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2025年の年間Billboard JAPAN作曲家チャート“Top Composers”にて、大森元貴が3年連続となる1位に輝いた。
本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”の中から作曲家にフォーカスしたランキングだ。2023年年間“Top Composers”、2024年上半期“Top Composers”、2024年年間“Top Composers”、そして2025年上半期“Top Composers”でそれぞれ1位を獲得してきた大森元貴。指標別に見ると、大森元貴はストリーミング1位(上半期1位)、動画再生1位(上半期1位)、ラジオ1位(上半期1位)、ダウンロード1位(上半期1位)、カラオケ1位(上半期1位)、CDセールス100位圏外(上半期100位圏外)を記録している。2024年年間、そして2025年上半期で見せた勢いをそのまま保ち、2025年の年間でも首位に君臨する形となり、史上初となる3年連続首位を達成した。また、大森は本チャートでは23年12月27日発表分から年間チャート集計対象最終週である2025年9月24日発表分まで、じつに92週連続で1位を獲得し続けたことも特筆すべき点である。連続首位が途絶えた後もトップ3圏内をキープしており、大森の手掛ける楽曲に対する支持の強さが伺える圧倒的な成績と言えるだろう。
大森元貴がフロントマンを務めるバンド、Mrs. GREEN APPLEは1月以降「ダーリン」「クスシキ」などを含む7作の配信シングル、そしてベストアルバム『10』をリリース。今年リリースした新曲の全てが“JAPAN Hot 100”に複数週チャートインし続け、1年を通して聞かれ続ける楽曲を手掛ける大森元貴の力量が分かる結果となった。2025年年間“JAPAN Hot 100”を見ても前年の17曲を上回る22曲がチャートインしており、新譜だけでなく旧譜も継続的に聞かれているという強みが見て取れる。
続いて、2024年年間“Top Composers”と2025年上半期“Top Composers”で2位を記録した清水依与吏が引き続き2位に登場。指標別に見ると、ストリーミングとカラオケで2位、動画再生で5位、ダウンロードで7位、ラジオ13位、CDセールス100位圏外を記録している。彼がフロントマンを務めるback numberは、4月に配信リリースした「ブルーアンバー」(ドラマ『あなたを奪ったその日から』主題歌)が“JAPAN Hot 100”で2周目に首位を獲得し、その後も「高嶺の花子さん」「水平線」といった以前からのロングヒット曲と共にチャートインし続けている。
上半期で4位を記録していた米津玄師は年間では3位に登場。2025年を通して映画『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌「IRIS OUT」や『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』主題歌の「Plazma」を含む5つの新曲をリリースした米津玄師は、9月に「KICK BACK」がアメリカレコード協会(RIAA)からプラチナ認定を受けたことも話題となった。“JAPAN Hot 100”だけでなく”Global Japan Songs excl. Japan”でも上位に登場し続けている「IRIS OUT」が「Lemon」や「KICK BACK」などの既存のロングヒット曲と共に長期的なチャートアクションを見せている点から、日本のみならず海外における彼の楽曲の人気が結果に現れている。
トップ20を見てみると、2024年年間“Top Composers”から上位の顔ぶれに大きな変動は無いが、昨年11位と惜しくもトップ10入りを逃していた藤井 風が7位に浮上している。また、2024年の81位から13位へと大きく順位を上げている“MONJOE/SHUN/Number_i”、16位には“JAPAN Hot 100”で初登場首位を獲得したHANAのデビュー曲「ROSE」を手掛けた“CHANMINA/Adam Kapit/Sofia Quinn”が登場している。本チャートにおいて、順位を伸ばして上位に食い込むことのできるコンポーザーが2026年に登場するのか、引き続き注目していきたい。
Text by Haruki Saito
◎大森元貴 コメント(インタビューより抜粋)
──大森さんはBillboard JAPAN初となる、作詞家&作曲家チャートで3年連続1位です。今年は4年ぶりのソロ活動も話題になりました。“第一にご自身のための音楽”という点は、バンドでもソロでも変わらないと思いますが、異なる届き方にどのような発見や学びがありましたか?
大森:一人の同じ人間から出てくる音楽なので明確な違いを言葉にするのは難しいんですけど、ミセスありきの個人活動なので、(ソロ曲を)リリースさせてもらうことでそれが明確になった部分もあります。やっぱり創作をし続けることは僕の中でも重要なことなんだと、再発見というか、改めて気づける1年だったと思います。
【Billboard JAPAN Top Composers of the Year 2025】トップ20
1位 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE「ライラック」「ダーリン」「クスシキ」)
2位 清水依与吏(back number「ブルーアンバー」「高嶺の花子さん」「水平線」)
3位 米津玄師(米津玄師「IRIS OUT」「Plazma」「BOW AND ARROW」)
4位 Vaundy(Vaundy「怪獣の花唄」「風神」「踊り子」)
5位 藤原聡(Official髭男dism「Pretender」「Same Blue」「Subtitle」)
6位 Ayase(YOASOBI「UNDEAD」「アイドル」「夜に駆ける」)
7位 藤井 風(藤井 風「満ちてゆく」「花」「きらり」)
8位 あいみょん(あいみょん「マリーゴールド」「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいだとか」)
9位 DJ松永(Creepy Nuts「オトノケ」「Bling-Bang-Bang-Born」「doppelgänger」)
10位 常田大希(King Gnu「TWILIGHT!!!」「ねっこ」「白日」)
11位 野田洋次郎(RADWIMPS「me me she」「賜物」「スパークル」)
12位 優里(優里「ドライフラワー」「ベテルギウス」「ビリミリオン」)
13位 MONJOE/SHUN/Number_i(Number_i「GOD_i」「INZM」「未確認領域」)
14位 n-buna(ヨルシカ「晴る」「ただ君に晴れ」「春泥棒」)
15位 Chae Young Park/Amy Allen/Christopher Brody Brown/Roget Chahayed/Omer Fedi/Philip Lawrence/Bruno Mars/Theron Thomas/Henry Walter/Michael Chapman/Nicholas Chinn(ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」)
16位 CHANMINA/Adam Kapit/Sofia Quinn(HANA「ROSE」)
17位 はっとり(マカロニえんぴつ「ブルーベリー・ナイツ」「恋人ごっこ」「なんでもないよ、」)
18位 サカナクション(サカナクション「怪獣」「ショック!」)
19位 ヤマモトショウ(FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」「NEW KAWAII」「かがみ」)
20位 桑田佳祐(サザンオールスターズ「TSUNAMI」「真夏の果実」、桑田佳祐「白い恋人達」)
集計期間:2024年11月25日(月)~2025年11月23日(日)
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