か月連続配信リリースプロジェクト“イカサマ”の第4弾、「シンデレラ」。ブラスアレンジでオーディエンスを躍らせると、「ノリ方がわかんないってヤツは、青い猫に身を委ねてごらん」と「Lemon & Love Song」へ。同曲は、「恋の始まりを思い出す曲」。甘すぎない、それでいてビターでもない、そんな温度感のラブソングで、オープニングパートを駆け抜けていった。

 「みんなの日常にそっと寄り添う曲をやっていきましょう」とはじまったのは、「Mermaid -Never Ending Summer-」だ。この曲で夏の景色が広がったと思いきや、「shiro」で一気に冬の風景が見えてくる。ここでNemoがスレイベルを叩き出し、フロアからは「かわいい!」という声が。さらに「Beautiful Life」「さよなら、一生。」と続き、楽曲ごとに違った画を見せた。そして静かに始まる「Modern Romance」では穏やかな温かさを、大人なシティポップの「哀とアイスブルー」ではOffo tokyoらしい音楽を、鮮やかに響かせていった。

 ここでステージ上のNemoに赤い照明が当たる。NemoによるDJタイムだ。フロアから歓声が上がるほどのスクラッチプレイを次々とかますと、Hiiraが「まだイケんじゃない?」。Nemoは電子ドラムも演奏しだし、フロアの熱をぐっと引き上げていった。アツいDJプレイに拍手が送られると、Hiiraは「次は俺らの番だ」と笑顔を見せる。「このままじゃNemoに全部持ってかれちゃうよ!」と始まったのは、「Rainy Day」。Seiyaのキーボードソロ、Shotaのサックスソロがクールに決まり、続けて「Day Drip」へ。Hiiraは「東京、もっとやれんだろ!」と煽り続ける。それに応えるかのように大きなクラップが起こり、手が上がり、フロアは盛り上がっていく。さらに「このフレーズ、歌ってくれますでしょうか?」というHiiraの問いかけに、オーディエンスたちは〈Our fucking weekend〉と声を返す。「Weekend」だ。みんなで声を合わせながら、グルーヴィーかつチルな雰囲気に包まれたところで、彼らのライブでもおなじみのポップチューンである「COCO TOKYO」が飛び出していった。 

 あまりにもあっという間に過ぎ去っていく時間。「次でラストです」という言葉に耳を疑いたくなる。「このツアーね、俺らの中で流行りフレーズがあって。『氣がいい』。意味わかんないよね(笑)。怖くないよ~」と笑いを誘うHiira。「Offo tokyo、気合いを入れてワンマンをやると雨が降るんですけども、ずっとピーカンだったんですよ。2026年いけそうな気がするので、よろしくお願いします」とラストソングである「308」へ。最後は全員で歌い、手を上下させ、盛り上がっていく。メンバーたちもフロアの熱量を受け止めながら、力強く演奏していたのが印象的だった。

 もちろん、まだまだライブは終わらない。アンコールに応えて再びステージに登場するOffo tokyo。まずは物販紹介だ。Shotaは「実演販売なんで」と、ショットグラスを紹介する。テキーラが注がれたグラスを手に「飲むから買ってくださいね」と呼びかけると、フロアからは「Shotaさん」コールが巻き起こる。勢いよく飲み干したあとは、そのショットグラスをオーディエンスにプレゼントするという粋なサービスも披露していた。さらに、4月に大阪、5月に東京で【Offo tokyo Two man live “Rainy Day”】を開催することも発表。今後、さらに彼らの音楽が広がっていくことを予感させた。そして「イカサマ」「Your Song」を披露。この日いちばんの盛り上がりを見せたまま、ライブに幕を下ろした。

 多彩なジャンルを自分たちのものとして鳴らしつつ、1曲ごとに音楽へ没入するメンバーの姿が印象的だった同公演。楽曲の世界観へとオーディエンスを取り込みながら、ステージとフロアの境界線を曖昧にしていくような感覚があった方も多かったはずだ。彼らがなぜ多くのリスナーを惹きつけているのか、その理由の一端に触れた一夜だった。

Text:高橋梓
Photo:浅香郁絵

◎公演情報
【Offo tokyo Live Tour 2025-2026】
2026年1月25日(日) 東京・渋谷WWW X


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