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現地時間2023年8月4日、ケンドリック・ラマーが、米シカゴのグラント・パークで開催された【ロラパルーザ】フェスティバルの2日目を締めくくった。ラマーは1年前に【ビッグ・ステッパーズ・ツアー】で米シカゴを訪れているが、最後に同フェスに出演したのは2013年で、当時はまだ2ndアルバム『グッド・キッド、マッド・シティー』(2012年)をリリースしたばかりだった。このアルバムは、示唆に富んだ歌詞でコンプトン出身のラマーを文化的な力として確固たるものにした素晴らしい作品だったが、今や彼は同世代で最も偉大で影響力のあるラッパーの一人となっている。
Tモバイル・ステージには、この【ピューリッツァー賞】受賞ラッパーを間近で見ようと早くからエネルギッシュなファンの大群が集まっていた。午後8時45分という彼のセットの開始時間が近づくにつれて会場はびっしりと埋め尽くされ、周囲に空席はほとんどなくなった。ラマーは15分遅刻したが、ファンは寛容だった。そして彼は失われた時間を取り戻すかのように大ヒット曲の数々でスタートした上、決められた時間を10分以上オーバーした。午後9時ちょうどに「The Heart Part 5」が鳴り始め、その数秒後、彼は頭からつま先まで青い服を身にまとい、2020年にデイヴ・フリーと立ち上げたpgLangのロゴをドジャース風にデザインした青いキャップをかぶって登場した。
その後、彼は「N95」と「ELEMENT.」を立て続けに披露してからようやく観客に語りかけた。「今、誰か生きてる?」と彼が尋ねると、フェスの参加者たちは大歓声で応え、「Chitown(シカゴ)、今夜の気分はどう?騒ごうぜ。特別な街での特別な夜だ」と続けた。
エプロン姿のバック・ダンサーたちとバンドを従え、【グラミー賞】受賞アーティストである彼は、『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』、『ダム.』、『トゥ・ピンプ・アバタフライ』、『グッド・キッド、マッド・シティー』など、豊かな作品群からの楽曲を含む、過去10年以上の大ヒット曲の数々を網羅した魅惑のセットを披露した。
MCで彼は、「ここに来ると、いつも特別な気持ちになる。いつも愛に溢れている。最初から最後まで楽しい時間を過ごしてもらいたい」とファンに語り、「King Kunta」、「Backseat Freestyle」、「Swimming Pools (Drank)」、「m.A.A.d. City」、「LOYALTY.」、「DNA.」、「HUMBLE.」、「Count Me Out」といった楽曲のパフォーマンスを通じてリリックの才能と膨大なカタログを披露した。最後は2015年のアンセム 「Alright」で締めくくり、「また会う日までシカゴ。また戻ってくるよ」と約束した。
【ロラパルーザ】2日目には、サブリナ・カーペンター、ジェシー・レイエズ、フレッド・アゲイン、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ、テムズ、スーダン・アーカイヴス、Suecoらも出演した。The 1975もヘッドライナーとしてバド・ライト・ステージの大トリを務めた。
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