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2025年11月3日に東京ドームにて音楽イベント【MUSIC EXPO LIVE 2025】が開催された。BE:FIRST、CORTIS、ENHYPEN、HANA、KAWAII LAB.(FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET)、KiiiKiii、Number_i、TOMORROW X TOGETHER、4EVEと、グローバルに活躍する12組の豪華アーティストが集結し、特別なステージで会場を熱く盛り上げた。
2023年にスタートした【MUSIC EXPO】。3年目となる今年は東京ドームにて初の開催となった。広い会場はカラフルなペンライトで彩られ、若い世代から家族連れなど、会場に訪れたファンも多様な世代が多かったように感じる。
トップバッターを任されたのは、今日本の音楽シーンにおいて見逃せない存在感を放つKAWAII LAB.。まずはCUTIE STREETが「かわいいだけじゃだめですか?」で盛り上げると、SWEET STEADYが「YAKIMOCHI」でもちポーズや可愛らしい表情で観客を魅了。CANDY TUNEは「倍倍FIGHT!」で、お決まりの〈倍の倍のFIGHT 倍倍FIGHT by CANDY TUNE!〉という掛け声で会場をお祭りモードにチェンジし、FRUITS ZIPPERは「かがみ」で観客を虜に。最後は全員集合し、FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」を披露。“かわいい”を体現する4組が集合するステージは圧巻の光景だった。
同じく今年の日本の音楽シーンを代表するアーティストとして、やはり外せないのはHANAだろう。CHIKAが「東京ドーム、Are you ready? Make some noise!」と叫び、「Drop」で鮮烈にライブがスタート。鋭い視線で一瞬の隙も見せない猛烈なラップを披露し、ただならぬオーラを見せつける。続いて披露された最新曲「My Body」では、先ほどまでとは打って変わって、柔らかな表情と艶のある歌声を聞かせる。冒頭の2曲だけでもHANAの持つ多彩な魅力を表現した。「Blue Jeans」ではセンターステージに移動。よりファンとの距離が近くなり、観客に笑顔を向けながら伸びやかな歌声を響かせ、最後は「どんな姿でもどんな環境でも、絶対に強く美しく咲いてみせるという気持ちを込めて、皆さん一人ひとりに、私たち7人がこの思いと声を真っ直ぐ届けられたらいいなと思います」(CHIKA)と挨拶し、デビュー曲「ROSE」へ。イントロが流れると歓喜の悲鳴が上がり、圧巻のパフォーマンスに会場全員が釘付けとなった。最後はステージに7人の美しい花が咲き、拍手喝采でステージを終えた。
今回のイベントの見どころの一つ、アーティストのコラボレーション・ステージでは、KAWAII LAB.とKiiiKiiiが、K-POPの名曲、TWICEの「TT -Japanese ver.-」とJ-POPの名曲、AKB48の「ヘビーローテーション」をカバー。そしてBE:FIRSTとENHYPENは、BE:FIRSTの「Masterplan」とENHYPENの「Bite Me」をダンスコラボ。ここでしか見られない特別なコラボ・パフォーマンスに、会場は一際大きな歓声に包まれた。
コラボレーション・ステージで会場を熱く盛り上げたENHYPENは、彼らのステージでは日本語曲を多く盛り込んだセットリストで観客を魅了、さらにENGENE(ファンネーム)との思い出の曲を披露し最高の音楽空間を作り上げた。「Bad Desire (With or Without You) [Japanese Ver.]」でライブをスタートすると、「Fatal Trouble」「No Doubt [Japanese Ver.]」と、唯一無二の妖艶な雰囲気とキャッチーなダンスで会場を熱狂の渦にする。MCコーナーでは、NI-KIが「東京ドーム、ただいま!」と嬉しそうな様子。ENHYPENは2023年9月に【WORLD TOUR ‘FATE’】で初の東京ドーム公演を開催したが、その日を振り返り、HEESEUNGは「東京ドームは僕たちにとってとても大切な思い出がある場所」、SUNOOも「僕たちのワールドツアー【FATE】で初めて単独公演を行った大切な場所です」と感慨深そうに話した。さらに「(その時)ENGENEはサプライズである曲を歌ってくれました。すごく感謝して、メンバー全員でめちゃくちゃ泣きました」(JAY)、「一生忘れられない時間となりました」(SUNGHOON)、「今日はその曲を再び歌いたいと思います」(JAKE)と話し、なんとENGENEとの思い出の曲「BLOSSOM」を披露することに。会場のENGENEとの大合唱、東京ドームは赤いペンライトのいっぱいの光で揺れて、ハートフルな空気に包まれた。その後も今年の夏にリリースされた「Shine On Me」や、中毒性のあるダンス・チューン「Sweet Venom」「Brought The Heat Back」と全7曲を披露し、ステージは幕を閉じた。
