エンターテインメント・ウェブマガジン
現地時間2025年10月18日と19日に米ラスベガスで開催された【When We Were Young Festival】(以下【WWWY】)をレポートする。
【WWWY】は2017年4月8日・9日に米カリフォルニア州サンタアナのザ・オブザーバトリーで初開催された。2022年より現在のネバダ州ラスベガスに開催地を移動し、毎年行われている。日本語に直訳すると“私たちが若かった頃”を意味する本フェスティバルのラインナップは、再結成なども含めてファン層が30~40代がメインのバンドで、1日に50組ほど出演。今年のヘッドライナーはブリンク182とパニック!アット・ザ・ディスコで、メディア取材が許可されたのは18日のみ。この日のチケットは即完売していた。
会場はラスベガスの目ぬき通りのストリップと呼ばれる地区にあるフェスティバルグラウンド。周りにはホテルもたくさんあり、公共交通で行けるのが魅力的だ。チケットは毎年即完売しているが、今年の2日目は当日まで販売されていた。チケットにはいくつか種類があり、通常の1日チケットは日本円にして約6万円(1ドル150円で計算)と高額。チケットは強制的に郵送発送となり、その郵送代が国際宅急便になるため意外と痛手であった。
開催日2日前から先行グッズ販売が会場で行われており、グッズが欲しい場合は先行販売を利用することをおすすめする。筆者は会場の下見も含めて前日16時半くらいに到着したのだが、買うまでに1時間くらい並んだ。【WWWY】はキャッシュレスのため、クレジットカードが必須だ。
そして、会場に入る間に券種ごとのセキュリティチェックに進む。アメリカは持ち込めるバッグも中身についても非常に厳しいため、事前に公式サイトをチェックしてほしい。大きいバッグ(それも最大30cmくらいのもののみ)の場合、透明であることが必要なため、日本で調達しておくのがいい。また、お酒を飲む場合はID(パスポート)チェックがある。
そして、日本に発送されたリストバンドも絶対に忘れないこと(購入履歴が照会できれば20ドルで再発行可能のようではある)。リストバンドにはチップが仕込まれており、裏にシリアルナンバーがある。公式サイトにアクセスし、シリアルを入れると入場可能に。この作業は現地についてからやることをおすすめする。
セキュリティチェックを抜けてようやく会場に入ると、あの【WWWY】のピンクのカーペットとアーチが。フォトスポットのため、みな思い思いに写真を撮っている。そこを囲むように飲食店が並ぶ。フードの値段は10ドル~30ドルくらいで、日本でいうフェス飯は22~24ドルくらいが多かった。一人では食べきれなさそうボリュームだ。また、至るところにウォーターステーションがあり、水はくみ放題。粉末のスポーツドリンクは持ち込み許可されているので、持参することをおすすめする。
今年はメインの7-Eleven、PINK、そしてサブのGhostとAlienZの4ステージで構成されていた。Ghostステージのザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタスには、朝早くから大勢のオーディエンスが詰めかけていた。ザ・サマー・セットは2017年に無期限活動停止をしたものの、2021年からゆるく活動を再開。この時点でメインステージエリアもかなりの人が集まってきていた。
この日はソールドアウトしていることもあり、ボーイズ・ライク・ガールズのステージを見に戻るも、メインステージは多くの人で溢れかえっており、前に行くことは不可能だった。ボーイズ・ライク・ガールズはメンバーチェンジもあり、昨今新しいメンバーでリリースもし、欧米ツアーをしている。新旧の曲を演奏し、オーディエンスを沸かしていた。
ウィー・ザ・キングスもしばらく来日をしていないが、アメリカでは根強い人気で、シンガロングの嵐だった。そしてイエローカードも復活。シンプル・プランはさすがの貫禄といったところだった。メインステージには常に多くのオーディエンスが集まり、思い思いに楽しんでいるピースフルな景色だった。
アイス・ナイン・キルズも来日がないバンドなのでようやく見ることが叶った。彼らの世界観を忠実に再現したショーであった。そしてトリ前のブリンク182の時点ではメインステージ前は身動きができないほどの人で溢れ、遠目でもステージを見ることが厳しく、悔しくもスクリーンでの鑑賞参戦となってしまったが、あのブリンク182の演奏が目の前で繰り広げられているということに興奮を隠せなかった。
途中ウォーターステーションも長蛇の列、トレイもかなり並んでいたが朝晩はすいていた。また、午後からかなりの人混みで、どこに行こうとしても人とぶつかりそうになりながら移動することに。帰宅時は大渋滞のため、徒歩もしくはモノレール、少し離れた場所からリフトやウーバーに乗ることを推奨する。
初めての【WWWY】であったが、2日間同じラインナップで開催されるのも頷ける。1日では見たいバンドを全て見ることは不可能なのだ。また、1日目はジェネラルチケット、2日目はVIPチケットで入場したのだが、価格のことを考えると、前方で見ることやトイレの綺麗さなどにこだわらない限り、ジェネラルチケットでよい気がした。
Text by RUMI MAEDA
Photos by mandohundreds (All Time Row, ICE NINE KILLS, The Red Jumpsuit Apparatus), Sophia Juliette (Avril Lavigne, Blink 182), Valeria Avalos (BAD RELIGION, Loathe, We The Kings), Justin Agoncillo (Blink 182, Boys Like Girls, Simple Plan), Luther Redd (Mayday Parade, Panic! at the Disco, Yellowcard), Jazmyn Le (Plain White T’s, The Summer Set, WEEZER), Channel Purple (THE OFFSPRING, The Rocket Summer), Sean Jorg (THE USED) / When We Were Young Presented by 7-Eleven
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