スリップノット、モッシュピットでファンが焚き火を始めたためライブが中断

　現地時間2021年11月2日の夜、米アリゾナ州で行われたスリップノットの公演で、ファンがモッシュピットの真ん中で焚き火を始めたためライブが一時中断された。

　地元紙AZ Centralによると、フェニックスのAk-Chin Pavilionで行われたスリップノットのコンサートが、観客がローンチェアを積み上げて点火したものが巨大なかがり火となったために30分間中断された。この火事は、20年以上前の【Woodstock ’99】フェスティバルで暴徒化した観客が起こした放火騒動を想起させた。

　ビデオや写真には、ファンが炎の周りで踊ったり、ものを火にくべたりしている様子が映っていた。同紙によると、炎は野外劇場の後方にある芝生の上に20フィート（約6メートル）もの高さまでそびえ立っていたという。フェニックス消防局のスポークスマンによると、消防車隊が「パビリオンに駆けつけたところ、イベントの参加者たちが起こしたとみられる大きな火災が発生していた」とのことで、消防車隊がホースを群衆の中に持ち込んで“果敢な消火活動”をしたことにより、「火災は主要構造物に延焼することなく完全に鎮火し、負傷者は出なかった。火災の正確な原因は現在調査中で、避難した人はいなかった」と発表されている。

　報道によると、火災はスリップノットのセットの最後に近い「オール・アウト・ライフ」の最中に発生した。このライブは今年の【Knotfest Roadshow】の最終公演だったが、結果的に「デュアリティ」と「スピット・イット・アウト」がセットからカットされてしまった。