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76歳で亡くなった故オジー・オズボーンが生前、奇抜な振る舞いで知られた人物だったことをふまえると、このヘヴィ・メタル界のアイコンのプライベートな葬儀が、暗い瞬間と多くの軽妙な場面を交えたものだったと聞くのは驚くべきことではないのかもしれない。
1996年から2003年までオジーのソロ・バンドでベースを担当していたメタリカのロバート・トゥルヒーヨが、現地時間2025年8月8日に公開されたSiriusXMの『Trunk Nation with Eddie Trunk』に出演し、7月30日に行われた自身の音楽的ヒーローであり友人であるオジーのプライベートな葬儀での笑いと涙について語った。
現地時間7月22日に心臓発作で死去したオジーとの最後のお別れについてトゥルヒーヨは、「参加者は少人数だったけれど、すごく、すごく美しかった。そして結果的にスピーチは実際……というか、すごく悲しかったけれど、同時にいくつかのスピーチは…… 想像がつくと思うけど、かなり笑えるものだった。そしてたくさんの涙があった」と振り返っている。オジーは、英バーミンガムで開催されたオールスター・コンサート【バック・トゥ・ザ・ビギニング】での最終公演から数週間後に亡くなった。
ブラック・サバスの他のメンバーがスピーチをし、トゥルヒーヨは特にベーシストのギーザー・バトラーが感情を抑えるのに苦労し、「泣き崩れていた」と述べ、「話すのが難しかったのは明らかだったが、その後立ち直って素晴らしい追悼の言葉を述べた」と語った。そして葬儀の始まりは雨が降っていたが、その間に天候が何度か変わり、娘のケリー・オズボーンが父へのトリビュートを歌っている最中にも再び天候が変化したと彼は説明した。
「彼女の歌詞が飛んだんだよ、風が歌詞を吹き飛ばした。まるでオジーが彼女と楽しんでいるかのようだった」とトゥルヒーヨは語った。そしてバトラーが立ち上がってスピーチを始めた瞬間、突然太陽が顔を出したと述べ、「嘘じゃないよ。本当に太陽が出てきて、その瞬間からとても美しくて、まさに魔法のような瞬間だった」と振り返った。
トゥルヒーヨによると、お別れは悲しかったものの、オジーの思い出を語り合う参加者は楽しそうだった。「そして突然笑い声があがって、“それ覚えてる”、“あれ覚えてる”という声が飛び交った。たくさんの思い出話があった」と彼は述べ、「だからこれですべてが締めくくられたような感覚があった。妻のクロエと一緒に行ったこと、その瞬間を家族と共有できたことは本当に嬉しかった。だからとても美しい瞬間だった。そしてまた、多くの人々から心からの言葉を聞けたり、さまざまなミュージシャンやバンド仲間、スタッフたちと再会できたことも嬉しかった」と語った。
メタリカは【バック・トゥ・ザ・ビギニング】に出演し、ブラック・サバスの「Hole in the Sky」と「Johnny Blade」のカバーに加え、自身の「Creeping Death」「For Whom the Bell Tolls」「Battery」「Master of Puppets」を演奏した。彼らはオジーとサバスに敬意を表するバンドのラインナップに加わり、スレイヤー、パンテラ、ゴジラ、ヘイルストーム、アリス・イン・チェインズ、ラム・オブ・ゴッド、アンスラックス、マストドンなど、多くのバンドと共にパフォーマンスを披露した。
トゥルヒーヨは、メタリカの演奏が終わった後、オジーの妻でマネージャーのシャロン・オズボーンにバックステージの廊下で引き止められ、オジーに会いに来てほしいと頼まれたことを明かした。「そこに入ると彼は車椅子に座ってて、俺は、“オジー、すごいね、本当に誇りに思うよ。あなたは素晴らしかった。これは俺たち全員にとって、そして世界にとって、とても大きな意味がある”と言った」と彼は振り返った。オジーはトゥルヒーヨに感謝し、メタリカの歌手兼ギタリストのジェイムズ・ヘットフィールドに少し会えないかと尋ねた。
そこでトゥルヒーヨはヘットフィールドを呼び寄せ、バンド・リーダーが、「片膝をついてオジーの手を握った」と回想し、「それはとても重い瞬間だった。ある意味でオジーに別れを告げるような、心からの行動だった。心がこもっていた。とても力強い瞬間だった」と述べた。
その場面を回想しながら涙ぐんだトゥルヒーヨは、“バトンタッチ”と表現したその瞬間に感情に押しつぶされそうになり、部屋を出なければならなかったと語った。オジーの葬儀は、故郷の英バーミンガムでの公開葬列の後にバッキンガムシャーにある私邸で行われた。
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