ブルース・スプリングスティーン、最新ツアー初日に“無能で裏切り者の”トランプ政権を痛烈に批判

2025年5月15日 / 12:30

 ブルース・スプリングスティーンが、現地時間2025年5月14日に英マンチェスターで開催された【Land of Hopes and Dreams Tour】の初公演で、Co-Op Liveのステージからドナルド・トランプ米大統領の政権を厳しく非難した。ステージに上がった直後に彼は、「強大なEストリート・バンドは、この危険な時代に、芸術、音楽、ロックンロールの正義の力を呼び起こすために今夜ここに来た」と熱狂する観客に向けて語った。

 コンサート来場者が撮影しXに投稿した動画によると、彼は、「私の故郷である、私が愛し、それについて書いてきたアメリカ、250年にわたり希望と自由の灯台として輝いてきたアメリカが、現在、腐敗し、無能で、裏切り者の政権の手に落ちている」と続け、「今夜、民主主義と最良のアメリカ的経験を信じるすべての人々に、私たちとともに立ち上がり、独裁主義に反対の声を上げ、自由の鐘を鳴らそう」と述べた。

 そしてスプリングスティーンは、このツアーのタイトルと同名の2001年の「Land of Hopes and Dreams」を歌った。この楽曲には、「夢は打ち砕かれることはない/信念は報われる/鋼鉄の車輪の歌声を聞け/自由の鐘が鳴る」という歌詞が含まれている。

 ザ・ボスは、現職大統領への反対を長年公言してきた。2024年の選挙ではトランプの対立候補であるカマラ・ハリスを支持し、4年前にはトランプの2020年の再選キャンペーンについて自身の懸念を率直に語っていた。

 当時彼はトランプ大統領について米アトランティックに対し、「我が国の現職の大統領は民主主義にとっての脅威だと思っている。彼は単純にあらゆる改革を難しくしてしまう。彼の管理下でさらに4年間も我が国の民主主義が耐えられるのか分からない。これら全てが民主主義とアメリカ的生活様式の存続に関わる脅威だ」と危機感をあらわにしていた。

 水曜日の公演でスプリングスティーンは、MCでこれらの感情を繰り返し述べた。「アメリカでは最も裕福な者たちが、世界最貧の子どもたちを病気と死に委ねることに満足している」とファンたちに語りかけ、「My City of Ruins」を歌った。

 「そして私の国で彼らは忠実なアメリカ人労働者に与える苦痛をサディスティックに楽しんでいる。より公正で道徳的な社会をもたらした歴史的な公民権法を後退させている。彼らは私たちの偉大な同盟国を見捨て、独裁者たちに味方し、自由のために闘う人々を敵に回している」と彼は続けた。

 このライブは、スプリングスティーンとEストリート・バンドが今夏に予定している数回のツアー日程の初日だった。マンチェスターでの2公演の後、7月初旬までフランス、スペイン、ドイツ、イタリアの会場で公演が行われる。


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