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韓国のボーイズ・グループ、ATEEZの『GOLDEN HOUR : Part.2』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
『GOLDEN HOUR : Part.2』は、5月にリリースした『GOLDEN HOUR : Part.1』に続く今年2作目のミニ・アルバムで、初週(2024年11月15日~11月21日)はセールスが179,000、ストリーミングが5,000(643万回)をそれぞれ記録して、累計184,000ユニットを獲得。週間セールスとしては今年6番目に高い売上を記録して、週間ユニット、セールスいずれもATEEZにとっての最高値を更新した。
セールス・チャートでも1位に初登場した本作は、いずれもアーティスト・グッズの特典を含む23種類のCDと、6種類のアナログ盤、通常版とボイス・メモを収録した2種類のバージョンを含む3種類のデジタル・ダウンロードがリリースされている。
アルバム・チャート“Billboard 200”での首位獲得は、昨年の12月16日付で1位に初登場した『THE WORLD EP.FIN : WILL』に続く2作目で、以下に続く6作連続のTOP10入りを果たしている。
『THE WORLD EP.1: MOVEMENT』(2022年8月13日付 最高3位)
『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』(2023年1月14日付 最高7位)
『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』(2023年7月1日付 最高2位)
『THE WORLD EP.FIN : WILL』(2023年12月16日付 最高1位)
『GOLDEN HOUR : Part.1』(2024年6月15日付 最高2位)
『GOLDEN HOUR : Part.2』(2024年11月30日付 最高1位)
『GOLDEN HOUR : Part.2』は一部英詞を含む韓国語をメインとしたアルバムで、英語以外の言語で首位を獲得した史上26作目、2024年ではTWICEの『With YOU-th』(3月9日付)、Stray Kidsの『ATE』(8月3日付)に続く3作目のNo.1タイトルを獲得した。
英語以外の言語で首位を獲得した26作のうち、17作が韓国語をメインとしたアルバムで、その他スペイン語をメインとしたアルバムが5作、イタリア語をメインとしたアルバムが1作、フランス語によるアルバムが1作、2作がスペイン語、イタリア語とフランス語を含むアルバムだった。その26作中、22作は2018年以降にリリースされたアルバムで、1位を獲得したK-POPアルバムのうち6作をBTSの作品が占めている。
続いて今週2位にはリンキン・パークの新作『フロム・ゼロ』が初登場。初動ユニットは97,000で、その内訳はセールスが72,000(セールス・チャートでも2位に初登場)、ストリーミングが24,000(週間ストリーミングは3,218万回でストリーミング・チャートでは17位に初登場)、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録した。
『フロム・ゼロ』は、リンキン・パークにとって通算12作目のTOP10入りしたアルバムで、新メンバーのエミリー・アームストロング(リード・ボーカル)とコリン・ブリテン(ドラマー)が加わった初めてのアルバム、また故チェスター・ベニントン(2017年に死去)とロブ・ボードン(2018年に脱退)のいない初めてのアルバムとなる。
『フロム・ゼロ』は、2種類のピクチャー・ディスク、4種類の異なるカバーを含む11種類のアナログ盤と、アーティスト・グッズとCDがセットになったデラックス・ボックス・セット、ZINE+CDのセットを含む4種類のCD、2種類のカセットとデジタル・ダウンロードがリリースされていて、デジタル版2種類のうち1種類には、オリジナルの11曲に加えて3曲のライブ音源によるボーナス・トラックが収録されている。
本作は、現地時間9月5日に公式サイトとYouTubeチャンネルで開催されたライブ・ストリーミングで、新メンバーとリード・シングル「ジ・エンプティネス・マシーン」のリリースを発表。その後、「ヘヴィー・イズ・ザ・クラウン」、「オーヴァー・イーチ・アザー」、「トゥー・フェイスド」の3曲がアルバムのリリース前に解禁されている。「ジ・エンプティネス・マシーン」は、ソング・チャート“Hot 100”で21位に初登場して、2009年に6位を記録した「ニュー・ディバイド」以来の最高位を更新。また、オルタナティブ・エアプレイ・チャートでは5週間1位をマークして、通算13曲目のNo.1タイトルを獲得している。
