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シンガーソングライターのみさきの約1年ぶりのワンマンライブ【はじめのいっぽ】が、2026年1月13日、東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催された。
昨年6月18日配信の楽曲「あやふや」でメジャーデビューして以来のワンマンライブには、うちわやバナーを使って客席からメッセージを送るファンや、ライブグッズに身を包むファン、そしてお手製のタオル配布までする熱烈なファンで溢れ、みさきの歌声に浸る、和やかな時間が流れた。約80分のライブでは、これまでにリリースした楽曲を余すことなく披露。一足早く新曲も披露され、みさきにとっても、大きな第一歩を踏んだライブになったことだろう。
みさきから“しいたけボーイズ”と呼ばれているバンドメンバー4名がスタンバイし、美しいキーボードの音色から始まった本ライブ。白色のトップスでそろえた4人に対して、鮮やかな緑色のシュシュとニットドレス姿のみさきは開口一番「あけおめー!」と挨拶して、自身の音楽活動の第一歩となった大切な楽曲「気づいたら」でライブの幕を華やかに開けた。さくらの花びらが舞い落ちる映像とともに、春を予感させた。続く「夏恋時間」はタイトル通り、初夏のような木漏れ日が漏れ、力強いドラムが刻むリズムにうちわを持つ肩たちも左右に揺れる。相手のことを考えすぎて不安に駆られてしまう心情を歌った「甘い蜜」では、サポートギターの音色がいいアクセントに。冒頭2曲の駆け足モードから、〈疲れちゃった〉とちょっぴりペースを落とすも心地よかった。
「今日は来てくれてありがとうございます。路上ライブは去年から今年にかけて何回かやっているんですけど、こういうワンマンは1年ぶりで。みんなも緊張してるよね? 映画を観に来た気分で、好きなように歌って、手拍子して楽しんでくれたら嬉しいです。だって、ここには、みさきの歌が好きっていう同じ気持ちを持った人しかおらんわけやんか。みんな安心して楽しんで。今日来てよかったって思ってもらえるように歌います!」
メジャーデビュー曲「あやふや」、昨年11月発表の最新ナンバー「恋に落ちた私の負け」と、恋に溺れる気持ちと、想いの重さが相手より自分の方に傾いていることで生まれるもどかしさを、マイクを通してぶつけるみさき。ドラムの“バチン”とともに、〈あなたを今日で卒業する〉ときっぱりと決意したあとの清々しさが実に印象深かった。
片思い中に現れる“性格の悪い自分”が主人公の「もう飽きたの」では、〈幸せになるから!〉と自立宣言しつつも、「片想いミッション」で再び片思いに頭を悩ます日々を過ごす自分に少し諦めモードな展開もリアルで可愛らしかった。客席からクラップが自然発生し、そういったストーリーも楽しんでいる様子。
「皆さん楽しんでますか?」の呼びかけに「イエーイ!」を返してもらうという長年の夢を叶えたあと、新曲「サボテン」が初披露された。両親の運命的な出会いを題材にしたラブソングだ。なんでも、高校時代の“お母さん”は、通学バスで偶然見つけた、サボテンのキーホルダーを付けたバッグを持ったイケメンの“お父さん”に一目惚れ。一方、“お父さん”はたまたま乗ったバスで見つけた可愛い“お母さん”に毎日会うために、遅刻気味になりながらバス通学。運が味方して、共通の友人を通して、気になるあの子同士の交流が始まったそうだ。素敵な両思いエピソードには続きが。夢に出てきた“お父さん”が別の女性と結婚すると聞いてショックを受けた“お母さん”は、復縁を求めて、二人は見事ゴールイン。そんな素敵な両親の遺伝子を受け継ぎ、みさきは愛に生きる日々を過ごしている。軽快なリズムは会場の空気をキラキラと輝かせ、ステージを行き来する本人含め、あの場にいる全員の顔がほころんだ瞬間でもあった。高校生のふたりが歩み寄るさまを〈今日がはじめのいっぽ〉と表現しており、この日のために新曲を用意してくれたことが想像できる。
照明の下、ハープの音色と腰かけたみさきの優しい歌声がマッチした「たゆたうままに」、誰かを愛する気持ちを言葉にして伝える大切さを教えてくれる「もし明日が来ないとしたら」で季節は秋に変わり、「シャンシャンシャン♪」のそりの音で始まった「サンタクロース」でクリスマスムードに。ハッピーなヴァイブスが会場を包み込み、目の前に広がる笑顔でいっぱいの客席を見てか、みさきの歌声にも自然と弾みが宿った。
本編もあっという間に終盤へ。「初めてみさきのライブに来てくれた子も、いつも見に来てくれる子も、きっと悩みごとや踏み出したくても踏み出せない一歩があると思うんです。例えば仕事を辞めたくても辞められないとか、やりたいことがあるけど行動に移せないとか、好きな人に気持ちを伝えられないとか。それぞれ抱える思いはあると思うんですけど、今日のライブがみんなのはじめの一歩となるきっかけになったらいいなと思って、今日は歌ってます」と、優しく背中を押す。
「こうやってライブができてるのも、スタッフさんや大好きなバンドメンバーのしいたけボーイズ、そして、みさきの全部を受け止めて、いつも愛もいっぱいくれるみんなのおかげです。本当にありがとう!」と、応援してくれるファンたちに感謝の気持ちを届け、「次の曲はメジャーデビューが決まった直後に書いた曲で、それまでの自分じゃ書かないようなメロディーと歌詞で新たなみさきを見せることができた曲だと思ってます。今日はそれを最後に歌って終わります。ありがとうございました!」と言って、「あなたの恋が実りませんように」で本編は幕を閉じた。
絶えないクラップに導かれて、アンコールに登場したみさきは、長崎から駆けつけた両親が客席にいることを明かした。二人の“いっぽ”に感謝を述べ、家族に贈る感謝の歌「ありがとう」を弾き語りで届ける。一番は父親へ、二番は母親へ捧げる構成で、観客もまた、それぞれの家族に思いを馳せるひとときを過ごしたことだろう。
ラストは「I LOVE YOU」。心地よい余韻を締めくくるのにふさわしいナンバー〈Oh Baby〉では、みんなと一緒にタオルを投げ、今日ふたつめの夢を叶えた。「今日は本当に本当にありがとうございました。また会おうね。絶対会おうね。約束!」と再会の誓いを交わし、フィナーレを迎えた。
この日初披露された「サボテン」は、2月18日に5thデジタルシングルとしてリリースされることが明らかに。この曲もまた、誰かの人生の“はじめのいっぽ”を後押しすることだろう。
Text by Mariko Ikitake
Photos by Terukazu Sugino(TONPETTY Inc.)
◎セットリスト
【みさきOne Man LIVE「はじめのいっぽ」】
1. 気づいたら
2. 夏恋時間
3. 甘い蜜
4. あやふや
5. 恋に落ちた私の負け
6. もう飽きたの
7. 片想いミッション
8. 私じゃなかった?
9. サボテン
10. たゆたうままに
11. もし明日が来ないとしたら
12. サンタクロース
13. あなたの恋が実りませんように
<アンコール>
1. ありがとう
2. I LOVE YOU
◎リリース情報
「サボテン」
2026/2/18 DIGITAL RELEASE
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