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2023年1月28日に短い闘病生活の末に亡くなったテレヴィジョンの故トム・ヴァーレインを、多くのミュージシャンたちが悼んでいる。テレヴィジョンの代理人は28日に米ビルボードに対し、ヴァーレインが米ニューヨークで安らかに亡くなったことを認めた。享年73歳だった。
パティ・スミス、マイケル・スタイプ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、ブロンディのクリス・シュタインなど多くのアーティストが、SNSに追悼文を投稿した。元パートナーでコラボレーターだったスミスは、インスタグラムにモノクロの写真を投稿し、「全てが可能に思えた時代だった。さようならトム、オメガを超えて」とキャプションを添えている。
スタイプは、R.E.M.の公式インスタグラムを通じ、「僕はヒーローを失った。その楽曲、歌詞、歌声に感謝します、トム・ヴァーレイン!そして後には、笑い、インスピレーション、物語の数々に、そして音楽と芸術が物質、人生、経験を修正し、変えることができるという厳格な信念に(感謝)。あなたは僕の人生をひっくり返すような世界を教えてくれました。永遠に感謝しています」と、心からの追悼の意を表している。
ブロンディの共同創設者でギタリストのシュタインは、テレヴィジョンとブロンディが過去に対バンした時のビンテージのコンサート・ポスターをツイートし、1972年に初めてヴァーレインに会ったことを回想した。「トム・ヴァーレインに会ったのは、彼がニューヨークに到着したばかりの頃で、72年のことだったと思う。彼は髪を長くしていて、アコースティック・ギターを持って僕のアパートにやってきて、自分で書いた曲をいくつか演奏した。トムもリチャード・ヘルも、僕がネオン・ボーイズのオーディションを受けたって言ってたけど、覚えてない」と彼は綴っている。
また、フリーは1977年に発売されたテレヴィジョンの画期的なデビュー・アルバム『マーキー・ムーン』の思い出をSNSで紹介した。「“マーキー・ムーン”は1,000回聴いている。ちゃんと“聴いた”ってことだ、じっと座って、照明を低くして、全部取り込むという意味で。毎回、畏敬の念と驚きを感じる。あと1,000回は聴くつもりだ。トム・ヴァーレインは史上最も偉大なロック・ミュージシャンの一人だ。彼はジョンと俺の演奏方法に計り知れない影響を与えた。飛んでゆけ、トム」と彼はツイートした。
ヴァーレインが、リチャード・ヘル、ビリー・フィッカ、リチャード・ロイドと共に結成したテレヴィジョンは、70年代の米ニューヨークの伝説的なライブハウスCBGBに常設的に出演し、パンク・ロック・シーンに影響を与える存在となった。テレヴィジョンでは、1977年の画期的なアルバム『マーキー・ムーン』と1978年の『アドベンチャー』の2枚のアルバムで、彼の特徴的なギター・ワークとソングライティングを披露したが、1978年にバンドは解散した。
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