サブリナ・カーペンター、【グラミー賞】ノミネートについて語る「自分の仕事を信じてきた」

2025年1月9日 / 15:30

 音楽キャリア10年目にして、サブリナ・カーペンターは過去1年で急激な上昇を見せ、6thアルバム『ショート・アンド・スウィート』のヒット、米ビルボード・チャートでの記録破りの成功、そして【グラミー賞】6部門ノミネートという頂点に達した。

 25歳の彼女は米ピープルのインタビューで自身の歩みを振り返り、「私は若い頃から常に自分を偽らず、自分の仕事を信じてきました。この地点に到達するまでには、時間をかけて小さな一歩を積み重ねることが常に重要だったと気づきました」と語った。

 サブリナのキャリアはディズニー・チャンネルでの活動から始まったが、ポップ・ミュージック界の台風の目へと成長を遂げたのは、2024年にリリースされたアルバム『ショート・アンド・スウィート』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得し、彼女にとって初のチャート首位アルバムとなったことで確固たるものとなった。

 「Espresso」、「Please Please Please」、「Taste」などのキャッチーなヒット曲が原動力となり、このアルバムはチャートを席巻し、サブリナのポップ・ミュージック史における地位を確固たるものにした。

 2024年9月に「Taste」、「Please Please Please」、「Espresso」の3曲が同時にTOP5入りを果たした。自身にとって初めてHot 100でTOP5入りした楽曲が同時に3曲チャートインしたアーティストは他にザ・ビートルズしかいない(1964年3月に達成)。また、「Please Please Please」が2位に初登場し、「Espresso」が3位に上昇した週には、自身にとっての初TOP3入り曲(フィーチャリングなし)が2曲同時にその位置につけていたアーティストとしてもザ・ビートルズ以来となった。

 また、カーディ・Bの過去の記録を上回り、女性として初めて3曲同時にHot 100のTOP10を5週連続で維持するという偉業も達成した。「Taste」が2位に初登場したことで、空前のヒット曲連発という前例のない快進撃をもたらし、彼女を新たなスーパースターのレベルへと押し上げた。

 『ショート・アンド・スウィート』の成功は米国だけにとどまらなかった。「Espresso」と「Please Please Please」は、米ビルボードのグローバル・チャート“Global 200”で首位を獲得し、彼女の魅力が全世界に浸透していることを証明した。彼女は目まぐるしい1年を振り返り、「今この瞬間に集中しようとしているので、まだ十分に振り返れていないと思います。でも私の楽曲がさまざまな人々と通じていることを嬉しく思います。だから私は曲を書くのが好きなんです」とピープルに語った。

 『ショート・アンド・スウィート』のリリース後、サブリナは初のアリーナ・ツアーを開催し、T-Mobileの“Sweet Spot”ポップアップ・ストアなど、ユニークなファン体験を提供した。彼女は、「これらのコラボレーションは、このアルバムとツアーに対し非常に偽りなく、ファンにも優しいものにしてくれました。とても感謝しています」と述べている。また、彼女はツアーに参加したファンの服装や持参した愉快なサインなど、その創造性を賞賛し、「毎晩ファンと通じ合えたことが最も思い出深い部分でした」と付け加えた。

 2024年9月から11月にかけて行われたこのツアーでは、サブリナが北米各地のアリーナを完売させ、パフォーマンスを披露した。3月からは欧州公演を含むワールド・ツアーを予定しており、「ヨーロッパのファンの皆さんにお会いできるのが待ちきれません。長い間行っていない都市がいくつかあるので、どの観客が最も声援を送ってくれるのか楽しみです」と語っている。

 6枚のアルバムをリリースし、10年間のキャリアを持つアーティストが2025年の【グラミー賞】で<最優秀新人賞>にノミネートされるのは異例のように思えるかもしれないが、このアーティストにとっては、それは長年の夢がようやく叶ったことを意味するだけだ。

 「とても光栄です」と彼女は語り、ノミネートされたことは子どもの頃からの目標だったと付け加えた。彼女は、<年間最優秀アルバム>、<年間最優秀レコード>、<年間最優秀楽曲>、<最優秀ポップ・ボーカル・アルバム>、<最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス>などの主要部門にもノミネートされている。


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