<インタビュー>ウィー・ザ・キングスが来日宣言「2026年と2027年に必ず日本に行きます」

2025年12月29日 / 10:00

 現地時間2025年10月18日、19日に【When We Were Young Festival】(以下 WWWY)が米ラスベガスで開催された。“私たちが若かった頃”と題した今年のフェスのヘッドライナーをブリンク182とパニック!アット・ザ・ディスコが務め、30~40代があの頃を思い返すようなバンドが1日に50組ほど出演した。2003年結成、米フロリダ出身の“キング・オブ・エモ”ことウィー・ザ・キングの現地インタビューをお届けする。

――日本での最後の単独公演は2014年でした。その後は米軍基地で行われたライブに出演されていますが、この10年間は、バンドにとってどんな時間でしたか?

トラヴィス・クラーク:この10年はいろいろなことがありました。ご存じの通り、世界的なパンデミックなど世の中は本当に大変でしたよね。実は最近、日本に戻る機会について話し合っているんです。この10年も素晴らしかったけれど、これからの10年は、日本にたくさん行く時間にしたいと思っています! これまで何度も日本に行っていて、日本のファンは礼儀正しくて、何より音楽をほかのどの国よりも深く愛している。

コーリー・オートーレ:この10年で家族ができて、僕たちにとってはそれが大きな変化でした。次に日本に行くときは、家族も連れて行こうと思っています。

セバスチャン・キンテロ:実は最近、日本に行ったんですよ……沖縄のパールハーバーのイベントで。すごく素晴らしい旅でした。

トラヴィス:そう、今年7月4日だったかな。ただ一般向けではなく、海兵隊向けの、沖縄の米軍基地でのライブだったんです。

――2023年にGraveboy Recordsと契約されましたが、今後もインディペンデントでリリースを続けていく予定ですか?

トラヴィス:Graveboy Recordsとは2曲だけ一緒にやりまして、今はもう完全に独立して、自分たちの力で活動しています。次のアルバムはTikTokとSoundOnからリリースする予定です。おそらく8枚目のフルアルバムになります。ファンのための新曲、新しい音楽ができれば、新しいツアーも始まるので楽しみです。日本をはじめ、自分たちが愛する国々にまた戻って、新曲を披露できるのが本当に楽しみ。

――日本盤も出したいですか?

トラヴィス:もちろん。友人のマサ、そう、Kick Rock MUSICのマサと一緒にやるのが大好きです。彼はいつも僕たちによくしてくれて、本当に素晴らしい人。もちろん今後の計画にも彼が関わると思います。マサ、もしこれを見ていたら連絡ください(笑)!

――今年で【WWWY】の出演は3回目になります。このフェスを一言、または一文で表すとしたらどんな言葉になりますか?

トラヴィス:マッドネス。人がものすごく多くて、バンドもたくさんいて、音も大きくて、とにかく最高です! まさに狂気って感じ(笑)。

コーリー:リユニオン(再結成)かな。

チャールズ・トリッピー:俺は、巨大な部屋って言おうとしてた。あと【Warped Tour】みたいだなって。リユニオンもいいね。

セバスチャン:俺は“communal”(共有的/一体感がある)。リユニオンって一種のカルチャーですよね。歩いてるだけでその雰囲気が血の中を流れてるように感じる。活気があって、本当にすごくいい雰囲気で、すごく楽しんでいます。

――来年はどんな一年になりそうですか?

トラヴィス:デビューアルバムが出たのが2007年の10月で、来年ではなく、その次の年(20周年の2027年)にファーストアルバムを記念したワールドツアーを行う予定です。日本での開催ももちろん考えています。

――また日本ツアーを期待してもいいでしょうか?

トラヴィス:来年、日本に行く予定です。もう計画は進んでいて、2026年と2027年、両方で日本に行く予定です。日本のファンのみんなが僕たちを恋しがってくれていますから! 僕たちもみんなが大好きだし、恋しいです! 東京だけじゃなくて、ほかの都市をまわるのも好きです。東京、大阪、名古屋だけじゃなくて福岡とか?

チャールズ:フクオカ!!

――日本での思い出はありますか?

トラヴィス:まず、日本に到着すると時差ボケがひどくなって、真夜中なのに全然眠れなくなることが多いです。そんなときは、街を歩き回って、何かできることを探します。結局、回転寿司で食べすぎてそのまま眠っちゃうんですけど(笑)。日本の食べ物は本当に最高ですね。それに、日本の人たちは会うたびに温かく迎えてくれます。あと、気づいてるかもしれませんが(笑)、僕はけっこうファッションが好きで、日本のストリートファッションは他国よりずっと先を行ってて、本当にクールですよ。

セバスチャン:ショッピングモールに行ったときのことを覚えてる? ゲームセンターがあって、そこで誰かがダンスゲームをやってたんだけど、もうすごかった! あんなに才能ある人、見たことないってくらい驚いた。

コーリー:東京だったっけ? 沖縄?

セバスチャン:沖縄。1階のフロアで女性が本気で踊ってて、もう全部のステップを完璧に決めてて、見入っちゃった。

チャールズ:すごかったよね。

――では、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

トラヴィス:メンバー全員、日本のファンのみなさんに心から感謝を伝えたいです。日本にはなかなか思うように行けないけれど、距離が遠くても、ずっと応援し続けてくれて本当にありがとうございます。18年間の活動の中で、最高のファンが日本にもたくさんいると思っています。本当に感謝しています。そして約束します。2026年と2027年に必ず日本に行きます。ここで宣言します! ね、チャールズ?

チャールズ:うん。約束だよ。

Text and photo by RUMI MAEDA


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