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ビルボードジャパンが注目の女性アーティストのトピックをお届けする【WIM Weekly Select】。今週は佐藤千亜妃 feat. 幾田りら、RHYMESTER feat. Rei、松原みきの3組を紹介する。
■佐藤千亜妃 feat. 幾田りら「線香花火」
佐藤千亜妃が6月28日にリリースするアルバム『BUTTERFLY EFFECT』からの先行配信曲。「デモが完成して繰り返し聴いている時に、ふと頭の中で幾田りらちゃんの声が鳴り始めました」と佐藤がコメントしている通り、佐藤の夜に溶け込むようなやわらかい声はもちろんだが、そこに混ざる、幾田の透明感をまとったハリのある歌声がより曲の”青春感”を盛り立てる。ちなみにふたりは”声フェチ”であるそうだが、それゆえのこだわりなのか、音源の立体的な音配置も見事なバランスだ。ぜひヘッドフォンで味わってほしい一曲。
■RHYMESTER「My Runway feat. Rei」
RHYMESTERの6年ぶりフルアルバム『Open The Window』の新録曲としてリリースされた一曲。この曲含め、同アルバムの新録曲にはすべてゲストアーティストが迎えられているのだが、そのなかでも自ら楽曲のプロデュースにも参加したReiに注目したい。Reiといえばそのブルージーなギターと、一聴してわかるユニークでキュートな歌声が持ち味だが、この曲でもその両方を忌憚なく発揮。宇多丸&Mummy-Dとの掛け合いもバッチリハマり、強い存在感を放ってみせている。
■松原みき『POCKET PARK (2023 mix)』
シティポップのマスターピースとの賞賛の声も高いアルバムが、山下達郎や大滝詠一なども手掛けたエンジニア=吉田保氏の手により再ミックスされ、6月21日にリリース。吉田氏が「素材を余すことなく使った上で、低域をしっかり出して現代のサウンドになるようにトリートメントしました」とコメントを寄せている通り、アルバム1曲目「真夜中のドア~stay with me」のイントロのコーラスの厚くじゅわっと広がる響きから、早速そのアップデート具合を感じることができる。当時を知る世代はそのアップデートを味わえ、知らない世代は”シティポップ入門編”として手に取りやすい一枚だ。
<ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージックとは>
米ビルボードが2007年から主催する、音楽業界に多大に貢献し、その活動を通じて女性たちをエンパワーメントしたアーティストを表彰する【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】の日本版。Billboard JAPANでは、2022年より独自の観点から“音楽業界における女性”をフィーチャーした企画を発足し、ライブイベントやインタビュー連載、トークセッションを展開している。
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