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ブラーが、8月19日千葉・ ZOZOマリンスタジアムと幕張メッセにて開催された【SUMMER SONIC 2023】に出演。約3万人が集ったMARINE STAGEで東京初日のヘッドライナーを完遂した。
すっかり日が暮れたMARINE STAGEは、ほぼ超満員。SEとして「The Debt Collector」が流れるなか、デーモン・アルバーン(Vo.)、グレアム・コクソン(Gr.)、アレックス・ジェームス(Ba.)、デイヴ・ロウントゥリー(Dr.)の4名が満をじして登場すると待ち侘びていたファンから大歓声と拍手が沸き起こった。2003年以来20年ぶりの【SUMMER SONIC】は、メンバー全員揃っての初出演、さらに来日公演としては実に9年ぶり。さまざま紆余曲折を経てきたブラーを目の当たりにすることができるのは本当に感慨深い。
「Good evening!」とデーモン・アルバーンが笑顔で挨拶をすると再び大歓声。そのままグレアムがノイジーなギターを鳴らし、1曲目にドロップしたのは今年7月にリリースされた最新アルバム『The Ballad Of Darren』より「St. Charles Square」。デーモンの歌声とバンドサウンドがマリンスタジアムにずっしりと鳴り響き、観客を一気に魅了した。デーモンは「Thank you very much! ありがとう!」と言い、ジャケットを脱ぎシャツ姿に。スクリーンに「POP SCENE」のネオンが光り出すと、同曲をパフォーマンス。会場の盛り上がりは常に最高潮で、曲が終わるごとに大歓声と拍手が飛び交い「Fantastic! Thank You!」とデーモンが口にするシーンも。
その後も新旧を織り交ぜたセトリで、自然とクラップが沸き起こった「Beetlebum」や、デーモンが熱唱した「Trimm Trabb」から「Villa Rosie」を披露。途中グレアムが「乾杯!」と叫び、自身のボーカル曲「Coffee & TV」へ。ギターソロも炸裂し、<Oh we could start all over again>をシンガロング。「Country House」では、デーモンがアリーナ最前列の柵にのぼりオーディエンスと至近距離で歌唱し、「Parklife」では会場中で大合唱が巻き起こった。
中盤では、デーモンがレインボーフラッグを肩に羽織り、当時のFILAのジャージ姿でパフォーマンスしシンガロングが巻き起こった「Girls & Boys」や、イントロから<Woo hoo!>コールでさらに一体感をもたらした「Song 2」。グレアムのギターイントロから大合唱が起こり、スマホライトで会場を幻想的な雰囲気にした「Tender」と名曲のオンパレード。時を経ても良い意味で変わらないブラーの魅せつける圧巻のパフォーマンスは、会場中を巻き込みオーディエンスを確実に魅了していった。
そして、長めのイントロでメンバー同士がアイコンタクトを取り「The Narcissist」を披露し、ラストに届けたのは「The Universal」。会場中で大合唱が巻き起こり、目に涙を浮かべるファンの姿も。鳴り止まない拍手と大歓声のなか、デーモンとグレアムがハグした後、メンバー4人は肩を組み合って最後に一礼し、約90分におよぶ唯一無二な圧巻のステージは幕を閉じた。
Text:Rumi Miyamoto
Photo:(c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.
◎公演情報
【SUMMER SONIC 2023】
2023年8月19日(土)20日(日)
千葉・ ZOZOマリンスタジアム、幕張メッセ
大阪・ 舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)