【米ビルボード・ソング・チャート】マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」通算21週目の1位、キャリア首位獲得総週が通算100週に

2025年12月23日 / 10:00

 今週(2025年12月27日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が通算21週目の首位を獲得。同曲を含めて、TOP10中9曲をホリデー・ソングが独占した。

 1994年にリリースされた「恋人たちのクリスマス」は、ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年以降、ホリデー・シーズン毎に最高位を更新して、2017年12月に初めて9位にTOP10入りし、翌18年には3位まで上昇。発売25年目の2019年12月21日付で遂に通算19曲目の首位に輝いた。

 2019年以降の首位獲得週は以下のとおりで、2019年から2025年まで7シーズン連続で1位を獲得した。

・2019年12月21日付(1週目)
・2019年12月28日付(2週目)
・2020年1月4日付(3週目)
・2020年12月19日付(4週目)
・2021年1月2日付(5週目)
・2021年12月25日付(6週目)
・2022年1月1日付(7週目)
・2022年1月8日付(8週目)
・2022年12月17日付(9週目)
・2022年12月24日付(10週目)
・2022年12月31日付(11週目)
・2023年1月7日付(12週目)
・2023年12月23日付(13週目)
・2023年12月30日付(14週目)
・2024年12月14日付(15週目)
・2024年12月21日付(16週目)
・2024年12月28日付(17週目)
・2025年1月4日付(18週目)
・2025年12月13日付(19週目)
・2025年12月20日付(20週目)
・2025年12月27日付(21週目)

 「恋人たちのクリスマス」は、今週の集計期間(2025年12月12日~12月18日)において、公式ストリーミング再生数が4,360万回(前週比10%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が2,800万回(前週比24%増加)、セールスは3,000(前週比1%増加)を記録した。

 ストリーミング・ソング・チャートでは通算25週目の首位を獲得。エアプレイ・チャートでは前週の23位から今週15位に上昇(最高位は7位)、デジタル・ソング・セールス・チャートでは5位をキープした(最高位は1位/6週間)。

 今週「恋人たちのクリスマス」が1位を獲得したことで、マライア・キャリーは首位獲得総週を通算100週目に更新し、2位以下と大差をつけてトップを独走している。

・100週間:マライア・キャリー
・60週間:リアーナ
・59週間:ザ・ビートルズ
・56週間:ドレイク

 以下はマライア・キャリーがソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した全楽曲と、それぞれの首位獲得週、()は獲得年。

・21週:「恋人たちのクリスマス」(2019~25年)
・16週:「ワン・スウィート・デイ with ボーイズIIメン」(1995~96年)
・14週:「ウィ・ビロング・トゥゲザー」(2005年)
・8週:「ファンタジー」(1995年)
・8週:「ドリームラヴァー」(1993年)
・4週:「ヒーロー」(1993~94年)
・4週:「ヴィジョン・オブ・ラヴ」(1990年)
・3週:「ハニー」(1997年)
・3週:「エモーションズ」(1991年)
・3週:「ラヴ・テイクス・タイム」(1990年)
・2週:「タッチ・マイ・ボディ」(2008年)
・2週:「ドント・フォゲット・アバウト・アス」(2005~06年)
・2週:「ハートブレイカー feat. ジェイ・Z」(1999年)
・2週:「オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー」(1996年)
・2週:「アイル・ビー・ゼア」(1992年)
・2週:「アイ・ドント・ウォナ・クライ」(1991年)
・2週:「サムデイ」(1991年)
・1週:「サンク・ゴッド・アイ・ファウンド・ユー feat. ジョー&98ディグリーズ」(2000年)
・1週:「マイ・オール」(1998年)

 「恋人たちのクリスマス」は、今週でソング・チャート“Hot 100”におけるランクイン総週を78週目に更新し、女性アーティストとしては77週間を記録したデュア・リパの「レヴィテイティング」を上回り、単独の史上最長記録を達成した。

・78週間:マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(最高1位/2019~2025年)
・77週間:デュア・リパ「レヴィテイティング」(最高2位/2021年)
・72週間:ビリー・アイリッシュ「ワイルドフラワー」(最高17位/2024年)
・69週間:ブレンダ・リー「ロッキン・アラウンドザ・クリスマス・ツリー」(最高1位/2023~2024年)
・69週間:リアン・ライムス「ハウ・ドゥ・アイ・リヴ」(最高2位/1997年)

 全アーティストでは史上7番目の記録で、現時点での史上最長記録は、今年の10月までに112週間という記録を打ち立てたテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」(最高1位)となる。

 「恋人たちのクリスマス」は、ホリデー・ソング・チャート“Holiday 100”でも今週1位にランクインして、首位獲得週を通算70週目に更新。同チャートの集計が始まったのは2011年からで、チャート総週78週間のうち70週を「恋人たちのクリスマス」が独占している。

 同時に、ホリデー・ストリーミング・ソング・チャート、ホリデー・エアプレイ・チャート、ホリデー・デジタル・ソング・セールス・チャートの各チャートでも1位を獲得。この3つのチャートで同時(同週)に首位を獲得するのは通算28回目で、各チャートの集計が始まった2013年12月以降、同時に3つのチャートを制した楽曲は「恋人たちのクリスマス」の他にない。

