“メタル縛り”のクリスマスソング5選

2021年12月6日 / 18:00

“メタル縛り”のクリスマスソング5選 (okmusic UP's)

2021年も残り1カ月を切りました。秋の気配をたっぷり堪能しないまま、一気に冬の寒さをしみじみと感じる今日この頃。12月と言えばクリスマスシーズンですが、昨年に引き続きコロナ禍ということもあり、飲みに行くよりもお家時間を過ごす人も多いのではないでしょうか。2021年はハードロック/ヘヴィメタルを表紙、あるいは特集する音楽媒体がなぜか多かった印象もあり、ここでは「クリスマス」×「ヘヴィメタル」というお題で、この時期に聴きたくなるメタルを5曲選んでみました。聖なる夜にヘヴィメタルを!
「Morning Star」(’19) /Rob Halford

今年結成50周年(!)を迎えたジューダス・プリースト。そのフロントマンであるメタルゴッド、ロブ・ハルフォードが10年ぶりになるクリスマルアルバム『Celestial』(邦題:メタル・クリスマス)を2019年に発表。定番のクリスマスソング「Joy To The World」などのカバーもある一方で、オリジナリ曲もしっかりと収録。この「Morning Star」は鈴の音を配した静謐なスローナンバーで、実に味わい深い仕上がりになっている。ロブはハイトーンを封印し、メロウかつ情感豊かに歌い上げており、クリスマスの夜にぴったりの一曲と言えるだろう。
「Santa Claus Is Coming To Town」 (’07)/Dokken

これもクリスマスの鉄板ソングだろう。80年代のLAメタル・ブームから頭角を現し、ここ日本でも根強い人気を誇るドッケン。このカバーが秀逸なのは、これだけ耳馴染みのある楽曲を見事にドッケン節に昇華させている点だろう。イントロこそ大きな驚きはないが、ギターリフが刻まれた瞬間、ジョージ・リンチ(Gu)だとわかるフレージング、そこにドン・ドッケン(Vo)の歌が乗れば、完全なるドッケン・ワールドが広がっている。改めて、バンドの強烈な個性を思い知らされる好カバーであり、もちろんメタリックなクリスマスソングとしても一級品の出来栄えである。
「X-M@$」(’10)/Corey Taylor

スリップノットとストーン・サワーのフロントマンであり、2020年には初になるソロアルバム『CMFT』(※内容は素晴らしいです!)を発表し、幅広い楽曲で楽しませてくれたコリィ・テイラー。これはコリィ名義で2010年にデジタルリリースされた楽曲だ。毒々しいマスクを被ったスリップノットとは対照的に、サンタ扮するコリィによるコミカルタッチのMVも観どころである。クリスマスメロディーを配したキャッチーな歌メロはさすがの出来栄えで、陽気なムードに満ちあふれたパーティーチューン。
「The Light Of Christmas Day」 (’15) /Robert Plant&Alison Koauss

レッド・ツェッペリン のロバート・プラントと、ブルーグラス/カントリーの分野で活躍する女性シンガーのアリソン・クラウスによるデュエット曲。この楽曲自体は映画『Love The Coopers』のサウンドトラック用に提供され、クリスマスをテーマに据えたオリジナル楽曲である。エゴを出すというよりも、ここでのふたりの歌声はお互いに寄り添うような親密なアプローチで、雪がしんしんと降る夜の景色が脳裏に浮かび上がってくる。気持ちが落ち着く静謐な一曲だ。
「Angel」(’87)/Aerosmith

いわゆるクリスマソソングではないものの、個人的にこの季節に似合う楽曲だと思ったので取り上げた。エアロスミスの9thアルバム『PARMANENT VACATION』収録曲で、全米3位のスマッシュヒットを記録したラブバラード。歌詞もストレートに愛を綴った内容であり、クリスマスシーズンの恋人たちが聴いてもまったく違和感はないだろう。スティーヴン・タイラーのもの悲しい歌声を含めて、切なく胸に迫ってくるメロディーも素晴らしい。冬に合う最高のバラードだが、オールタイムベストな名曲と言っても過言ではない。
荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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