【米ビルボード・ソング・チャート】テイラー・スウィフト「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」7週連続首位、「恋人たちのクリスマス」TOP10返り咲き

2025年11月25日 / 11:00

 今週(2025年11月29日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が7週目の首位を獲得。TOP10には、ホリデー・シーズンお馴染みとなったマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が8位に、今年も再ランクインを果たしている。

 7週目の首位を獲得したテイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」は、今週の集計期間(2025年11月14日~11月20日)に公式ストリーミング再生数が2,340万回(前週比11%減少)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が6,280万回(前週比1%増加)、セールスは19,000(前週比22%減少)を記録した。

 今週記録した週間セールス19,000の内訳は、「Alone in My Tower Acoustic
Version」と題されたアコースティック・バージョンと通常版によるCDの売上が14,000、デジタル・ダウンロードが5,000となっている。

 ストリーミング・ソング・チャートでは6週目の首位を獲得して、デジタル・ソング・セールス・チャートでは1位から2位にランクダウン。エアプレイ・チャートでは前週の4位から3位に上昇し、最高位を更新した。

 「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が収録された最新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、10月18日付のアルバム・チャートで史上最高の週間ユニット数(4,002,000)を記録して1位に初登場。同曲と平行して、今週のチャートまで7週間連続で首位を獲得した。

 ソング(Hot 100)、アルバム(Billboard 200)の両チャートで同時に初登場1位を獲得したのはチャート史上16回目で、そのうち7週連続で達成したのは今回の「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」と『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(2025年10月18日~11月29日付)が史上初の記録となる。

本作からは「オパライト」(前週5位/最高位2位)が今週5位に、7週連続でTOP10に2曲以上をランクインさせている。

テイラー・スウィフトは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」で首位獲得曲数を通算13曲目に更新し、チャート史上4位タイの記録に到達。首位を獲得した13曲のうち、7週間以上首位を獲得したのは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が以下に続く3曲目のタイトルとなる。

・「ブランク・スペース」(2014年/7週間)
・「アンチ・ヒーロー」(2022年/8週間)
・「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年/7週間)

初登場から7週連続で首位を獲得したのは、2021年6月5日~7月17日付まで同7週を記録したBTSの「Butter」以来で、それ以前にはオリヴィア・ロドリゴの「ドライバーズ・ライセンス」が2021年1月23日~3月13日付まで8週間という記録を達成している。

今週のTOP10には、先週11位にランクインしていたマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が8位に上昇して、約11か月ぶりのTOP10復帰を果たした。

例年通りホリデー・シーズンの到来で、公式ストリーミング再生数が前週から14%増加の1,570万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が82%増加の970万回、セールスも16%増加の1,000にそれぞれ上昇した。

「恋人たちのクリスマス」は、2週間前の11月15日付のチャートで31位にカムバックを果たし、先週のチャート(11月22日付)で11位に上昇。そして今週8位にTOP10復帰した。チャートにリエントリーしたのも過去最速で、11月付のチャートでTOP10復帰するのも初の快挙となる。なお、これまでのTOP10復帰最速記録は2023年12月2日付のチャートだった。

「恋人たちのクリスマス」がリリースされたのは1994年の10月だが、ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年以降年々最高位を更新して、2017年の12月に初めてTOP10入りした。

2019年12月21日付チャートでは、発売25週年目で通算19曲目の首位に輝き、ザ・ビートルズがもつ20曲に次ぐ歴代2番目の記録に浮上。これまでには以下の週で通算18週間首位を獲得している。

・2019年12月21日付(1週目)
・2019年12月28日付(2週目)
・2020年1月4日付(3週目)
・2020年12月19日付(4週目)
・2021年1月2日付(5週目)
・2021年12月25日付(6週目)
・2022年1月1日付(7週目)
・2022年1月8日付(8週目)
・2022年12月17日付(9週目)
・2022年12月24日付(10週目)
・2022年12月31日付(11週目)
・2023年1月7日付(12週目)
・2023年12月23日付(13週目)
・2023年12月30日付(14週目)
・2024年12月14日付(15週目)
・2024年12月21日付(16週目)
・2024年12月28日付(17週目)
・2025年1月4日付(18週目)

 67年の歴史をもつソング・チャート“Hot 100”史上、これより長く首位を獲得したのは、どちらも19週間を記録したリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロード feat.
ビリー・レイ・サイラス」(2019年)、シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年)の2曲で、「恋人たちのクリスマス」があと1週間首位を獲得すれば、両曲に並ぶ最長記録に到達する。

 シーズンの到来で再開されたホリデー・ソング・チャート(Holiday 100)では、集計が始まった2011年以降74週間中66週目の首位を獲得している。

 Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックから大ヒットを記録しているHUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」は、先週に続き2位にランクイン。同曲は、8月から8週間(非連続)にわたり首位を獲得した。

 6月から8月まで非連続で10週間首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」も3位をキープして、エアプレイ・チャートでは通算23週目の首位を獲得した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は6,720万回/前週比9%減少)。

 オリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」は、先週に続き最高位の4位をキープ。先週7位にランクインしていたレオン・トーマスの「マット」は今週6位に上昇して、最高位を更新した。「マット」は、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートで13週目、R&Bソング・チャートでは30週目の首位を獲得している。

 ジャスティン・ビーバーの「デイジーズ」(最高2位)は先週の6位から今週7位に、ケラーニの「フォールデッド」(最高7位)も8位から9位にそれぞれワンランクダウンした。モーガン・ウォーレンの「アイ・ガット・ベター」(最高7位)も9位から10位に順位を下げたが、カントリー・ソング・チャートでは7週目の首位を獲得している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月28日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」テイラー・スウィフト
2位「Golden」HUNTR/X
3位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
4位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
5位「オパライト」テイラー・スウィフト
6位「マット」レオン・トーマス
7位「デイジーズ」ジャスティン・ビーバー
8位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
9位「フォールデッド」ケラーニ
10位「アイ・ガット・ベター」モーガン・ウォーレン


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