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トラヴィス・スコットの新曲「4×4」が1位に初登場した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
「4×4」は、トラヴィス・スコットの地元である米テキサス州をオマージュした楽曲で、現地時間1月20日に行われた【カレッジ・フットボール・プレーオフ・ナショナル・チャンピオンシップ】のハーフタイム・ショーにて、メルセデス・ベンツ・スタジアムの屋上で初披露した後、1月24日にリリースされた。
ソング・チャート“Hot 100”史上1,178曲目、初登場としては82曲目のNo.1タイトルに輝いた「4×4」は、トラヴィス・スコットにとって以下に続く5曲目の首位獲得で、初めて首位を獲得した「シッコ・モード」以外の4曲は全て初登場で1位にランクインしている。
「シッコ・モード」(2018年12月)
「ハイエスト・イン・ザ・ルーム」(2019年10月)※初登場1位
「ザ・スコッツ with キッド・カディ」(2020年5月)※初登場1位
「フランチャイズ feat. M.I.A.&ヤング・サグ」(2020年10月)※初登場1位
「4×4」(2025年2月)※初登場1位
なお「シッコ・モード」の初登場は4位で、上記5曲の首位獲得週はいずれも1週間だった。
「4×4」は、今週の集計期間(2025年1月24日から1月30日)に合計1,620万回のストリーミング再生回数、290万回のラジオ・エアプレイ、週間セールスはデジタル・ダウンロードとフィジカルを合計して167,000を売り上げた。
驚異的な売上を記録した「4×4」のCD売上と公式ウェブサイトで販売されているグッズの収益は、全てダイレクトリリーフのカリフォルニア山火事対応基金に寄付される予定となっている。ジャンル別では、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでもそれぞれ1位に初登場して、両チャートでの首位獲得曲数を通算7曲目に更新した。
2025年1月11日付から2月1日付まで、4週連続で首位を獲得したレディー・ガガとブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、「4×4」が1位に初登場したことで今週2位にランクダウンしたが、前週とほぼ同率の2,770万再生回数を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは3週目の首位を獲得した。
ブルーノ・マーズは、BLACKPINKのロゼとのコラボレーション・シングル「APT.」が3位に、今週も2曲をTOP3に同時ランクインさせている。
先週5位にランクインしていたケンドリック・ラマーの「Luther feat. シザ」は今週4位に、シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」は4位から5位に順位を入れ替えた。
昨年7月からソング・チャート“Hot 100”史上最長記録となる通算19週間首位を獲得した「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、前週とほぼ同率の6,330万回を記録して、エアプレイ・チャートでは27週目の首位を獲得した。これで、2020年4月から10月に26週間をマークしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」を上回り、34年の歴史をもつエアプレイ・チャート(総合)での史上最長記録を更新したことになる。
※()は初めて首位を獲得した年度~
27週 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年~)
26週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年~)
18週 マイリー・サイラス「フラワーズ」(2023年~)
18週 グー・グー・ドールズ「アイリス」(1998年~)
16週 マルーン5「ガールズ・ライク・ユー feat. カーディ・B」(2018年~)
16週 マライア・キャリー「ウィ・ビロング・トゥゲザー」(2005年~)
16週 ノー・ダウト「ドント・スピーク」(1996年~)
15週 アデル「イージー・オン・ミー」(2021年~)
14週 パニック・アット・ザ・ディスコ「ハイ・ホープス」(2018年~)
14週 アリシア・キーズ「ノー・ワン」(2007年~)
14週 セリーヌ・ディオン「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」(1996年~)
「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、昨年の8月からカントリー・エアプレイ・チャートで7週間1位を獲得して、初めてランクインした曲としては史上最長記録を達成した。また、同チャートでのTOP10ランクイン総週を今週31週目に更新し、こちらも史上最長記録を更新し続けている。
カントリー・エアプレイ・チャートの他には、これまでポップ・エアプレイ・チャート、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでそれぞれ2週間1位を獲得していて、リズミック・エアプレイ・チャートでは最高3位を記録した。この4つのチャートでTOP5(およびTOP10)にランクインしたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が史上初のタイトルとなる。
また、カントリー・ソング・チャートでは今週33週目の首位を獲得して、フロリダ・ジョージア・ライン&ビービー・レクサの「メント・トゥ・ビー」 (2017年から2018年に50週間)、サム・ハントの「ボディ・ライク・ア・バック・ロード」(2017年に34週間)に続く史上3番目の記録をさらに更新している。
昨年の年間チャートを制したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は、先週の7位から6位にワンランクアップして、今週でソング・チャート“Hot 100”でのランクイン総週を76週目に更新した。この記録は、ジェイソン・ムラーズの「アイム・ユアーズ」と同率の以下に続く史上6番目に長い記録となる。
※()は最高位到達年度
91週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2022年/最高1位)
90週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年/最高1位)
87週 イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティヴ」(2013年/最高3位)
79週 エイウォルネイション「セイル」(2013年/最高17位)
77週 デュア・リパ「レヴィテイティング」(2021年/最高2位)
76週 ジェイソン・ムラーズ「アイム・ユアーズ」(2008年/最高6位)
76週 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024年/最高1位)
ビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」は、「ルーズ・コントロール」と入れ替わり先週の6位から7位にダウンしたが、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ26週目の首位を獲得した。先週2位にランクインしていたバッド・バニーの「DtMF」は今週8位に順位を下げたが、ラテン・ソング・チャートでは3週目の首位を獲得している。
以下、グレイシー・エイブラムスの「ザッツ・ソー・トゥルー」は先週の8位から今週9位にランクダウンして、モーガン・ウォレンの「ラヴ・サムバディ」は10位をキープした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月7日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「4×4」トラヴィス・スコット
2位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
3位「APT.」ロゼ&ブルーノ・マーズ
4位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
5位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
6位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
7位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
8位「DtMF」バッド・バニー
9位「ザッツ・ソー・トゥルー」グレイシー・エイブラムス
10位「ラヴ・サムバディ」モーガン・ウォレン
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