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ザ・ウィークエンドが、今月全米公開の初主演映画『ハリー・アップ・トゥモロー』でスクリーン・デビューを果たす一方、彼の過去のヒット曲のひとつが別の映画のインスピレーションとなっていることが明らかになった。
ロバート・パティンソンとゾーイ・クラヴィッツが主演を務めた、2022年公開の映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を手がけたマット・リーヴス監督は、同作続編の冒頭において、主人公ブルース(=バットマン)が失恋している状態から始まると、以前米IGNに語っていた。4月初めには、リーヴス監督が米IndieWireのインタビューで「ザ・ウィークエンドの“Call Out My Name”が、新作におけるブルースの感情描写に大きな影響を与えた」と明かしている。
「Call Out My Name」は、2018年にリリースされたザ・ウィークエンドのEP『マイ・ディアー・メランコリー』の1曲目で、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で4位、同R&B/ヒップホップ・チャート“Hot R&B/Hip-Hop Songs”で3位を記録した。ミュージック・ビデオはYouTubeで10億回以上再生されており、誰もいない道をさまようザ・ウィークエンドがサビを歌うと、頭の背後かコウモリの群れが飛び出すという印象的なシーンから始まる。
ザ・ウィークエンド(本名エイベル・テスファイ)は現地時間4月30日、自身のインスタグラム・ストーリーズでIndieWireの記事の一部をシェア。目・壊れたハート・コウモリの絵文字を添えたほか、「Call Out My Name」のMVからコウモリの場面の静止画を投稿。「みんな、あの“シール”の瞬間が欲しいか教えて」と記し、シールの「Kiss From a Rose」をBGMとして使用した。
「Kiss From a Rose」は、シールが1994年にリリースした2ndアルバムからの2枚目のシングルで、当時はあまり注目されなかった。しかし、1995年公開の映画『バットマン・フォーエヴァー』の監督ジョエル・シュマッカーが、ヴァル・キルマーが演じるバットマンとニコール・キッドマンが演じるドクター・チェイス・メリディアンのラブシーンに合う楽曲を探していた際にこの曲を選び、エンドクレジットやサウンドトラックにも起用したことで人気に火がついた。その結果、この曲は“Hot 100”で1位を獲得し、1996年の【MTVビデオミュージックアワード】で<最優秀映画ビデオ賞>を受賞、さらに【グラミー賞】では<最優秀レコード賞><最優秀楽曲賞><最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞>の3冠を達成した。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の続編は、2027年10月1日に全米公開される予定だ。
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