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クランベリーズによる1996年のサード・アルバム『トゥ・ザ・フェイスフル・デパーテッド』のデラックス・エディションが2023年10月13日にリリースされることが決定した。
オリジナル・アルバムのリマスター音源に、未発表デモや1996年のツアーのライブ音源を追加収録した3CDとデジタル・デラックス、オリジナル・アルバム1LP、オリジナル・アルバム&ボーナス・トラック2LPの各形態でリリースされる。
『トゥ・ザ・フェイスフル・デパーテッド』は1996年8月30日にリリースされ、全世界セールス600万枚以上、6か国のチャートで1位、全米4位(バンド最高位)、全英2位を記録した。「サルヴェーション」(全米モダン・ロック・シングル1位)、「フリー・トゥ・ディサイド」、「ホエン・ユーアー・ゴーン」などのヒット・シングルが収録されている。
『トゥ・ザ・フェイスフル・デパーテッド(デラックス・リマスター)』のブックレットには、故ドロレス・オリオーダン(Vo, G)の当時の発言と、バンド・メンバーのノエル・ホーガン(G)、マイク・ホーガン(B)、ファーガル・ロウラー(Ds)の特別インタビューに基づくアルバム制作についてのライナーノーツが掲載される。日本盤は日本語訳も掲載される。
「もう長いこと聴いていなかったけど、ここ1年くらい何日も夢中になって聴いた」とドラマーのファーガル・ロウラーは語る。2018年にボーカルのドロレス・オリオーダンが悲劇的な死を遂げたことで、レコーディングの思い出は楽しくもありつらくもある。「ドロレスの声を聴くのはつらかったけど、同時に多くの懐かしい思い出が蘇ってきた。これらの曲がいかにパワフルなサウンドかということと強いエモーションに衝撃を受けた」と彼は話している。
セカンド・アルバム『ノー・ニード・トゥ・アーギュ』のツアー中に次のアルバムのレコーディングの話を始めたクランベリーズは、アイランド・レコードに新しいプロデューサーとやってみたいと相談し、ティム・パーマー(ティアーズ・フォー・フィアーズなど)とデモを作ることになった。ティム・パーマーとはパリで「ホエン・ユーアー・ゴーン」、「フリー・トゥ・ディサイド」、「アイ・ジャスト・ショット・ジョン・レノン」の3曲を録音。この3曲のデモが『トゥ・ザ・フェイスフル・デパーテッド(デラックス・リマスター)』に初収録される。
ティムと録音したデモの出来には満足したが、前2作のプロデューサーのスティーヴン・ストリートのスタイルに近かったこと、ツアーを重ねたことでライブ・サウンドを生かしたサウンドにしたいということで、最終的にはブルース・フェアバーンがアルバムのプロデューサーに選ばれた。エアロスミス、AC/DC、ヴァン・ヘイレンなどヘヴィなロック・バンドと仕事をしてきたブルースとクランベリーズの双方にとって、これまでとは違う体験となり、クランベリーズが求めていたビッグなライブ・サウンドを捉えたアルバムが完成した。
◎リリース情報
アルバム『トゥ・ザ・フェイスフル・デパーテッド(デラックス・リマスター)』
2023/10/13 RELEASE
<3CD>
UICY-16177/9 5,500円(tax incl.)
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