<ライブレポート>水曜日のカンパネラ、詩羽のパワー溢れる【RABBIT STAR★TOUR】ファイナル、武道館ライブ開催の発表も

2023年8月14日 / 16:30

 水曜日のカンパネラのボーカルが交代して2年が経とうとしている中、2代目主演/歌唱担当・詩羽としては初のワンマン全国ツアー【RABBIT STAR★TOUR】が行われた。北海道から沖縄まで12か所13公演を行ってきたツアーも東京・Zeep Shinjukuでファイナルを迎えた。俳優やモデルなど多方面で活躍する詩羽だが、この日は“水カンのボーカル”として表現する姿を存分に見ることできた。

 真ピンクでボリューミーなスカートの衣装を着た詩羽が登場し、「水曜日のカンパネラです! 今日は楽しんでいきましょう!」という一声から「赤ずきん」を披露。そのまま「アリス」へと曲が移り、早速オーディエンスの手拍子が巻き起こる。続いて「シャクシャイン」「バッキンガム」と言葉数の多い2曲を立て続けに歌った。

 続いてはコールアンドレスポンスの練習をしてから「ディアブロ」へ。本番では練習以上の大きな掛け声とお決まりの湯気の振りで会場は一体感に包まれた。

 「シャドウ」を歌うと客席を通ってフロア中央に置かれた脚立に登り、そのまま「モヤイ」を披露。脚立の上に座ったまま「どうですか皆さん楽しんでますか?」と観客に語りかけ、「詩羽のことを初めて見た方、どうですか詩羽は?」の問いに客席からは大きな「かわいい!」という声が。「そうなんです! かわいいんですよ!」と満面の笑顔を見せ、「自分のことを認めてあげる。自分のことを愛してあげる。『これってありなんだ』ってことを詩羽を見て感じてほしい」と観客ひとりひとりに伝えるように語りかけた。

 続いては脚立に乗ったまま「鍋奉行」へ。「ティンカーベル」では「今日客席で歌わないと思った?」と言うと観客の間を縫ってフロアを歩き回りながら歌うという、サービス精神旺盛なパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 詩羽がフロアを後にしたかと思うと間髪入れずにステージの幕が開き、巨大なやぐらのようなセットの上で「織姫」を披露。「アラジン」「卑弥呼」を歌い詩羽が舞台袖に捌けると、「西玉夫」のインストルメンタルバージョンの音楽に合わせてダンサーによるパフォーマンスが行われた。

 頭にツノをつけ水色の衣装にチェンジした詩羽が再びステージへ。障子を持った6人の忍者、6人のダンサーと共に「金剛力士像」「一休さん」を続けて披露した。

 次は「一寸法師」を5人組アイドルグループで披露すると話すが、メンバーは詩羽しかいないため後の4人を観客から選ぶとのこと。詩羽が「ステージに立ちたい人!」と声をかけるとオーディエンスから一斉に手が上がり、「ギャルのお姉さん」「若い男」「チビ(子供)」「オジオジ(詩羽によるおじさんファンの呼び方)」の4人が選出された。5人で作戦会議をするも、ステージで何をするかは決まっていないとのことで、本番ではそれぞれが自由に音楽に乗り微笑ましいステージを見せた。

 次の曲はリリースしたばかりの「マーメイド」。詩羽の「タオル振り回して、タオルない人はエアタオル振り回してください!」の掛け声で一斉にタオルが回る。陸のフェスに憧れるマーメイドの歌詞にふさわしく、会場はフェスを彷彿とさせる光景と熱気に包まれた。

 「桃太郎」では初代主演/歌唱担当・コムアイの頃からお馴染みのバルーンを使ったパフォーマンスを披露。大きなバルーンの中に詩羽が入ると、そのまま観客の上を転がり客席を盛り上げた。

