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今週(2025年8月30日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』が通算12週目の首位を獲得。TOP10には、3位にコナン・グレイのニュー・アルバム『ウィッシュボーン』が初登場。ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』はアナログ盤のリリース効果で6位、テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』は新作の発表を受けて10位に、それぞれ再ランクインを果たした。
2025年5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』は、7月19日付まで8週間トップの座をキープした後、2週間TOP3を維持して8月9日付で再び首位に返り咲き、今週まで4週連続、通算記録では12週目の首位を獲得した。
5月31日付からの順位、各週の獲得ユニット数は以下の通り
・5月31日:493,000(1位)
・6月7日:286,000(1位)
・6月14日:246,000(1位)
・6月21日:209,000(1位)
・6月28日:186,000(1位)
・7月5日:177,000(1位)
・7月12日:173,000(1位)
・7月19日:151,000(1位)
・7月26日:147,000(3位)
・8月2日:142,000(2位)
・8月9日:143,000(1位)
・8月16日:136,000(1位)
・8月23日:126,000(1位)
・8月30日:121,000(1位)
今週の集計期間(2025年8月15日~8月21日)で記録した121,000ユニット(前週比4%減少)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が116,000(前週比4%減少)、アルバム・セールスが4,000(前週比1%増加)、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000(前週比1%増加)となっている。
全37曲によるオンデマンド公式ストリーミング再生数は1億5,402万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは通算13週目の首位を獲得。アルバム・セールス・チャートでは前週の21位から17位にランクアップした。
モーガン・ウォーレンは、どちらも1位を獲得した前2作の記録を含めて、首位獲得総週を今週通算41週目に更新。
・『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021年/10週間)
・『ワン・シング・アット・ア・タイム』(2023~2024年/19週間)
・『アイム・ザ・プロブレム』(2025年/12週間)
2000年以降では、テイラー・スウィフトの86週間に続く2番目に長い記録で、同40週間で並んでいたアデルを上回り、首位獲得総週の単独記録を更新した。
7月5日付のチャートで8位に初登場したNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは、先週に続き今週も2位にランクイン。週間ユニットは、前週から3%増加の108,000に記録を伸ばしている。
・7月5日:31,000(8位)
・7月12日:62,000(3位)
・7月19日:75,000(2位)
・7月26日:85,000(5位)
・8月2日:89,000(3位)
・8月9日:93,000(2位)
・8月16日:100,000(2位)
・8月23日:104,000(2位)
・8月30日:108,000(2位)
初登場から今週までの獲得ユニット数と順位は上記の通りで、デビューしてから9週間連続でTOP10にランクインし続けている。サウンドトラックが初登場から9週連続でTOP10にランクインしたのは、2015年に『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が初週から14週間TOP10にランクインして以来の記録となる。
また、首位を獲得していない時点で通算5週間(非連続)2位を獲得したサウンドトラックは、1994年に『フォレスト・ガンプ』が同5週を記録して以来で、その時は『ライオン・キング』のサウンドトラックに阻まれて5週連続で2位に留まっていた。
『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、8月23日と24日に特別上映シング・アロング・イベントが開催されたため、次週のチャートでは更なるポイントの上昇が見込める。
続いて今週3位には、米カリフォルニア州サンディエゴ出身のシンガー・ソングライター=コナン・グレイのニュー・アルバム『ウィッシュボーン』が初登場して、3作目のTOP10入りと自己最高位を更新した。
・『キッド・クロウ』(2020年/最高5位)
・『スーパーエイク』(2022年/最高9位)
・『ウィッシュボーン』(2025年/最高3位)
『ウィッシュボーン』は、初週アルバム・セールスが53,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは18,000(公式オンデマンドストリーミング再生数は2,371万回)を記録して、累計71,000ユニットを獲得。週間ユニット、週間セールスどちらも自己最高記録を更新して、ストリーミング・アルバム・チャートで27位、アルバム・セールス・チャートでは1位に初登場した。
今週のトップ・セールスを記録した『ウィッシュボーン』は、どちらもサイン入りを含む7種類のCDとアナログ盤、デジタル・ダウンロードの通常版がリリースされている。また、本作からのリード・シングル「Vodka Cranberry」がポップ・エアプレイ・チャートで最高38位を記録して、アルバムのヒットに繋げた。
先週のチャートで3位にデビューしたガンナの『The Last Wun』は、今週4位にワンランクダウン。週間ユニットは初週から40%減少の48,000に下降した。8月2日付のチャートで初のTOP10入りを果たしたアレックス・ウォーレンの『ユール・ビー・オールライト、キッド』は、今週40,000ユニット(前週比6%減少)を獲得して先週に続き5位をキープしている。
続いて今週6位には、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』が先週の24位からジャンプアップして、約2か月ぶりのTOP10復帰を果たしている。2024年5月17日にリリースされた本作は、同年6月1日付のチャートで2位に初登場した後、同6位にランクインしたのは2025年2月22日付のチャートで、最後にTOP10入りしたのは9位にランクインしていた6月7日付のチャートだった。
今週TOP10に返り咲いたのは、リリース1周年を記念した限定のアナログ盤が発売されたからで、週間ユニットは前週から64%増加の38,000に急上昇。そのうちアナログ盤の売上枚数は18,000枚を占めている。そのアニバーサリー・エディションは、ダークブルーとオレンジカラーのスプラッター模様のバイオビニール盤で、ポスターが封入された銀色のミラー・フォイル・ボードジャケットの特別な仕様になっている。
モーガン・ウォーレンの前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』(38,000ユニット/前週比1%減少)は先週の8位から7位、シザの『SOS』(35,000ユニット/前週比1%減少)は10位から8位にそれぞれ上昇して、ジャスティン・ビーバーの『スワッグ』(33,000ユニット/前週比15%減少)は、先週の7位から今週9位に順位を下げた。
今週10位には、テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が先週の18位から上昇して、9位にランクインしていた2025年2月15日付以来、約半年ぶりのTOP10復帰を果たしている。
今週急上昇したのは、8月12日に通算12作目のスタジオ・アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(10月3日発売予定)のリリース告知をしたからで、その反響を受けてアルバム・ユニットは前週から18%増加の30,500に上昇した。『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』は、2024年5月から通算17週間(非連続)首位を獲得して、同年の年間チャートを制している。
新作のリリースを告知した翌13日には、恋人のトラヴィス・ケルシーのポッドキャスト『New Heights』に揃って出演し、収録曲や参加プロデューサーなどの詳細を明かした。YouTubeによると、この配信は同時視聴者数が最大130万人に達し、2023年に同社が専用のポッドキャストを開始して以来、歴代最高を記録したという。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月28日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『ウィッシュボーン』コナン・グレイ
4位『The Last Wun』ガンナ
5位『ユール・ビー・オールライト、キッド』アレックス・ウォーレン
6位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
7位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
8位『SOS』シザ
9位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
10位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト
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