【米ビルボード・ソング・チャート】ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」通算2週目の首位、モーガン・ウォレン初登場7位

2022年4月26日 / 10:30

 ハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が返り咲き、2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 5月20日に発売される新作『ハリーズ・ハウス』からのリード・シングルとしてリリースした「アズ・イット・ワズ」は、4月16日付で自身初のNo.1デビューを飾り、先週ジャック・ハーロウの新曲「ファースト・クラス」(今週2位)にその座を奪われるも、安定したポイントを維持して今週再びトップに立った。

 首位獲得は「ウォーターメロン・シュガー」(2020年8月15日付)に続く2曲目だが、同曲は1週どまりで、2週を超えたのは「アズ・イット・ワズ」が初の快挙。また、ワン・ダイレクションのメンバーからソロとして1位を獲得したのは、2016年2月に「ピロウトーク」をNo.1デビューさせたゼインに続く2人目だが、この曲も1週どまりで、首位獲得曲数、首位獲得週も2週目に更新したハリーが最多となる。

 エアプレイ・チャートでは、今週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを獲得。前週から28%増加の4,320万回を記録して、14位から9位に上昇した。エアプレイ・チャートでのTOP10入りは、2020年に通算12週ランクインした「アドア・ユー」、前述の 「ウォーターメロン・シュガー」(6週ランクイン)に続く3曲目で、TOP10にランクインするまでの期間としては3週で達成した「アズ・イット・ワズ」が最速となる。

 ジャンル別のエアプレイでは、ポップ・エアプレイ・チャートで9位から7位に、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでは10位から9位、ダンス/ミックス・ショー・エアプレイ・チャートで30位から15位にそれぞれ上昇し、アダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートでは32位に初登場。2017年に最高25位を記録した「サイン・オブ・ザ・タイムズ」に続く2曲目のランクインを果たした。また、アダルト・コンテンポラリー・チャートでも13位から11位に最高位を更新している。

 デジタル・ソング・セールス・チャートでは、前週から7%増加の8,400を売り上げて5位から2位に上昇。前週から7%減少したものの、週間3,000万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでも同2位をキープした。

 先週1位に初登場したジャック・ハーロウの「ファースト・クラス」は2位にダウンしたが、ストリーミング・チャートでは今週3,460万回(37%減少)を記録して1位をキープ。 R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも2週目の1位を獲得した。セールス・チャートでは1位から5位に、売上も前週から35%減少の6,900に落ち込んだが、エアプレイは231%増加の1,370万回に跳ね上がっている。

 3位はグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が同位をキープ。ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ31週目に首位獲得週を更新した。

 続いて4位も先週に続きラトーの「ビッグ・エナジー」がランクイン。前週比7%増加の6,530万回を記録して、エアプレイ・チャートでは2位から1位に、自身初のNo.1を獲得した。ジャンル別では、ポップ・エアプレイ・チャートで2週、リズミック・エアプレイ・チャートで7週、ラップ・エアプレイ・チャートで1週、それぞれ首位を獲得している。

 5位はイマジン・ドラゴンズ&J.I.Dの「エネミー」、6位もジャスティン・ビーバー&ザ・キッド・ラロイの「ステイ」がそれぞれ同位をキープ。続いて7位には、4月15日にリリースされたモーガン・ウォレンの新曲「ドント・シンク・ジーザス」がデビューし、6位に初登場した「7サマーズ」(2020年8月)、9位に初登場した「ウェイステッド・オン・ユー」(2021年1月)に続く3曲目のTOP10入りを果たした。

 カントリー・ソング・チャートでは1位に初登場し、同1位にデビューした前述の「7サマーズ」と「ウェイステッド・オン・ユー」、それから2019年5月に2週を記録した「ウイスキー・グラス」に続く4曲目に首位獲得数を更新。1位に初登場した曲数としては、2曲で並んでいたテイラー・スウィフトを上回りトップに立った。

 Hot 100でTOP10に、カントリー・ソング・チャートで1位に同時に初登場したのは以下に続く5曲目で、そのうち3曲がモーガン・ウォレンのタイトルという功績を上げた。

モーガン・ウォレン「7サマーズ」(Hot 100 / 6位)2020年8月
ルーク・コムズ「フォーエバー・アフター・オール」 (Hot 100 / 2位) 2020年11月
モーガン・ウォレン「ウェイステッド・オン・ユー」(Hot 100 / 9位)2021年1月
テイラー・スウィフト「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」(Hot 100 / 1位)2021年11月
モーガン・ウォレン「ドント・シンク・ジーザス」 (Hot 100 / 7位) 2022年4月

 「ドント・シンク・ジーザス」は、初週21,500を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートでも1位に初登場し、ラッパーのリル・ダークとコラボレーションした「ブロードウェイ・ガールズ」(2021年12月)に続く2曲目の首位を獲得した。ストリーミング・チャートでは1,810万回を記録して3位にデビュー。エアプレイ・チャートにはまだランクインしていないが、初週557,000回と好調な出だしを切っている。

 モーガン・ウォレンは、昨年2月に夜中に友人と騒ぎ放送禁止用語や差別用語を叫ぶ様子を捉えた映像が米TMZで報じられ、レーベルが契約を無期限で停止すると発表。影響力のある多くのラジオ局やストリーミング・サービスが、モーガンの音楽をプレイリストから削除するなど大騒動に発展した。その影響もあり、「ドント・シンク・ジーザス」は、騒動後初のニュー・シングルとなった(コラボレーション曲は除く)。ラジオも徐々に解禁されて、今年2月には、2021年の年間チャート1位となったアルバム『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』から「サンド・イン・マイ・ブーツ」がカントリー・チャート首位を獲得した。

 チャートにもどり、8位は先週に続きドージャ・キャットの「ウーマン」は同位をキープして、R&Bソング・チャートでは8週目の首位を獲得。9位は先週の7位からコダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」が、10位はジャスティン・ビーバーの「ゴースト」が先週の9位からそれぞれダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月29日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
2位「ファースト・クラス」ジャック・ハーロウ
3位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
4位「ビッグ・エナジー」ラトー
5位「エネミー」イマジン・ドラゴンズ&J.I.D
6位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
7位「ドント・シンク・ジーザス」モーガン・ウォレン
8位「ウーマン」ドージャ・キャット
9位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
10位「ゴースト」ジャスティン・ビーバー


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