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MY FIRST STORYの「I’m a mess」が、ここ数週間トップ20をキープしている。最高位は2023年6月28日公開のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で12位、最新の7月19日公開チャートでも総合18位をマークした(【表1】)。
この曲が、他の最新ヒットと違うのは、2年前の2021年7月にリリースされた楽曲だからだ。しかもリード曲ではなく、シングル「告白」のカップリングに収められた一曲だった。よって、「告白」発売当初もチャート上ではダウンロードにおいて少し反応があった程度で、基本的には100位圏外である。それが、今年の4月から急にJAPAN Hot 100に登場し、2か月半ほどの間にじわじわとここまで上昇したのである。
このチャートインの要因は、ずばりTikTokだ。一部のユーザーが投稿したことによってバズが起こり、「I’m a mess」を使った投稿が激増した。現時点で1万9千本近くの投稿に使用されており、その勢いはまだしばらく続きそうだ。また、5月後半にはすでにJAPAN Hot 100では30位前後を推移していたが、このTikTokでの反響を受けて、人気YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』でパフォーマンス動画が6月9日に公開された。これによって一気にトップ20にランクインし、今に至るというわけだ。
MY FIRST STORYは、ONE OK ROCKのTakaの弟であるHiroがヴォーカルを務める5人組バンドで、2012年にデビューしている。すでに10年選手の中堅バンドだ。シングルやアルバムもしっかりとセールスやチャートで結果を出しているし、日本武道館でのワンマンライブも成功させている。しかも今年の11月にはONE OK ROCKとの東京ドーム公演も発表されたばかりだ。着実にファンをつかんできたバンドだけに、今回の「I’m a mess」のヒットはさらなるファン層拡大の大きなチャンスでもある。TikTokから『THE FIRST TAKE』への流れによって、さらにスケールアップするであろうMY FIRST STORYの動きに注目しておきたい。
Text:栗本斉
◎栗本斉:音楽と旅のライター、選曲家。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで活動。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた。2022年2月に上梓した『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)が話題を呼び、各種メディアにも出演している。
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