TOMORROW X TOGETHERは、「Upside Down Kiss」で爽やかなダンスポップを響かせると、10月にリリースした日本3rdフルアルバム『Starkissed』から「Beautiful Strangers [Japanese Ver.]」「Where Do You Go?」と新曲を次々と披露し、会場のテンションを一気に上昇させる。その後も人気曲「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」や「きっとずっと (Kitto Zutto)」と高いパフォーマンス力を見せつけたが、彼らの魅力はこれだけではない。MCでは、BEOMGYUが昨年の【MUSIC EXPO】で教わったダジャレ「でんわにでんわ」を話題にあげると、そこから「みかんがみっかんない!」、「しょうががないってしょうがないな~」と恥ずかしそうに新しいダジャレも披露。高い日本語スキルとユーモア溢れるトークで、東京ドームを笑顔で満たした。そして新曲「Can’t Stop」にちなんで“やめられないこと”についての話題(SOOBINは「動物をかわいがること」、BEOMGYUは「写真を撮ること」がやめられないとのこと)から、ラストソング、「Can’t Stop」へ。YEONJUNのソロダンスで注目を集めると、シンセサウンドのビートに合わせたスタイリッシュなダンスでステージを締めくくった。
豪華アーティストがパフォーマンスを見せる中、イベントのトリを飾ったのは、Number_iだ。背景のスクリーンに大きな“Number_i”の文字が映し出されステージに炎が上がり、バックダンサーを引き連れた3人が登場すると、この日一番の歓声で会場が沸き立つ。デビュー曲「GOAT」から、〈GOAT〉の掛け声で会場の一体感を高め、圧倒的なオーラを見せると、続いて「FUJI」ではスクリーンのエフェクト効果でメンバーが炎の中にいるような演出も相まって最高にホットなパフォーマンスに。そして「INZM」で中毒性のあるラップを繰り出し、曲の終わりに平野紫耀がサングラスを外しその姿に会場がどよめくと、続く「SQUARE_ONE」ではキレのいいリズミカルなフロウに〈歩いた場所しか道になんない/これが僕らのSQUARE_ONE〉という強気かつ真っ直ぐなアティチュードで彼らの存在感を強く示した。「Numbers」ではセンターステージに移動し、メンバーそれぞれの刻むリリックで個性を発揮、「未確認領域」では盛大なコール&レスポンスが巻き起こった。ラストスパートに向けて平野紫耀が「今日が楽しかったっていう人、put your hands up!」と呼びかけ、「i-mode」で畳み掛けるように繰り広げられたショーはフィナーレを迎えた。
本イベントの模様は、12月12日22時30分から23時28分にNHK総合にてオンエア。さらに12月20日23時30分から25時29分にはその拡大版がNHK BSP4Kで、2026年1月3日24時から25時59分にはNHK BSにて放送される。
Text by Sakika Kumagai
Photo (c)MUSIC EXPO LIVE 2025実行委員会
◎公演情報
【MUSIC EXPO LIVE 2025】
2025年11月3日(月祝)東京ドーム
OPEN 14:00 / START 16:00
出演アーティスト:BE:FIRST(※BE:FIRSTは6人での出演)、CORTIS、ENHYPEN、HANA、KAWAII LAB. (FRUITS ZIPPER/CANDY TUNE/SWEET STEADY/CUTIE STREET)、KiiiKiii、Number_i、TOMORROW X TOGETHER、4EVE
MC:山里亮太(南海キャンディーズ)
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