ケンドリック・ラマー、「Not Like Us」がラップ曲として米国外で史上最大の週間再生数を記録

2025年2月21日 / 13:00

 2024年に非常に多作な年を過ごしたケンドリック・ラマーは、2025年も引き続き話題を独占している。現地時間2025年2月2日に開催された【第67回グラミー賞】で「Not Like Us」が5冠を達成し、<最優秀レコード>と<最優秀楽曲>を獲得した2曲目のラップ曲となった。その1週間後、彼は【第59回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーのヘッドライナーを務め、最新アルバム『GNX』からの楽曲やその他のヒット曲とともに、この大ヒット曲を披露した。このパフォーマンスは史上最も視聴されたハーフタイム・ショーとなり、『GNX』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で再び首位に返り咲いたほか、ケンドリックはラップ・アーティストとして史上初めて3枚のアルバムを同時にTOP10にランクインさせた。同ソング・チャート“Hot 100”では、ドレイクのディス曲である「Not Like Us」を筆頭に、TOP3を独占した。

 アメリカン・フットボールと【スーパーボウル】は米国中心の現象だが、【スーパーボウル】は130か国以上で放送されており、2種のグローバル・チャート“Billboard Global 200”と“Billboard Global Excl. U.S.”でも同様に大きな盛り上がりを見せている。Global 200では「Not Like Us」が45位から20位から1位(2月8日付、15日付、22日付)と急上昇し、昨年5月のリリース以来3度目となる連続しない週での首位返り咲きを果たした。米国のデータをカウントしないGlobal Excl. U.S.では、最高3位にランクインした(9位で初登場、翌週7位に上昇、2024年7月4日に公式ミュージック・ビデオが公開された後、5位)。

 今週はこのトラック自体だけでなく、世界的な舞台におけるすべてのラップ曲の記録を更新した。ルミネイトによると、「Not Like Us」は2月13日までの1週間に、米国以外の地域で188%増の6,570万再生された。これは2020年9月にグローバル・チャートが開始されて以来、ラップ曲の米国以外のストリーミング再生数としては最高記録だ。2023年9月28日までの1週間で6,490万再生を記録したドージャ・キャットの「Paint the Town Red」を上回る。

 米国を含めると、「Not Like Us」は世界全体で1億1,320万再生となり、176%増加した。Global 200が始まって以来、ラップ・ヒットの中でこれまで最も多く再生されたのはエミネムの「Houdini」で、2024年6月6日までの1週間で1億2,140万再生だった。リリースから9か月を経た「Not Like Us」の最新ヒットは、その息の長さを改めて証明している。Global 200の導入以来、ラップ曲で世界的な週間ストリーミング再生数が1億回を超えたのは6回だけだが、そのうち4回は「Not Like Us」によるものだ。

 「Not Like Us」の国際的な成功は稀有な現象だ。ヒップホップが世界的な輸出に苦労していることは確認されているが、特に英語が第一言語ではない国々ではケンドリックの濃密な歌詞が特徴の楽曲群が壁にぶつかることは想像に難くない。しかしこの曲の人気は広く、今週米ビルボードの地域別ヒット・チャート“Hits of the World”でアフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニアなど30以上の地域でランクインした。Australia Songs(オーストラリア)と Ireland Songs(アイルランド)では1位を獲得し、他の18の地域でもTOP10入りを果たしている。

 「Not Like Us」が首位を獲得する一方で、ケンドリックの他の3曲、シザをフィーチャーした「Luther」と「All the Stars」、レフティ・ガンプレイをフィーチャーした「TV Off」が、Global Excl. U.S.でTOP20入りを果たした。ケンドリックは今週の同チャートに9曲、Global 200に13曲をランクインさせている。

 彼のチャート・エントリー全体を見ると、ストリーミング再生数の上昇は米国とそれ以外で異なる。「All the Stars」、「Humble.」、「Luther」、「Peekaboo」は米国での伸びが大きい一方、「Money Trees」、「Not Like Us」、「TV Off」、「Squabble Up」は海外での伸びが顕著だ。


音楽ニュースMUSIC NEWS

<ライブレポート>Jay Park、6年ぶり単独公演で見せた多才ぶりと変わらぬ人気の高さ Awich & Ojo Gang UWA共演で観客沸かす

J-POP2025年8月2日

 今年5月の韓国ソウル公演を皮切りに始まったJay Parkの6年ぶりの単独ツアー【2025 Jay Park World Tour [Serenades & Body Rolls]】のアジアツアーが7月30日に大阪でフィナーレを迎 … 続きを読む

SUPER EIGHT、20周年イヤーライブ【超 DOME TOUR 二十祭】の映像作品が2025年7月音楽ビデオ・セールス首位【SoundScan Japan調べ】

J-POP2025年8月2日

 SoundScan Japanによる2025年7月(集計期間:2025年6月30日から7月27日)音楽ビデオ(DVD、Blu-rayなど)・セールス・チャートでSUPER EIGHT『超DOME TOUR 二十祭』が149,512枚を売り … 続きを読む

Kvi Baba、ニューAL『Shout Out to Jesus』8/13デジタルリリース決定

J-POP2025年8月2日

  Kvi Babaが、ニューアルバム『Shout Out to Jesus』を8月13日にデジタルリリースすることが決定した。   アルバムには「Friends, Family & God feat. G-k.i.d & … 続きを読む

ラックライフ、11月東阪ワンマンツアー開催決定

J-POP2025年8月2日

  ラックライフが、2025年11月9日大阪・梅田 CLUB QUATTRO、11月20日東京・恵比寿 LIQUIDROOMにて、ワンマンツアー【ラックライフ TOUR 2025】を開催することを発表した。   2025年に結成17周年を迎 … 続きを読む

山下大輝 × 畠中祐、1st EP『Share』初回限定盤トレーラー公開

J-POP2025年8月2日

  山下大輝 × 畠中祐が、1st EP『Share』初回限定盤トレーラーを公開した。   初回限定盤には新曲「微炭酸アドレセンス」のミュージックビデオに加え、EPのジャケット撮影とミュージックビデオのメイキングが収録されているそうだ。   … 続きを読む

Willfriends

page top