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ケンドリック・ラマーの『GNX』には、全12曲よりもはるかに多くの楽曲が収録される可能性があったようだ。
【グラミー賞】受賞プロデューサーのサウンウェイヴ、ジャック・アントノフ、マスタードが登場した米ヴァラエティの最新インタビューで、サウンウェイヴは米コンプトン出身のMCであるラマーが同作のために“80曲から100曲”をレコーディングしたことを明かした。
アントノフはこのインタビューで、「自分とサウンウェイヴのあいだには、特別な言語のようなものがある。そして僕たち3人でもその関係性ができあがった。この繋がりは、相手と持てるかどうかというものだ。持てれば本当に魔法のようだし、持てなければ家に帰るだけ」と語った。
ラマーは、2022年にアルバム『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』を発表した直後から、6作目となる『GNX』に取りかかっていたそうだ。サウンウェイヴは初期の制作過程について、「最初は壁に絵の具を投げつけるような感じだった。でも次第に、自分たちが愛する(出身地の)コンプトンらしい、巨大なファンキーでウェッサイなグルーヴが形づくられていった。さらにサウンドを押し広げるために、マスタードやジャックのような仲間を呼ぶべきだと気づいた……才能ある友人たちに恵まれ、作品を次のレベルへと押し上げることができんた」と語った。
収録曲「TV Off」におけるビートスイッチを含め、自身の貢献について語ったマスタードは、「ケンドリックに普通のマスタードらしいビートを送るわけにはいかないと思った。だから、自分がこれまで作ったことのないような、あらゆるタイプのトラックを送った。ケンドリックはいつだって独自の存在だから」と述べた。また、同曲に使われた2つのビートについて、誰が2つを組み合わせたのか、“問わなかった”と言うが、サウンウェイヴによれば、それはラマー自身のアイデアだったという。マスタードは、「気になるけど、気にしない。とにかく最高だった」とコメントした。
3人は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”1位を獲得した「Luther」の制作過程についても触れ、サウンウェイヴはその体験を“スピリチュアルだった”と表現した。
『GNX』、「TV Off」、「Luther」は、来年2月に開催を控える【第68回グラミー賞】で合計7部門にノミネートされている。
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