<ライブレポート>NOA、2年ぶり有観客ライブで22歳最高のバースデーを祝う

2022年3月18日 / 16:25

 12歳のときに韓国でスカウトされ、BIGBANGや2NE1、BLACKPINKを輩出する韓国大手事務所<YGエンターテインメント>で日本人初の練習生として6年間ダンスや歌唱力を磨いたNOAは、日本語・英語・韓国語を操るトリリンガル・アーティストだ。マルチな才能を備え、2021年に3か月連続配信でメジャー・デビューを飾った彼が、22歳の誕生日である3月13日に【NOA SPECIAL FAN MEETING 2022】を開催した。

 2021年3月に初のオンラインライブを行ったNOAだが、オーディエンスを前にステージを披露するのは約2年ぶり。SNSで積極的にファンと交流してきた彼も、ファンの期待と熱気で温まった会場でパフォーマンスを繰り広げるのは、これまでとは違う緊張感があったはず。海外プレイヤーも属するバンドを従え、スタートナンバー「TAXI feat. tofubeats」で一気にファンの視線を掴むと、ダンサー2名も加わって「LET GO」「Don’t Waste My Time」を披露。「正直、2年ぶりだから、みんなが前にいるのはどんな感じなんだろうって想像しても、なかなかできなくて。こうやってみんなの前で歌うと違ったエネルギーをいただくというか……本当にありがとうございます! 暑いです!」と、溢れ出す汗を拭きながら恥ずかしそうに挨拶する姿に、ここまでに歌った楽曲が持つイメージから想像もつかないような初々しさとシャイさがあらわになった。

 ファンミーティングらしく、トークコーナーも設けられ、“大事なお友達”と呼びかけられ登場したのはYouTuberの池田翼と芹沢瞬。ここでは小学生時代に出演したオーディション番組や、貴重な練習生時代の様子など、現在に至るまでの詳細がわかる秘蔵映像が届けられ、池田と芹沢も興味津々だった。

 レゲエチックな「Friends?」、西海岸の夕暮れを思わせるようなライティングが印象的な「Better」など、この披露された楽曲は全9曲。新曲「True Colors」から主要サブスクでは未配信の「Fireworks」まで、ここ数年のNOAをじっくりと味わうトラックが揃っていた。PCで作られた楽曲が生バンドでプレイされることで、身近なデバイスで聞くそれとは違う楽しみもあった。

 再び池田と芹沢をステージに呼び込み、ファンから集まった質問に答えていくNOA。「つらいときに頑張る秘訣は?」という質問に「皆さんのことをいつも考えます。なので、つらいときは僕のことを考えてくれたら……」と恥ずかし気に明かし、会場も沸いた。「今年チャレンジしたいことは?」という問いには「もうすでに始めているんですが、スペイン語です。海外のファンの方とも現地の言葉でより一層コミュニケーションが取りたいなと思って。何か国語も話せて悪いことはないのかなと」と、どこまでもグローバルな意欲を持っているようで、今後もっと活躍の場が広がることを期待したい。

 「この2年間、いろんな曲をリリースすることができて、そこで初めて巡り合うファンの方たちなど、皆さんのおかげで充実した2年を過ごすことができました。(ファンに)会えない時間に僕も不安にさせられましたが、今日こうやって皆さんに会えて、不可能はない、いくら暗い日が続いても晴れる日が絶対に来るんだと確信できました。本当にありがとうございます」と、ファンに感謝を述べたNOA。グッズTシャツに着替えて出てきたアンコールでは、“一度きりの人生を恐れずに走りぬこう”というメッセージを伝える「Highway」でイベントの幕を閉じた。忘れられない思い出として、そしてつらい日々を乗り越える希望として、本人もファンも心に刻み込んだことだろう。

Text by Mariko Ikitake
Photos by 鳥居洋介

◎セットリスト
【NOA SPECIAL FAN MEETING 2022】
1. TAXI feat. tofubeats
2. LET GO
3. Don’t Waste My Time
4. Friends?
5. Better
6. Fireworks
7. True Colors
8. LIGHTS UP
9. Highway


音楽ニュースMUSIC NEWS

HIROTO(アリス九號.)、ソロ本格始動 渋谷WWW Xでバースデーライブを開催

J-POP2024年5月9日

 HIROTO(アリス九號.)が、自身の誕生日である5月4日に東京・渋谷WWW Xで【HIROTO LIVE2024 ep.1 『Starlight Festival』】を開催した。  本公演は1部、2部で開催された。1部は【HIROTO … 続きを読む

クエストラヴ、ケンドリック・ラマーとドレイクのビーフに苦言「ヒップホップは本当に死んだ」

洋楽2024年5月9日

 ここ数週間、ケンドリック・ラマーとドレイクのラップ・バトルは、ポップ・カルチャーを独占するスペクタクルとなっているが、クエストラヴはこの複雑な確執にまつわる“泥仕合”を快く思っていないようだ。  現地時間2024年5月8日の夜、ザ・ルーツ … 続きを読む

パール・ジャム、“信じられないほど多作”なテイラー・スウィフトを称賛

洋楽2024年5月9日

 今週、パール・ジャムのフロントマンであるエディ・ヴェダーとベーシストのジェフ・アメンが、ビル・シモンズのポッドキャストに出演した際に、テイラー・スウィフトを称賛した。  妻と二人の娘たちとテイラーの【The Eras Tour】に足を運ん … 続きを読む

シーア、「Cheap Thrills」パフォーマンス・ビデオがYouTube10億再生を突破

洋楽2024年5月9日

 シーアが、同じ楽曲のビデオでYouTube再生数10億回を2度達成した。2015年のヒット曲「Cheap Thrills」のミュージック・ビデオでこの記録を成し遂げてから6年後、ダンスに焦点を当てた楽曲の“パフォーマンス・エディット”ビデ … 続きを読む

THE YELLOW MONKEY、タワレコ「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターに5年ぶり2回目の登場

J-POP2024年5月9日

 THE YELLOW MONKEYが、タワーレコードの意見広告シリーズ「NO MUSIC, NO LIFE.」に登場し、5月28日よりタワーレコードおよびTOWERmini全店でポスターが順次掲示される。  5月29日に記念すべき10枚目 … 続きを読む

Willfriends

page top