＜ライブレポート＞UMI、2年ぶりの【GREENROOM FESTIVAL】でハピネスをシェア　藤井風カバー＆Jeremy Quartus(Nulbarich)コラボも

　UMIが、5月23日に開催された【GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary】に出演した。

　UMIは、日本とアメリカをルーツに持つシンガーソングライター。2023 年にリリースした「wherever u r (feat. V of BTS)」が、米ビルボードの R&B ソングチャートで1位を獲得。直近では星野源の最新作にも参加するなど、国内外で注目を集めている。そんな彼女が、初来日公演を行った【GREENROOM FESTIVAL】に2年ぶりに出演。持ち前のシルキーな歌声とウェルカミングなスタイルで、心地良い空間を作り上げた。

　「みんな元気にしてますか？」と、まるで久しぶりに友達に会うかのようにリラックスモードでステージに登場した UMI。ライブ恒例のメディテーション（瞑想）で心と体を整え、「wherever u r (feat. V of BTS)」からショーはスタートする。ゆったりとしたビートに乗って、なめらかなメロディがステージ中をやさしく包み込む。

　横浜湾を横目に「海のそばでUMIがパフォーマンスできるなんて嬉しい！」と笑顔を見せ、 「moonlit room」へ。歌いながらフロアに手を振り返し、フレンドリーな魅力でオーディションスを惹きつける。「Love Affair」では、シンガロングを煽ったり、コールアンドレスポンスをしたり、少しずつ会場のムードをほぐしていった。

　中盤では、「藤井風さんの曲は、聴くたびに自分が軽くなる。（だから）みんなも軽くなれるかなと思ってこの曲を選びました」と、 「満ちてゆく」をカバー。日本人のお母さんに歌詞を書いてもらったというノートを片手に、深い愛情をにじませながら大切に歌い上げた。（なお、この曲のライブの模様はUMIの各SNSにアップされており、藤井風もInstagramでシェアしている）

　さらに、近日中に配信予定だという新曲「10 am」を日本初披露。サポートメンバーとともに、アコースティック・ギター2 本でしっとりと歌い上げた。サックスを入れて披露された「Thinkin Bout You」（Frank Ocean カバー）では、 「一緒にカラオケにいるみたいに！」と、オーディエンスとともにシンガロングを楽しんだ。

　空がだんだんと暗くなってきたこの時間帯にぴったりな「That’s On You」でクールダウンした後は、「Lucky」でハッピーなムードを演出。同曲でコラボレーションしたJeremy Quartus(Nulbarich)も登場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。

　ラストナンバーには、「この曲みんなが知ってる曲だと思います」と、代表曲「Remember Me」を披露。スタンドマイクで情感豊かに歌い上げ、この日のライブを締めくくった。アウトロでは「みんなそのままで I Love You。辛い時も嫌な時も頑張ってくれてありがとう。この”今”はあなたがいてくれなかったらなかったから、みんな生きててくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」と、はにかみながらメッセージを伝えた。

　新しいアルバムのリリースを控えるUMI。彼女のやさしさに満ちた楽曲たちが、さらに多くの人々に届くことを期待したい。

Photo：Joseph Collier

◎公演情報
【GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary】
2025年5月23日（金）
神奈川・横浜赤レンガ倉庫

＜UMI セットリスト＞
1. wherever u r (feat. V of BTS)
2. moonlit room
3. Sukidakara
4. Love Affair
5. 満ちてゆく（藤井 風カバー）
6. 10 am
7. Thinkin Bout You (Frank Oceanカバー)
8. That’s On You
9. Lucky
10. Butterfly
11. Remember Me

セットリストプレイリスト：
https://open.spotify.com/playlist/19Ld1XfxA8FMg0oIlWVMLv?si=pVsqxjrbRBeDI37_Sglvpw