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18年ぶりのスタジオ・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』を発売したザ・ローリング・ストーンズの公式アパレルストア「RS No.9 HARAJUKU」(読み:アールエスナンバーナイン ハラジュク)のオープンを記念して、2023年10月20日のグランドオープン前日の10月19日にメディア向けのレセプションが行われた。
2014年3月6日にストーンズの東京ドーム公演でバンドとともにステージ共演した布袋寅泰がトークゲストとして参加し、ストーンズとの共演の思い出や、彼から受けた影響を語った。
司会の鮎貝健から「ザ・ローリング・ストーンズは60年以上と活動期間が長く、同じくロックを長く続けている自身と相通じるものはありますか?」という質問に対して、布袋寅泰は「あとに続く我々ロッカーにとっては、ストーンズの存在というのは、どこまでもやり続けることができると証明しているわけでしょ。夢があると同時に、まぶしくもあり、そしてこまっちゃう存在ですよね。やめるにやめられなくなっちゃっている人が多いと思いますね」とコメント。
2014年の東京ドームでの共演について聞かれると「今振り返っても、本当に夢のような出来事ですね。ストーンズの面々とお会いするだけじゃなく、ステージの上で音を出したっていうのは、自分にとっては夢のようなことですし、ひょっとしたら宇宙旅行に行くよりも確率が低いことなんじゃないかなと。今思い出しただけでも興奮して鳥肌がたちますね」「サウンドチェックの時にドームのステージでキースと握手して、ギターの音を聞いた時は、文字通り体中に稲妻が走ったような……語りだすとキリがないんですが、多くのストーンズ・ファンの皆さんには申し訳ないような気持ちもありつつ、貴重な体験をさせていただいたので、いろんな方に伝えたいなと思いますね」と当時を振り返った。
また、一足先にストア内をチェックした布袋は、ストーンズの印象的なベロマークについて「このロゴは誰もが知ってるロゴだし、世界にアッカンベーとベロを出して、若かりし頃は反抗の証だったけれど、年を重ねて、ダイナソー(恐竜)になっても、世界中にアッカンベーをしながらもそこにはユーモアや包容力もあり、若い世代から上の世代まで踊れるロックンロールを奏でている。ストーンズはロックの歴史の中で、ロックのアイコンそのものですからね。だからショップを見ていても欲しい物だらけでしたね。僕のギタリズム模様もそうですが、名前が書かれていなくてもわかりますもんね」「(ベロマークは)ポップカルチャー、ロック、音楽のカルチャー、もっと言えば時代を引っ張ってきて、アイロニーもあり、でもシンプルで笑顔にさせてくれるような、ミック・ジャガーの唇から出てくるシャウトやキースの魂をかき鳴らすギターとか全てを象徴してますよね」と語った。
最後にストーンズ・ファンへのメッセージを求められた布袋は「素晴らしいロックンロールの拠点が原宿にできたということで、世界中からストーンズのアイコンに引き寄せられる方はたくさんいると思います。ローリング・ストーンズを聴くことはロックを聴くことだし、ローリング・ストーンズを楽しむことは人生を楽しむこと。そのぐらいストーンズはハッピーにしてくれる偉大なアーティストだと思うので、ここに足を運んでストーンズの歴史に触れながら、これからのみんなの毎日をアップビートでテンションをあげて、ポジティブに変換できればいいなと思います」という言葉で締めくくった。
ザ・ローリング・ストーンズが所属するユニバーサル ミュージック日本法人の社長兼CEOである藤倉 尚は、イベント冒頭で「2018年9月にユニバーサル ミュージックが原宿に本社を移しました。その頃からこの原宿に貢献したいなと考えていました。ここ最近で楽器メーカーの旗艦ショップも複数原宿にオープンし、今我々もこのような形でご覧いただけるようになりました」「日本のお客さんにも、海外のお客さんにも皆さんに喜んでいただけるようなコンセプトショップにしていきたいと思います。我々としては原宿の観光名所になれるように、この場所で世界へと発信ができるようにしていきたいと思っております」と挨拶。
ストアオープンにあわせて、ザ・ローリング・ストーンズからは「We’re thrilled to bring the RS No 9 brand to Japan to support our new album. We hope our fans are excited to experience everything the store has to offer.(ニュー・アルバムのリリース・タイミングに俺たちのブランド“RS No.9”を日本に届けられることにとても興奮している。ファンの皆が俺たちのストアを体験してエキサイトしてくれるのを楽しみにしているよ)」とテキストでコメントが届いている。
Photos by Ryota Mori
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