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現地時間2025年2月4日、アリアナ・グランデとビリー・アイリッシュの公開対談が実現した。
米ロサンゼルスの全米監督協会でミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』の上映が終了し、エンドロールが流れる中、会場はシーンと静まり返ってステージ右側にある二重扉に皆の視線が集まった。ほどなく、アリアナとビリーが腕を組んで登場し、それぞれの席に着いた。ビリーが質問のメモを持ってきていなかったというちょっとした混乱があったものの、アリアナが代わりに取りに行くことを申し出て会場を和ませている間にビリーに質問が手渡され、二人の会話が始まった。
ビリーが、「みんなはたった今私の大好きな映画を観たんですよ」と観客に語りかけると、それに対してアリアナは、「皆さん、ビリー・アイリッシュです」と紹介し、本人に向かって、「これをやってくれてありがとうね。すごく嬉しい。私のチームが“一緒にやりたい理想の人は誰?”って聞いてきたから、 “ビリー・アイリッシュ。でも彼女は多忙だし、あまりにもファビュラスだし、厚かましいよね”って答えたんです。でも、あなたが引き受けてくれたから、私は”ヤバい”って思って。今、とても緊張しています」と話した。
互いに“大好き”という言葉を交わし合った後、ビリーはアリアナを“私たちの世代で最も素晴らしい歌手の一人”と呼び、2014年にさかのぼる自身の古いYouTubeのコメントを引用して、ファンである期間の長さを証明した。ビリーは、「私は以前、あなたのことを兄に“アリ”と呼んでいたんです。すると兄は、“彼女をアリって呼ぶなよ。知り合いでもないくせに”って言ってました」と明かした。
ビリーは観客に、手にしている紙に印刷されたいくつか質問をするつもりだと告げ、司会者の役割は“通常ではない”と明言したが、結果的にプロのようにその役割をこなした。以下、二人のやり取りのハイライトをいくつか紹介しよう。
◎「あなたのことを知りすぎている」
『ウィキッド ふたりの魔女』を3回観て、自身のステージの前にいつも聴いているとアリアナに話した後、ビリーは以前からアリアナが『オズの魔法使い』の世界の大ファンであることを知っていたと明かした。「あなたのことを知りすぎているんです」とビリーは言いつつ、「私の質問は、あなたは筋金入りのファンで、この劇と音楽をとてもよく知っているように感じるんですが、あなたにとって、絶対に譲れないものは何だったのでしょうか?」と尋ねた。
アリアナは、“映画の制作に携わったオタクっぽいオズの歴史家”のような気持ちだったと答え、「その場にいる門番のような熱狂的なファンみたいな……特に音楽的な変更を加えることに関しては、私はある意味で純粋主義者なんです」と述べた。そして彼女がどのようにしてグリンダを守ったかについて、作曲家のスティーブン・シュワルツが当初、“ヒップホップ・ドラム”を入れた「Popular」のヴァージョンを持っていたことを例に挙げた。アリアナは、「“どうすれば、最も愛情を持って敬意を表しながらこの話をすることができるだろう?”と思いました」と振り返り、「“こんなことがあってはならない”って。もし”Popular”にトラップ・ドラムが入っていたら、今頃はどんな人生になっていたでしょうね? (ふさわしい)タイミングと場所というものがありますが、グリンダは1と3拍子で拍手をするから、それはありえないんです。私は勇気を出して、“失礼ながら、彼女にはそれはないと思います”と言いました」と語った。
◎「3か月間のプロセス」
ビリーが後にアリアナにオーディションのプロセスがどんなものだったかを尋ねると、アリアナは、「クレイジーでした」と答え、「3か月間のプロセスで、オーディションを受けるチャンスをくださるということにただただ興奮していました。私がそんな機会にふさわしいと信じてもらえるかさえ分かりませんでしたから」と語った。アリアナは、最初のオーディションを受けるまでの3か月間、演技とボーカルのコーチについてトレーニングを受け、オーディションではグリンダとエルファバの両方の役で4曲、「No One Mourns the Wicked」、「Popular」、「The Wizard and I」、と「Defying Gravity」を歌った。しかし彼女にとって自分の役は常に明白だった。「全身ピンクの服を着ていましたし、一目瞭然でしたよ」と彼女は振り返った。
◎「私があまりにも大ファンなので、母に笑われています」
アリアナがグリンダ役を夢見ていたことをどれほど応援していたかを語り終えると、ビリーは最前列に座っていた母親と目が合い、笑い出した。「私があまりにも大ファンなので、母に笑われています」と彼女は説明した。(ビリーの父も同席しており、アリアナの母も同じ列にいた。)
続けてビリーが、「でも、あなたがその役に受かったとネットで知って、私は“やった、最高、彼女は長い間それを欲しがっていた”って思って。その頃、あなたとはまったく知り合いではありませんでした。すごく興奮しました」とアリアナに伝えると、「オーマイゴッド、それを知ってすごく嬉しい」と彼女は喜んだ。ビリーはさらに笑いながら、「あなたのことを応援してきたんですよ」と述べた。
◎「姉妹の魔女たちと団結してやり遂げる」
「(映画の辻褄合わせについて)考えていたんです」と言うビリーは、映画の中でアリアナと共演者たちが(口パクではなく)ライブで歌っていたことが“ファッキン・クレイジーだ”とアリアナに伝えた。ビリーは、「それを知らなかったので、映画を見る前に口論になったんですよ。予告編を見た時に、誰かが“生歌だね”と言ったんですが、私が“絶対にありえない”って言ったら叱られました」と明かした。
アリアナは、「ツアーをやるのはどんな感じか知ってますよね」と返答の中でビリーとの共通点を見出しながら、「私たちはたくさんのショーを連続してやっていますし、シンシア(・エリヴォ)も私もブロードウェイ出身ですから、週に8回のショーをやるのがどんな感じか知っています。(ライブで歌うことは)シーンで起こる出来事の感情的な誠実さを保つために不可欠だと思います。特にグリンダの場合は、向上する能力が不可欠です。特定のトラックに縛られていてはいけないし、特定の選択肢に縛られていてもいけない。互いに驚かせたり遊んだり、その場で即興で演じたりする自由がなければなりません。また、感情的な場面であれば、完璧な歌声を披露できるわけではありません。声が震えてしまうでしょうが、それが失われないように、そのオプションを利用できるようにしておくことはとても大切なんです。それが私たちが愛していること、歌うことが大好きなブロードウェイ・ガールズなんです。それに、素晴らしいグリンダやエルフェバがたくさんいて、週に8回の公演をこなしています。もし27回連続でテイクを撮ることになっても、姉妹の魔女たちと団結してやり遂げるつもりでした」と述べた。
◎「曲?私、曲って言いました?」
ビリーが、「もう数曲やったら終わりにします」と観客に告げた後、彼女の言い間違いに二人は大笑いした。「曲? 私、曲って言いました?オーマイゴッド、質問のつもりでした。ツアー中だから!そう言うのに慣れてるんです」とビリーは言い訳した。
アリアナが、「でも、いずれは(楽曲でコラボ)しなければね」と言うと、観客席から大きな歓声と拍手が沸き起こった。「ぜひそうしたいです」とビリーが答えると、ファンが「今すぐやって!」と叫んだ。
ビリーは、次の質問をする前に、「すごく慌てています。私はこういうこと(司会業)をすべきじゃないんですよ」ともらしたが、アリアナは、「これが(インタビューの)大好きなバージョンですよ」とフォローしていた。
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