上記2作が初登場したことで、初登場から3週連続で1位を獲得したタイラー・ザ・クリエイターの『クロマコピア』は3位にランクダウン。週間ユニットも22%減少の81,000に下降した。
続いて4位には、BTSのメンバーとして知られるJINのソロ・アルバム『Happy』がデビューして、 アルバム・チャート“Billboard 200”ではソロとして初のランクインを果たした。BTSとしては最後の7人目のランクインで、その他のメンバー6人も全員TOP10入りを果たした初のK-POPアーティストとなった。なお、グループとしてはこれまでTOP10入りしたアルバムが7作、そのうち6作が1位を獲得している。
『Happy』は、初週セールスが66,000(セールス・チャートで3位に初登場)、ストリーミングが8,000(1,053万回)、トラックによるユニットは3,000をそれぞれ記録して、累計77,000ユニットを獲得。本作は、ランダムのアーティスト・グッズを含む13種類のCDと、通常版、カバー・アートの異なる2種類、いくつかのボーナス・トラックを収録した4種類を含む、計7種類のデジタル・ダウンロードがリリースされている。
サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』は先週の3位から5位に順位を下げたが、週間ユニットは前週から6%増加の72,000に上昇している。
今週6位には、プエルトリコ出身のシンガー・ソングライター=ラウ・アレハンドロの『Cosa Nuestra』がデビューして、自身初のTOP10入りを果たした。初動ユニットは67,000で、その内訳はストリーミングが66,000(8,766万回)、セールスは1,000(通常版のデジタル・ダウンロードのみ)をそれぞれ記録している。週間ユニットは自己最高値を更新し、ストリーミング・チャートでは2位に初登場した。本作には、バッド・バニーやラウラ・パウジーニ、ロメオ・サントス、ファレル・ウィリアムスなどの人気アーティストが参加していて、アルバムの注目度を高めた。
続いて7位には、韓国のボーイズ・グループ=ENHYPENの『ROMANCE : UNTOLD』が、7月27日付以来約4か月ぶりにリエントリーを果たしている。本作は、11月15日に2曲のボーナス・トラックを加えた『ROMANCE : UNTOLD-Daydream-』がリリースされたことで、セールスが前週から1,473%増加の51,000、ユニット数は960%増加の54,000に跳ね上がった。週間ストリーミングは3,000(445万回)を記録している。
セールス・チャートで前週の26位から4位にジャンプアップした本作は、既存の17種類のCD、2種類のアナログ盤、デジタル・ダウンロードに加えて、12種類の新しいCD、3種類の新しいデジタル・ダウンロードがリリースされていて、いずれにもランダムに封入されたアーティスト・グッズが含まれている。
今週は、1位にATEEZ、4位にBTSのJIN、7位にENHYPENの3組がTOP10入りをしていて、K-POPアーティストによるアルバム・チャート“Billboard 200”のTOP10同時ランクインとして最多記録を更新した。
以下、グレイシー・エイブラムスの『ザ・シークレット・オブ・アス』(50,000ユニット / 5%減少)は4位から8位、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(49,000ユニット / 2%増加)は5位から9位、チャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(43,000ユニット / 8%減少)は6位から10位に、それぞれランクダウンした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月29日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『GOLDEN HOUR : Part.2』ATEEZ
2位『フロム・ゼロ』リンキン・パーク
3位『クロマコピア』タイラー・ザ・クリエイター
4位『Happy』JIN
5位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
6位『Cosa Nuestra』ラウ・アレハンドロ
7位『ROMANCE : UNTOLD』ENHYPEN
8位『ザ・シークレット・オブ・アス』グレイシー・エイブラムス
9位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
10位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
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