<ライブレポート>SUPER★DRAGON、9周年イベントでメジャーデビュー発表「これからも愛情を込めて音楽と向き合っていくのでついてきてください!」

2023年12月26日 / 17:00

 12月22日、SUPER★DRAGONの9周年を祝うイベント【SUPER★DRAGON 9th Anniversary Special Event”999”】が東京・豊洲PITで行われた。11月29日から公式HPやSNSでは「99カウントダウン」が開始されており、それが何に向けてのカウントダウンなのか謎に包まれたまま、このイベントは大きな期待とワクワク感に包まれながら幕を開けた。9人がステージに登場するとBLUE(ファンの総称)が大きな歓声とともに手にした青いライトを揺らす。1曲目の「Pendulum Beat!」から古川毅と池田彪馬が切ない歌声を響かせ、ダンサー陣がエモーショナルに会場の熱気を煽った。9年目という決して短くはない活動の中で様々なステージを経験してきた彼らのパフォーマンス力は、特にここ数年で急成長を遂げている。

「俺たちがSUPER★DRAGONです! 遂にこの日がやってきました、盛り上がってますかー?」と挨拶したのはジャン海渡。続く自己紹介パートでは「ご乗車ありがとうございます」から始まる電車アナウンスを披露する伊藤壮吾や、会場にいると体に響くほどパワフルなヒューマンビートボックスを披露する田中洸希、そして独自のコール&レスポンスで盛り上げる志村玲於など、短い時間でもそれぞれが個性を発揮する。その後のライブは「WARNING」「Don’t Let Me Down」「Burning in the nights」と続き、飯島颯、柴崎楽らダンサー陣ひとりひとりにスポットが当たるソロパートでも魅了し、1曲1曲の世界観をしっかりと伝えていく。9人それぞれの個人の力を磨き上げて、チームとしての力にしている、そんな今のSUPER★DRAGONの強みと実力を見せてくれた。

 ライブ中盤には「この8年を振り返って印象に残っているイベントやライブは?」という颯の問いかけから始まったMCで、メンバーそれぞれが初のワンマンライブやコロナ禍での配信ライブなどを振り返った。ツアーやイベント名を口にするだけで、会場から歓声が上がる場面もあり、メンバーだけでなく会場に集ったファンたちにもたくさんのライブの思い出があることが伺い知れた。そこから6曲目にしっとり目のダンスチューン「Purple Moon」、威風堂々たるエモーショナルナンバー「Revolution」と続くと、気迫に満ちたパフォーマンスに会場のボルテージも更に高まった。続く「Reach the sky」ではBLUEとの絆を確かめ合うような、最高の時間が流れた。

 そろそろライブも終盤かと思いきや、ジャンが「今日はまだみんなを帰しません!」と言う。するとビジョンに「SUPER★DRAGON ポニーキャニオンからメジャーデビュー決定!」の文字が映し出された。この嬉しい発表に会場からは凄まじい歓声が上がり、メンバーたちは9人で輪になって「やったー!」と無邪気に駆け回る。冒頭のMCで「小中学生の時に踊ってた曲は、振り付けがめちゃくちゃ簡単で成長を感じる」と松村和哉が言っていたように、メンバーによってはまだランドセルを背負っていた頃から一緒にいる9人。そんな彼らだからこそ、この大きな一歩を「やったー!」と心底素直に喜びあえるのだろう。3月6日にリリースされるメジャーデビューシングル『New Rise』の情報も発表され、「99」のカウントダウンがこの日に向かっていることが明かされた。

 そしてイベントはこの後、ステージに司会者を招いての公開インタビューコーナーに突入。「メジャーデビューを発表した今の気持ちは?」という質問には玲於が「BLUEのみんなの前で発表できてめちゃくちゃ嬉しい」と答えた。更に「2024年の目標は?」という質問に彪馬は「僕たちの最大の目標は東京ドーム公演です。日本にとどまらず世界中で活躍できるようにSUPER★DRAGONは頑張っていきたいと思います。そして目先の目標として、まずは日本武道館。みなさんと着実に前に進んでいけたらなと思っています」と語った。「ニューシングル『New Rise』の推しポイントは?」という質問には、壮吾が「今回は全部で10形態ご用意しております。通常盤に加えてメンバーそれぞれのソロ盤があり、限定生産ですので予約をお願いします。リリイベもやります!」とアピール。最後に「今回のイベントに集まってくれた2800人のファンのみんなへ伝えたいことは?」と聞かれると、颯が「こんなに大勢のBLUEの皆さんの前でメジャーデビューの発表ができて本当に幸せです。8年間駆け抜けてきて9年目になりますが、僕ら9人がここまで続けてこれたのは……BLUEの皆さんがこうして僕たちを観にきてくださるからです」と感極まる場面も。そして毅は「皆さん本当にありがとうございます。SUPER★DRAGONはまた新たなフェーズに突入します。来年2024年は皆さんへの感謝と飛躍の一年にしたいです。これからも愛情を込めて音楽と向き合っていくのでついてきてください!」と宣言。その後はクリスマス直前ということで、青いサンタ帽と法被を着用し客席のみんなと写真撮影をするという、スペシャルイベントならではのひとときも盛り上がった。

「僕たちは9周年を迎えましたが、これまでものすごく大きな一歩を踏み出すということが、あまりなくて。それは悪い意味ではなくて、僕たちにとっては着実な一歩をずっと歩んでいる感覚でここまで活動を続けてきました。そんな僕たちからメジャーデビューというお知らせを皆さんと分かち合えて、何より嬉しいです。距離が遠くなるとかではなくて、ずっと皆さんの心の近くに在り続けたいと思いますし、もっともっと色んな方たちと僕たちの音楽や感情を共有できたらと思っています」

 終盤、彪馬が語ってくれたこんな言葉が今のSUPER★DRAGONの本音なのだろう。颯も「メジャーデビューが僕たちにとっての分岐点になる覚悟がある」と強い言葉を残した。そして最後に毅が「メジャーデビュー一発目の曲でメンバーが制作に携わらせてもらえることもクリエイティブなSUPER★DRAGONの強みですし、そんな僕らのエンターテインメントを一緒に育ててくれたBLUEの存在が一番の強みです。これからもっと最高の僕らになっていきます!」と締めくくり、ラストの「BROTHERHOOD」を披露。SUPER★DRAGON、9人の希望に満ちたエネルギーとBLUEのみんなの温かなムードが大きな熱気を生み出して、イベントは終了した。新たなフェーズに突入する彼らはまたどんな変化を巻き起こしてくれるだろうか、来年の大きな一歩からはじまる飛躍に期待したい。

Text by 上野三樹
Photo by 笹森健一 

◎公演情報
【SUPER★DRAGON 9th Anniversary Special Event”999”】
2023年12月22日(金) 東京・豊洲PIT 

◎リリース情報
シングル『New Rise』
2024/3/6 RELEASE


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