 「残り3曲です! アンコールやりません!」と話しラストスパートへ。「七福神」ではスロット台の映像、サビでパラパラを踊るダンサーとかなりインパクトのある演出。続いて「歌える人は一緒に歌ってみてください」と、詩羽の存在が広く知られるきっかけとなった「エジソン」を披露した。ラストの「招き猫」ではステージに巨大な招き猫のバルーンが登場。曲に合わせた観客の「猫!」の掛け声とサビの招き猫の振りで会場が一体となった。

 詩羽と招き猫がステージを後にすると突如VTRが流れ、2024年3月16日に武道館でライブが行われることが発表されると客席からは歓声が上がった。再びステージに姿を現した詩羽は、たった2年で武道館ライブを行うことや今までの活動について振り返り、「来年3月に私は今よりももっともっと成長して、もっとキラキラした状態で、武道館という場所に相応しい状態になってみんなに会いに行きたいと思っています」と笑顔を見せた。最後に「招き猫」のサビを歌い上げ、「ありがとうございました! 武道館で会いましょう。愛してるよ」とステージを後にした。

Photo:横山マサト

◎公演情報
【水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー2023~RABBIT STAR ★ TOUR~】
2023年7月19日(水) 東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)

◎セットリスト
01.赤ずきん
02.アリス
03.シャクシャイン
04.バッキンガム
05.ディアブロ
06.シャドウ
07.モヤイ
08.鍋奉行
09.ティンカーベル
10.織姫
11.アラジン
12.卑弥呼
13.金剛力士像
14.一休さん
15.一寸法師
16.マーメイド
17.桃太郎
18.七福神
19.エジソン
20.招き猫

◎公演情報
【水曜日のカンパネラ 日本武道館単独公演】
2024年3月16日(土) 東京・日本武道館


音楽ニュースMUSIC NEWS

エド・シーラン、2025年の欧州日程で【マセマティクス・ツアー】が終わると発表

洋楽2024年7月8日

 現地時間2024年7月5日、エド・シーランが来年再び欧州で【マセマティクス・ツアー】を開催することが発表された。この欧州ツアーは、3年に及んだワールド・ツアーの最終日程となる。  最終日程は、2025年5月3日にスペイン・マドリードのエス … 続きを読む

ノエル・ギャラガー、“大好き”な【グラストンベリー・フェスティバル】が“説教臭く”なったと嘆く

洋楽2024年7月8日

 現地時間2024年6月末に開催された【グラストンベリー・フェスティバル】に観客として参加したノエル・ギャラガーが、毎年開催されるこの音楽祭が自身にとってサッカーの次に大事に思っているものの、好ましくない方向に進んでいると嘆いた。  彼は、 … 続きを読む

SixTONES、新曲「SPICY」がメルセデス・ベンツ「新型EQA/EQB」TVCMソングに決定

J-POP2024年7月8日

 SixTONESの新曲「SPICY」が、メルセデス・ベンツの電気自動車「新型EQA/EQB」のTVCMソングに決定した。  新曲「SPICY」は、ワイルドかつセクシーな刺激たっぷりのオールドスクール・ロックンロールな一曲で、躍動感あふれる … 続きを読む

WOLF HOWL HARMONY、“青春”コンセプト第3弾は「ピアス」

J-POP2024年7月8日

 WOLF HOWL HARMONYが、7月15日に新曲「ピアス」をリリースすることが決定した。  5月13日に「青春」をコンセプトにした三部作の第1弾シングル「Pink Flash Lights」をリリース、6月17日に第2弾シングル「L … 続きを読む

Da-iCE、ニューシングル『Story』リリース TVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』OPテーマソングに起用

J-POP2024年7月8日

 Da-iCEが、7月8日にシングル『Story』を配信リリースした。  表題曲は、テレビアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』のオープニング・テーマソングで、メンバーの和田颯が作詞作曲を担当しており、“真の絆”をテーマにした疾走 … 続きを読む

Willfriends

page top