エンターテインメント・ウェブマガジン
水曜日のカンパネラのボーカルが交代して2年が経とうとしている中、2代目主演/歌唱担当・詩羽としては初のワンマン全国ツアー【RABBIT STAR★TOUR】が行われた。北海道から沖縄まで12か所13公演を行ってきたツアーも東京・Zeep Shinjukuでファイナルを迎えた。俳優やモデルなど多方面で活躍する詩羽だが、この日は“水カンのボーカル”として表現する姿を存分に見ることできた。
真ピンクでボリューミーなスカートの衣装を着た詩羽が登場し、「水曜日のカンパネラです! 今日は楽しんでいきましょう!」という一声から「赤ずきん」を披露。そのまま「アリス」へと曲が移り、早速オーディエンスの手拍子が巻き起こる。続いて「シャクシャイン」「バッキンガム」と言葉数の多い2曲を立て続けに歌った。
続いてはコールアンドレスポンスの練習をしてから「ディアブロ」へ。本番では練習以上の大きな掛け声とお決まりの湯気の振りで会場は一体感に包まれた。
「シャドウ」を歌うと客席を通ってフロア中央に置かれた脚立に登り、そのまま「モヤイ」を披露。脚立の上に座ったまま「どうですか皆さん楽しんでますか?」と観客に語りかけ、「詩羽のことを初めて見た方、どうですか詩羽は?」の問いに客席からは大きな「かわいい!」という声が。「そうなんです! かわいいんですよ!」と満面の笑顔を見せ、「自分のことを認めてあげる。自分のことを愛してあげる。『これってありなんだ』ってことを詩羽を見て感じてほしい」と観客ひとりひとりに伝えるように語りかけた。
続いては脚立に乗ったまま「鍋奉行」へ。「ティンカーベル」では「今日客席で歌わないと思った?」と言うと観客の間を縫ってフロアを歩き回りながら歌うという、サービス精神旺盛なパフォーマンスで会場を盛り上げた。
詩羽がフロアを後にしたかと思うと間髪入れずにステージの幕が開き、巨大なやぐらのようなセットの上で「織姫」を披露。「アラジン」「卑弥呼」を歌い詩羽が舞台袖に捌けると、「西玉夫」のインストルメンタルバージョンの音楽に合わせてダンサーによるパフォーマンスが行われた。
頭にツノをつけ水色の衣装にチェンジした詩羽が再びステージへ。障子を持った6人の忍者、6人のダンサーと共に「金剛力士像」「一休さん」を続けて披露した。
次は「一寸法師」を5人組アイドルグループで披露すると話すが、メンバーは詩羽しかいないため後の4人を観客から選ぶとのこと。詩羽が「ステージに立ちたい人!」と声をかけるとオーディエンスから一斉に手が上がり、「ギャルのお姉さん」「若い男」「チビ(子供)」「オジオジ(詩羽によるおじさんファンの呼び方)」の4人が選出された。5人で作戦会議をするも、ステージで何をするかは決まっていないとのことで、本番ではそれぞれが自由に音楽に乗り微笑ましいステージを見せた。
次の曲はリリースしたばかりの「マーメイド」。詩羽の「タオル振り回して、タオルない人はエアタオル振り回してください!」の掛け声で一斉にタオルが回る。陸のフェスに憧れるマーメイドの歌詞にふさわしく、会場はフェスを彷彿とさせる光景と熱気に包まれた。
「桃太郎」では初代主演/歌唱担当・コムアイの頃からお馴染みのバルーンを使ったパフォーマンスを披露。大きなバルーンの中に詩羽が入ると、そのまま観客の上を転がり客席を盛り上げた。
「残り3曲です! アンコールやりません!」と話しラストスパートへ。「七福神」ではスロット台の映像、サビでパラパラを踊るダンサーとかなりインパクトのある演出。続いて「歌える人は一緒に歌ってみてください」と、詩羽の存在が広く知られるきっかけとなった「エジソン」を披露した。ラストの「招き猫」ではステージに巨大な招き猫のバルーンが登場。曲に合わせた観客の「猫!」の掛け声とサビの招き猫の振りで会場が一体となった。
詩羽と招き猫がステージを後にすると突如VTRが流れ、2024年3月16日に武道館でライブが行われることが発表されると客席からは歓声が上がった。再びステージに姿を現した詩羽は、たった2年で武道館ライブを行うことや今までの活動について振り返り、「来年3月に私は今よりももっともっと成長して、もっとキラキラした状態で、武道館という場所に相応しい状態になってみんなに会いに行きたいと思っています」と笑顔を見せた。最後に「招き猫」のサビを歌い上げ、「ありがとうございました! 武道館で会いましょう。愛してるよ」とステージを後にした。
Photo:横山マサト
◎公演情報
【水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー2023~RABBIT STAR ★ TOUR~】
2023年7月19日(水) 東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)
◎セットリスト
01.赤ずきん
02.アリス
03.シャクシャイン
04.バッキンガム
05.ディアブロ
06.シャドウ
07.モヤイ
08.鍋奉行
09.ティンカーベル
10.織姫
11.アラジン
12.卑弥呼
13.金剛力士像
14.一休さん
15.一寸法師
16.マーメイド
17.桃太郎
18.七福神
19.エジソン
20.招き猫
◎公演情報
【水曜日のカンパネラ 日本武道館単独公演】
2024年3月16日(土) 東京・日本武道館
J-POP2024年11月22日
佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)が総合プロデューサーを務めるグループ・浪江女子発組合が、12月4日発売の1st EPリード曲「会いに行っていいですか」のコール練習動画を公開した。 今回公開された映像は、新曲「会いに行っていいですか」を … 続きを読む
洋楽2024年11月22日
レディー・ガガが、自身の“ロックンロール・ファンタジー”をついに実現させることになる。来年の【コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アート・フェスティバル】のヘッドライナーの1人として発表された彼女は、SNSでこのニュースへの興奮と意 … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
シンガーソングライター由薫が、新作EP『Wild Nights』を2025年3月にリリースする。 12月5日配信開始の新曲「Feel Like This」が、同日よりNetflixにて独占配信スタートするアニメ『BEASTARS FIN … 続きを読む
洋楽2024年11月22日
Spotifyのストリーミング再生数が10億回を超えている楽曲を6曲持っているマイリー・サイラスだが、長年にわたって彼女の音楽を聴いていた人の中には影響を受け、やがて自分も大スターになった人たちがいる。 米ビルボードに独占公開された『B … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
ONE OK ROCKが、【ONE OK ROCK 2024 PREMONITION WORLD TOUR】のアンコールにてパフォーマンスしていた新曲「+Matter」を12月6日にデジタル・リリースする。 ライブで披露された「+Mat … 続きを読む