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高名な作曲家であるフィリップ・グラスが、ケネディ・センターで予定されていた公演から撤退する最新のアーティストとなった。現地時間2026年1月27日、グラスは米ワシントン・ポストに対し、6月にナショナル・シンフォニー・オーケストラが世界初演を行う予定だった交響曲第15番「Lincoln」を取り下げることを認めた。
グラスは火曜朝に公式SNSにも掲載した声明で、「慎重に検討した結果、ジョン・F・ケネディ・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツから、私の交響曲第15番“Lincoln”を撤回する決断をいたしました。交響曲第15番はエイブラハム・リンカーンの肖像であり、現在のケネディ・センターの価値観はこの交響曲のメッセージと真っ向から対立しています。したがって、現体制下のケネディ・センターからこの交響曲の初演を撤回する義務があると感じています」と彼は綴っている。
50年に及ぶキャリアの中で【グラミー賞】に4度ノミネート、アカデミー賞に3度ノミネートされてきたグラスは、2019年に<ケネディ・センター名誉賞>を受賞。『トゥルーマン・ショー』や『めぐりあう時間たち』などの象徴的な映画音楽から、音楽におけるミニマリズムの開拓まで、過去半世紀のクラシック音楽の形成に大きな役割を果たしてきた。ワシントン・ポストによれば、交響曲第15番「Lincoln」はケネディ・センターとナショナル・シンフォニー・オーケストラの共同委嘱作で、長年の延期を経て、同センターが進行中の【250 Years of Us】プログラムの目玉の一つになる予定だった。
ドナルド・トランプ大統領が最近、同センターおよび建物のファサードに自身の名前を追加したことを受け、【アカデミー賞】受賞作曲家で『ウィキッド』シリーズのスティーヴン・シュワルツ、アジアン・アメリカンのコメディ・バラエティー・ショー『Asian AF』、【グラミー賞】18回受賞のバンジョー奏者ベラ・フレック、フォーク・デュオのマグパイ、ワシントン・ナショナル・オペラなど、著名なアーティストや団体が相次いで予定されていた出演を取りやめている。こうした注目を集める番組編成の変更は、歴史的に超党派だった芸術の殿堂が政治化される中で、チケット販売や放送視聴率の低下を含む波乱の一年を経たケネディ・センターの状況を反映している。昨年の<ケネディ・センター名誉賞>受賞者には、グロリア・ゲイナー、キッス、ジョージ・ストレイトが名を連ねた。
グラスはケネディ・センターと長い関係を築いてきたが、交響曲第15番「Lincoln」の撤回は、誰しもが最終的に一線を引く瞬間があることを示している。
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