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現地時間2021年8月2日、ザ・ウィークエンドが「今夜から始まる」とツイートし、「The Dawn Is Coming」と題された約1分半のティーザーを公開した。
兼ねてより予告していた“夜明け”のテーマどおり、アニメともゲームの景色とも思える動画で、カメラは赤橙色の空に燃える太陽に向かって不毛地帯の上空を進み、ザ・ウィークエンドが「Take my hand」と歌い始めた瞬間に明るい光に包まれる。
映像で流れる彼のヴォーカルは物悲しくも美しく、絶え間なく続くシンセサイザーのリズムはジョルジオ・モロダーとドナ・サマーによる大ヒット曲「アイ・フィール・ラブ」の機敏で魅惑的なシンセサイザーのリフを彷彿させる。
5月23日に開催された【ビルボード・ミュージック・アワード 2021】(BBMAs)で、ザ・ウィークエンドは新時代の到来を予告していた。同アワードの<トップ Hot 100 アーティスト賞(Top Hot 100 Artist)>を「ブラインディング・ライツ」が受賞した際、彼は「(もし前作が)夜の“アフター・アワーズ”(就業時間後、営業時間後)だとしたら、夜明けがやってくる」と言及していた。2021年の【BBMAs】で、彼はこの賞を含む合計10の賞に輝いた。
さらに、ティーザー投稿から間もない現地時間8月3日に公開された米GQ誌の最新カバー・ストーリーの中で、彼は5枚目となるニュー・アルバムについて「ずっと作りたかったアルバムだ」と語った。また、大ヒット作『アフター・アワーズ』がレコーディング・アカデミーにより【グラミー賞】に1つもノミネートされなかったことを受け、今後同賞の選考から辞退することを明言した。
「それが起こった時、私には様々な考えや想いがありました。私は怒り、混乱し、そして悲しみました。でも今となって、当時を振り返ると、本当に何が起こったのか知りたくもありません」とザ・ウィークエンドは同誌に語った。「どうでもいいんです。なぜなら、それ(【グラミー賞】)が、音楽を制作する理由になることは一生ないからです。以前と変わりありません。そして、そのこと(【グラミー賞】)を考えずに音楽を制作できることが嬉しいです。もう二度とそれにまつわる会話に参加することはありません」と説明した。
また、同誌が本当に今後自身の作品を【グラミー賞】の選考に提出しないのかと念押しすると、「提出しません。興味がないのです」と彼は答えた。これは、2021年1月の米ビルボード誌のカバー・ストーリーでの【グラミー賞】に対する気持ちを語った内容と同じである。「個人的には、どうでもいいです」とザ・ウィークエンドは述べ、「3つの【グラミー賞】を獲得しましたが、言うまでもなく今の私にとって何の意味もありません」と話していた。
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