 続いて今週2位には、故ボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」(1957年リリース)が先週の4位から上昇して、これまでの最高位だった3位を上回り、現時点での最高位を更新した。

 これは、1997年に逝去したボビー・ヘルムズにとってソング・チャート“Hot
100”におけるキャリア最高位となる順位で、2週間前に自己最高位の2位に到達したワム!の「ラスト・クリスマス」(今週4位)と並び、TOP2入りを果たした史上5曲目のホリデー・ソングのうちの1曲となった。

 その他の3曲は、1958年12月22日~1959年1月12日付まで4週間1位を記録した、ザ・チップマンクス&ザ・チップマンクスの「ザ・チップマンク・ソング」、2023年のシーズンに3週間1位を記録したブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」、そして今週で通算21週目に記録を伸ばした「恋人たちのクリスマス」。

 そのブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」(1958年リリース)は先週の2位から3位、先述のワム!の「ラスト・クリスマス」(1984年リリース)も3位から4位にワンランクダウンして、アリアナ・グランデの「サンタ・テル・ミー」(2014年リリース)は先週に続き現時点での最高位となる5位をキープした。

 先週8位にランクインしていた故ナット・キング・コールの「ザ・クリスマス・ソング」は今週6位に上昇して、1946年に初めて録音されて以来の最高位に到達。ナット・キング・コールの曲としても、対称に夏をテーマにした「ゾーズ・レイジー・ヘイジー・クレイジー・デイズ・オブ・サマー」が1963年6月29日付チャートで記録した6位と同率の自己最高位記録となる。

 先週9位にTOP10入りしたケリー・クラークソンの「アンダーニース・ザ・ツリー」(2013年リリース)も、今週7位に上昇してこれまでの最高位を更新。2012年に3週連続で1位を獲得した「ストロンガー(ホワット・ダズント・キル・ユー)」以来、最も高い順位に到達した。

 今週新たにTOP10入りしたのは、故ディーン・マーティンの「レット・イット・スノー」(1959年リリース)で、先週の11位から8位に上昇し、過去の最高位である7位に迫る勢いをみせている。故アンディ・ウィリアムスの「モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」(1963年リリース/最高5位)は、先週の10位から今週9位にワンランクアップした。

 非ホリデー・ソングとして唯一ランクインしたのはテイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」の1曲のみで、ホリデー・ソングの上昇により先週の7位から今週10位に順位を下げている。同曲は、初登場の10月18日付から12月6日付まで8週間連続で首位を獲得した。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月25日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
2位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
3位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
4位「ラスト・クリスマス」ワム!
5位「サンタ・テル・ミー」アリアナ・グランデ
6位「ザ・クリスマス・ソング」ナット・キング・コール
7位「アンダーニース・ザ・ツリー」ケリー・クラークソン
8位「レット・イット・スノー」ディーン・マーティン
9位「モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」アンディ・ウィリアムス
10位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」テイラー・スウィフト


音楽ニュースMUSIC NEWS

チャーリー・プース、クリスマス・ヒット曲に共通するコード進行など解説

洋楽2025年12月23日

 クリスマスを前に、チャーリー・プースが、米ビルボードの新たな動画ポッドキャスト『On the Record w/ クリスティン・ロビンソン』にゲスト出演し、ひとつの素朴だが核心を突く疑問に答えた。それは「なぜクリスマス音楽は、あれほどクリ … 続きを読む

ティモシー・シャラメ、巨大球体会場スフィア屋上に立った初の人物に

洋楽2025年12月23日

 ティモシー・シャラメが、新たな頂点に到達した。最新映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』で主演を務める彼は、映画の劇場公開をPRするため、米ラスベガスの巨大球体イベント会場スフィアの上に登場。同ランドマークの屋上に立った史上初の人物 … 続きを読む

戦慄かなの、新曲「LOVED ALL」がショートドラマ『地獄に堕とす、その日まで』主題歌に決定&MVプレミア公開も

J-POP2025年12月23日

 戦慄かなのの新曲「LOVED ALL」(読み:ラブドオール)が、1月20日よりDMMショートで独占配信されるショートドラマ『地獄に堕とす、その日まで』の主題歌に決定した。  本楽曲は、初期ZOC在籍時代の楽曲「moreキュン奴隷」以来、2 … 続きを読む

<ライブレポート>岩田剛典「挑戦こそ人生の醍醐味」大きな一歩を踏み出した自身初アジアツアー東京公演

J-POP2025年12月23日

 11月18日の愛知公演を皮切りにスタートした【Takanori Iwata ASIA TOUR 2025-2026 “SPACE COWBOY”】の東京公演が、12月20日・21日に有明アリーナで開催された。国内4 … 続きを読む

Suchmos、最新EP『Sunburst』のアナログ盤を1月発売

J-POP2025年12月23日

 Suchmosの最新EP『Sunburst』が、12インチ・アナログ盤として2026年1月21日にリリースされる。  先日、地元・横浜での公演を皮切りに、国内外13都市・全14公演を巡る【Suchmos Asia Tour Sunburs … 続きを読む

Willfriends

page top