【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』通算11週首位、過去最多7作のホリデーALがTOP10入り

　今週（2026年1月3日付）の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、テイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が通算11週目の首位を獲得。TOP10は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが加算されるようになった2014年以来、初めて集計期間の最終日がクリスマス当日となった影響で、過去最多となる7作のホリデー・アルバムがランクインした。

　1位に初登場した2025年10月18日付から今週（2026年1月3日付）まで、非連続で通算11週目の首位を獲得したテイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、公式ウェブサイト限定で販売された新たな3種類のアナログ盤の出荷がされたことで売上が上昇し、前週から35％増加の141,000ユニットを記録した。

　これらのアナログ盤は、11月24日に24時間限定（または在庫がなくなるまで）で予約受付が行われ、12月19日から購入者へ発送された。なお、こうした形態による売上は、実際に購入者へ発送された時点でチャートに反映される。

　今週の集計期間（2025年12月19日～12月25日）で記録した141,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット（SEA）が43,000（前週比11％減少）、アルバム・セールス（フィジカル、デジタル・ダウンロードの累計売上）が97,000（前週比76％増加）、トラックによる換算ユニット（TEA）は1,000（前週比1％増加）となっている。

　今週のオンデマンド公式ストリーミング再生数は5,623万回を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは先週の6位から16位にダウン。アルバム・セールス・チャートでは先週に続き首位をキープした。

　首位を獲得したテイラー・スウィフトのアルバム全15作品のうち、11週間以上1位を記録した作品はその他に以下の3作（計4作）があり、15作の首位獲得数はソロ・アーティストとして史上最多記録となる。

・『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』（2024年／17週間）
・『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』（2025～26年／11週間）
・『フィアレス』（2008～09年／11週間）
・『1989』（2014～15年／11週間）

　先述の通り、今週の集計期間（2025年12月19日～12月25日）はストリーミングによるアルバム換算ユニットが加算されるようになった2014年以来、初めて最終日がクリスマス当日となった影響で、過去最多となる7作のホリデー・アルバムがランクインした。

　これまでにTOP10を占めたホリデー・アルバムの最多記録は6作で、直近では先週の2025年12月27日付のチャートでもみられた。TOP10にホリデー・アルバムが6作ランクインした最初のチャートは1959年1月5日付チャートで、ミッチ・ミラー、ビング・クロスビー、ジョニー・マティス、テネシー・アーニー・フォード、マントヴァーニ、ペリー・コモの各ホリデー・アルバムがTOP10を占めていた。

　その中で最上位となったのは故ビング・クロスビーの『アルティメット・クリスマス』で、先週の6位から今週2位に上昇し、これまでの最高位を更新した。今週記録したユニット数は110,000（前週比68％増加）で、そのうちのほとんどがストリーミングによるアルバム換算ユニット（106,000）だった。ストリーミング・ソング・チャートでも前週の2位から1位に上昇し、同チャートでは初の首位を獲得している。

　『アルティメット・クリスマス』が今週記録したオンデマンド公式ストリーミング再生数は1億4,071万回で、自身の最高記録を更新すると同時に、ホリデー・アルバムとしても史上最高のストリーミング再生数を打ち出した。なお、これまでの最高記録は、本作が2025年1月4日付のチャートで記録した1億2,577万回だった。

　『アルティメット・クリスマス』には、数あるビング・クロスビーのヒット曲の中でもホリデー・チャートの“Holiday 100”にチャートインした定番曲「ホワイト・クリスマス」や「イッツ・ビギニング・トゥ・ルック・ア・ロット・ライク・クリスマス」、「ドゥー・ユー・ヒア・ホワット・アイ・ヒア」、アンドリューズ・シスターズと共演した「メレ・カリキマカ」などが収録されている。

　先週5位にランクインしていたマイケル・ブーブレ『クリスマス』（104,000ユニット／前週比51％増加）は今週3位に、故ナット・キング・コールの『ザ・クリスマス・ソング』（93,000ユニット／前週比70％増加）は5位から4位にそれぞれワンランクアップ。先週9位にランクインしていた故フィル・スペクターによるクリスマス・アルバム『クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』（81,000ユニット／前週比70％増加）は今週5位に上昇して、2024年1月6日付チャートで記録した7位を上回り最高位を更新した。

　TOP10にランクインした非ホリデー・アルバム3作のうち2作目はモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』（75,000ユニット／前週比3％増加）で、ユニット数は増加しているが順位は先週の2位から6位に下げている。

　先週のチャートで8位にランクインしたヴィンス・ガラルディ・トリオの『スヌーピーのメリークリスマス』（74,000ユニット／前週比49％増加）は今週7位に、マライア・キャリーの『メリー・クリスマス』（72,000ユニット／前週比58％増加）も10位から8位にそれぞれ順位を上げて、先週12位にランクインしていた故フランク・シナトラの『アルティメイト・クリスマス』（65,000ユニット／前週比65％増加）は今週9位にTOP10入りを果たし、2025年1月4日付のチャートで記録した10位を上回る最高位に到達した。

　非ホリデー・アルバムとしてランクインした3作目は『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』のサウンドトラック（62,000ユニット／前週比13％減少）で、先週の4位から10位にランクダウンしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月2日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
2位『アルティメット・クリスマス』ビング・クロスビー
3位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
4位『ザ・クリスマス・ソング』ナット・キング・コール
5位『クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』フィル・スペクター
6位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
7位『スヌーピーのメリークリスマス』ヴィンス・ガラルディ・トリオ
8位『メリー・クリスマス』マライア・キャリー
9位『アルティメイト・クリスマス』フランク・シナトラ
10位『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』サウンドトラック