SUIREN、自主企画合同イベント『Naked Note 01 〜合縁奇縁〜』のライブレポートが到着

2023年5月16日 / 19:00

『SUIREN presents Naked Note 01 〜合縁奇縁〜』2023年5月12日 at GRIT at SHIBUYA (okmusic UP's)

5月12日、東京・GRIT at SHIBUYAにて、SUIRENによる自主企画合同イベント『SUIREN presents Naked Note 01 〜合縁奇縁〜』が開催された。

オーガナイザーを務めたSUIRENは2人組の音楽ユニット。昨年6月にリリースしたメジャーデビューシングル『黎-ray-』が、TVアニメ「キングダム」第4シリーズオープニング・テーマに抜擢されるなど、知る人ぞ知る超新星である。

本レポートでは、本イベントのラストを飾ったSUIRENのパフォーマンスをレポートする。

キーボードを担当するメンバー・Renがピアノを弾く中、Suiが登場すると幻想的な月が投影される。『彗彩』の深くもセンチメンタルなイントロが響く。

本楽曲ではアンニュイな印象を強くし、淡い高音で語りかけていたSuiも、続く『黎-ray-』では一変。TVアニメ「キングダム」第4シリーズオープニング・テーマである本楽曲も、今回はピアノでのみのパフォーマンス。だからこそ伝わる音楽は一層繊細だったが、歌声はそれでありながら力強く、訴えかけてくるような覇気を纏っていた。

合同イベントならではのセッションとして、昨年8月にリリースされた配信シングル『アオイナツ』ではロックバンド・BIGMAMAからDrのBucket Banquet Bis(通称:ビスたん)が登場。音源ではドラムで参加していたが、本公演ではカホンとシンバルで参加。オリジナルとは一味違う雰囲気が観客に来たる夏を想起させた。

続く『夜はデタラメ』では当日ソロでも登場したシンガーソングライター・上野大樹もジョイン。この楽曲ならではのジャジーなグルーヴがアコースティック編成だからこそより鮮明に起こる。「魅せる」パフォーマンスから「感じる」パフォーマンスへの変化に会場も手拍子が自然と鳴り始めた。

再びステージはSUIRENの2人に。

SUIRENの楽曲の中でも指折りのバラッドである『一縷 (Acoustic ver.)』。イントロが淡く響くと会場の温度はガラリと変わり、どこか冷たく、繊細なものになった。

「互い違いのままでも良いから 一つになりたいだけなの」–ただひたむきに想う歌。歌詞ひとつひとつの儚さをSuiの高音が加速させる。胸に手を当てながら聴く人もいた。

暗転と共に一蹴したのはRenの切り裂くようなピアノの音色だった。『バックライト』は昨年12月にリリースされた配信シングルで、TikTokクリエイター集団・ごっこ倶楽部の初長編作品「アンガージュマン」の主題歌に起用された楽曲。「アンガージュマン」のために描き下ろされた本楽曲は作品に込められたメッセージをさらに強める言葉が連なる。音源ではかなりロックに振っていた分、アコースティック編成ならではの雰囲気を纏っていた。

最後を飾る楽曲『景白-kesiki-』のイントロが始まる。「何を描けば良い?」から始まる本楽曲は、『バックライト』で強く歌った「自分の人生は自分で書き足して」というメッセージと呼応しているように筆者は感じた。

MCでは7月12日に最新シングル『夢中病 feat. Lezel』のリリースを発表。TVアニメ「パリピ孔明」の歌唱キャストとして出演していた気鋭のヴァーチャルシンガーとのタッグは、SUIRENにとっても新たな挑戦。Renは「このイベントを皮切りにSUIRENはまた進化する」とし、本イベントは幕を下ろした。

耳から心に直接、最短距離で響く音楽がここにある。

インターネットシーンに突如として現れたSUIRENという鬼才、2023年の展開に目が離せない。
<セットリスト>

『SUIREN presents Naked Note 01 〜合縁奇縁〜』

2023年5月12日 at GRIT at SHIBUYA

・MAYA(O.A.)

M1. 僕らの生きる勇気。feat.MAYA

M2. 僕になれ

・nano.RIPE

M1. スターチャート

M2. アザレア

M3. 影踏み

M4. 面影ワープ

M5. ヨルガオ

・上野大樹

M1. ざわめき

M2. おぼせ

M3. 夏風を待って

M4. 新緑

M5. ラブソング

・SUIREN

M1. 彗彩

M2. 黎-ray-

M3. アオイナツ(feat. Bucket Banquet Bis)

M4. 夜はデタラメ(feat. Bucket Banquet Bis、上野大樹)

M5. 一縷 (Acoustic ver.)

M6. バックライト

M7. 景白-kesiki-


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